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カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスの生涯

先日投稿させていただいた『間奏』と同じ著者の作品。タイトル通り、カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスという独りの文豪の生涯を綴ったものである。ヒエロニュムスの作品には本文が無く、作品は全てタイトルのみである。にもかかわらず後世にまで及ぶ非常に高い評価(賛否は分かれるが)を得ているのは何故か。作品と残された言葉から紐解いていくーーーー。

この著者の作品はまだ2冊目だが、非常に面白い着眼とそれを再現できる文章力が素晴らしいと思う。ユーモラスの中に、小説とは、文章とは、物語とはという深淵を覗くような著者の視点が垣間見得て面白い。機会があればぜひ他の作品も読んでみたいと思う。

2019.05.06 文学フリマ東京 ブース:ト-11 ICU/河村 塔王さん      『カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスの生涯』

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