「ウロボロス病」

 ある日、そう、本当にある日、急に起こってしまったことがある。「ウロボロス」。別名「尾を貪り食うもの」。
 俺は、しこり続けなければならない病にかかった。しこればしこるほど、俺は強くなっていくような気がした。AV1という中国の海賊版サイトで、俺は一日3回、感謝の射精を日課として行っている。
 「AVは全部演技だろ」という言葉をよく耳にする。そんなの承知の上で俺はしこっている。しっこと一緒に出たって良い。俺は海賊と呼ばれた男だ。毎日新聞に掲載されている4コマ漫画でしこったことだってある。首が凝っているのか、亀頭が凝っているのか、よく分からないことだってある。でも俺は、最強の自慰行為者として、この荒れ狂う日本を進み続ける。
話を戻そう。俺のチン子の話だ。俺のチン子の根っこには、少しだけブツブツがある。とあるユーチューバーが、チン子のブツブツの切除のためだけに、80万という大金をつぎ込んだという。馬鹿げている。俺の股間を見ろ。諏訪大社にそそり立つ、大木のように、いびつで、そして美しいだろう。
俺は、勃起している俺のチン子を見るたびに、あまりの男らしさと美しさに、もっと勃起する。俺はチン子のナルシストだ。俺は、俺のチン子を見るだけで、勃ち続けられる。
 俺は、「ウロボロス」だ。自分の「尾」、己の「男根」を、男根の「イデア」を、貪り続ける、「チン子のウロボロス」。
 日本よ。世の美しい女性たちよ。よろしく頼む。このウロボロスを、どうか止めてくれ。

轟啓斗

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