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育てる とは何か?

リーダーたるもの部下を育成しましょう、とか、部下が育たなくて困っている といった言葉をよく聞くのだが、
そもそも“育つ”って何だ?という疑問から、部下を育てるために必要なことについて紐解くことを試みたい。

■“育つ”の定義

おそらく“育つ”=一人で出来ることが増える、と定義できると思われる。

子供の育ちは

・一人で立てるようになった
・一人で歯が磨けるようになった
・一人で自転車に乗れるようになった

など、出来ることの増加で定義できる。

仕事も

・一人で契約を取れるようになった
・一人で設計図面を書けるようになった
・一人で企画会議を乗り切れるようになった

といった状態になることが“育ち”と定義できそうだ。

つまり

育っていない = 一人では出来ない
育った = 一人で出来る

とここでは定義しよう。

■“育つ”ために必要な過程

いきなり一人で出来るにはならないので、

育っていない = 一人で出来ない
↓ 
出来たり失敗したりする

育った = 一人で出来る、任せられる

という経緯を辿ることになる。
ここで”教える”とか”トレーニング”という動作を施すわけだが、
ここでの流れは例えばスポーツを思い浮かべると下記のような手順になる。

①やって見せる、お手本を見せる
②適切にリスクをコントロールした状態でやらせる

特に②が”育ち”にとって重要だ。
軽い失敗を許容しながら自律的に進めてさせてみる、やらせてみることは育つためには必要不可欠な過程である。

この 失敗を許容しながらやらせる がとてもとても難しい。
とくに実務者として有能だった人間が出世して管理職になった場合

・ささいな部下の失敗を許容できない
・ささいな失敗を先回りして潰してしまう(潰しすぎてしまう)
・部下が失敗しそうになるとついつい自分でやってしまう

ということが起こりやすい。
部下を育てるには、上司が適度にリスクをコントロールしながら失敗の経験を積ませつつ、一人で出来るという状態を作り出すことが必要なのだ。

■まとめ

・育った = 一人でできる
・育てる = リスクを適度にコントロールしながらやらせてみる、任せる

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