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ポンコツ大学生の卒論note〜その4〜


こんにちは!あいでんです。

今日は大変喜ばしいお話から。

以前からnoteでも記事にしている福岡女子商業高校とのコラボレーション(マルシェ)を西日本新聞のふくおか都市圏面に取り上げて頂きました。

ありがたいですね。これからもますます頑張りたいですね。

わっしょい

その時の新聞(T先生の写真より引用)


▷はじめに


今日は久々に卒論について書いていこうと思います。

以前の卒論noteはこちら↓↓


あれから約1ヶ月ほど経ちましたが色んな先生に相談したりゼミの時間に発表していく中でなんだかんだ大幅に見直すことになりました。

新しい構想をお話しできたらなと思います。


▷テーマ


これまでのテーマは『リーダーの性格とそれに対するワーカーの認知相違によって生じるマネジメント・コントロール・システムへの影響』でした。

しかし、組織成員それぞれに適切なMCSをオーダーメイドすることは可能なのか、そもそも経営者とワーカーのズレをどのように可視化するのか、などなど多くの課題がありました。

そこで”何を明らかにしたいのか”ということを再度見直すことにしました。


そもそもの根元は創P2年目に陥りがちな「(1年目と比べると)やる気がなかったり、意識のズレが大きかったり、コミット具合に明確に差が出てしまう」という現象。それによって業績が伸び悩むのではないか。

つまり、明らかにしたいことは「いかにマネジメントすれば組織成員の動機付けを行うことができ、それによって業績を伸ばすことができたのか」ということ。

そこで『創業初期におけるマネジメント・コントロール・システムの役割と動機づけへの影響』を(仮)テーマとしました。


▷先行研究の整理


組織文化が企業に与える影響というのは色んな場面において示唆されている。

しかし、ベンチャー企業やスタートアップ企業のような会社が設立されてから時期が浅い組織においては組織文化や目標管理制度や評価制度、マニュアルなどといった組織の仕組みが未成熟だと考えられる(後に仮説とする)。


さて、今回のテーマの主軸でもある「動機づけ」であるがまずはこれについて整理をする。動機付けの枠組みとしては「動機づけの型 と 動機づけの主体」がある。

紙幅の関係上それぞれについては言及を控えさせていただくが「動機づけの型」は自己決定理論に基づいており、(狭義の)外発的動機づけ、取入的動機づけ、同一視的動機づけ、内発的動機づけに分けられている。「動機づけの主体」は相互依存の自己観と独立の自己観に分けられている Adler and Chen(2011)。


堀井 悟志(2016)によると

「理念コントロールの利用は,LSCC に求められる同一視的動機づけと相互依存の自己観に正の影響を与える」

「境界コントロールと診断型コントロール・システムの支援型利用は,
LSCC に必要な内発的動機づけ,同一視的動機づけ,そして相互依存の自己観に正の影響を与える」は支持されたといえる。

「境界コントロールと診断型コントロール・システムの強制型利用は,LSCC に必要な内発的動機づけ,同一視的動機づけ,そして相互依存の動機
づけに負の影響を与える」は支持されなかったどころか,逆向きの関係が有意であった。

「双方向型コントロールの利用は,LSCC に必要な内発的動機づけ,同
一視的動機づけ,そして相互依存の動機づけに正の影響を与える」は支持された

「診断型と双方向型コントロールの最適な組み合わせは LSCC に必要な内発的動機づけ,同一視的動機づけ,そして相互依存の動機づけに正の影響を与える」


また、澤邉 , 飛田 (2009)の論文によると

H1: MCSは組織成員の心理的状態に影響を与える
H2:MCSは企業行政に直接影響を与える
H3:組織性員の心理的状態は企業業績に影響を与える

ことが示唆されている。


▷仮説


先行研究を踏まえて以下の仮説を新たに立てました。


<仮説a>
組織が成立して時期が浅い場合は、組織文化や仕組みが未成熟である

<仮説b>
組織文化や仕組みが未成熟な組織は、社長の人柄がMCSに影響する

<仮説c>
組織文化や仕組みが未成熟な組織は、会社の理念がMCSに影響する

<仮説d>
MCSは組織成員の動機づけに影響する

<仮説e>
組織成員の動機づけは業績に影響する


(仮説を図にするとメモの右下のようなイメージ)

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卒論メモ


▷調査方法


これまで調査対象者は「創Pの組織」としていましたが検証することが難しいことなどを考慮して「実際のベンチャー企業やスタートアップ企業」としました。

また、その中で主な対象者は経営者に絞り、必要に応じて組織成員も対象にすることで仮説を検証していく。

具体的な企業については未定である。


調査方法としてはインタビュー調査をベースに行う。

しかし、どのような構成でインタビューを行なっていくかについてはこれから検討する必要がある。


▷結論

現時点での推定(予測)に過ぎませんが、以下のように期待する結論を想定しています。

<期待する結論>
①組織文化や仕組みが未成熟な組織では、社長の人柄や会社の経営理念がMCSに影響を及ぼす
②MCSは組織成員の動機づけに影響を及ぼし、結果として業績にも影響する


▷今後の課題

組織文化が未成熟とは?そもそも組織文化とは?組織文化は組織活動に影響しているのか?

次にMCSをどのように分類し類型化するかについてだが、扱う概念としてどれを選択するのか。これについては以前からの課題である。

組織文化とMCSの関係性をどのようにみるか?


卒論のテーマをピボットしたこともあり課題は山積みである。

勉強しないといけないあ。


▷おわりに


という風に現状は考えております。

流石にここからもう方向性を変更はできないので、この方向性で進めていこうと考えています。頑張るしかない。


で、本日のゼミでは先生から厳しいお叱りを受けましたが、改めて身を引き締めないといけないなと思いました。ちょっと気を抜いていたというかサボってたなと。

『学生の本業は勉強である』

というお言葉はその通りだなと思うし、一生に一度しかないであろう「卒論を書く」という機会を無駄にしないようにしたいと思います。色んな意味で。

残りの学生期間を大切にしようと思います。頑張ります。

それでは、また次回!


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