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人生の「ボーナスタイム」だった半年間〜『UNINEST SUPPORT 2021』を振り返って

2021年10月31日、『UNINEST SUPPORT 2021』の活動が終了しました。

『UNINEST SUPPORT 2021』は、「制限された社会で葛藤する若者に、シェアライフを。」をコンセプトに、住む場所(KAMIKITA HOUSEのワンルーム)を無料で提供してくれたうえに、将来や幸せについてみんなで考える機会を与えてくれたプログラム。

学業や仕事に追われ、自分と向き合ってこなかった23年間の中で、この半年間は一番自分と向き合えたし、これからどうやって生きていこうか真剣に考えられた時間でした。

『UNINEST SUPPORT 2021』の経験やKAMIKITA HOUSEに住んで得たこと、これからの目標など、一度まとめとかなきゃ次へ進めない気がするので、今から綴っていきます。

とにかく話したいことが多すぎて長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただけると、とっても嬉しいです(笑)

もっと気楽に働こうと思えた半年間

このプログラムに応募した4月。自分は前職をやめたばかりでした。

1社目を1年でやめてしまったから、次の会社は長く働けるところにしなきゃ。
でも、どういう環境が自分には向いているんだろう。仕事とは何?
…1人で答えのない問いについてひたすら考えて時間を費やしていた4月。

いつしか「働く」ことが少し怖くなっている自分がいました。

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そんな私がKAMIKITA HOUSEにきて一番驚いたのが、肩の力を抜いて働いている人が多かったことです。

住人の中には、会社員もいれば、フリーランスや経営者もいて。
高校や大学時代の友人はほとんどが会社員なので、フリーランスや経営者の方が何人もいるこの環境は、自分にとって異質でした。(だから、ちょっと怖かった。)

でも、いろんな人に「いつからその仕事始めたんですか?」「なんで始めようと思ったんですか?」と聞いてみると

「なんとなく、流れで」
「かっこいいと思った」
「楽しそうだから?」

と、ゆるい返答が多くて意外でした。

もちろん、みんな仕事に対して真摯に向き合っているし、中には最初から目標を持って始めた人もいます。

ここの住人との出会いによって、「一度会社に入ったら、しばらくやめられない。だから、仕事は慎重に選ばなきゃ」と働くことに対して保守的になっていた自分の仕事観はがらりと変わりました。

それから自分はこの半年間で、住人の仕事を手伝わせてもらったり、Twitterでコンタクトをとって仕事をもらったり、と、ちょっとでも興味があることに挑戦してきました。

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一年前の自分だったら信じられないくらい、たくさんのことに挑戦できた半年間。
未経験の自分に仕事を任せてくれたことに心から感謝しています。

やってみたいことは現在進行形で変わりつつあって、今も新しい仕事に応募している最中です。

入居した時は、「これだっと思う仕事を見つけたい」なんて思ってましたが、そんな仕事なかなか見つからないし、多分探していると疲れちゃう。
色々挑戦してみる中で自分に合う・合わないを見極めていきたいし、あまり深く考えすぎずコツコツと働いていきたい。

もっと肩の力を抜いてリラックしして、でも真摯に向き合って働いていこう、と思えるようになりました。

この人たちに出会うためにここに来たのだ、と本気で思えた半年間

KAMIKITA HOUSEに一度でも住んだことがある人が口を揃えて言うのが、「人がいい!」
本当にその通りで、ご多分に漏れず自分もその1人。

でも、「いい」の定義って人によって違うと思うので、自分が「いい」と思った住人の魅力は…

①何でも全力で取り組むところ
②夢や映画、本について本気で語りあえるところ
③やらない?やろうとすぐに行動にうつしちゃうところ

①何でも全力で取り組むところ
仕事はもちろん、遊びにだって真剣に取り組んでる人がたくさんいます(笑)

例えば、子供に引かれるくらい本気でビーチバレーしたり、騎馬戦をしたり、ビーチフラッグをしたり、スイカ割りをしたり、流しそうめんをしたり、椅子取りゲームをしたり…

「疲れるから嫌」なんて言わず、心から楽しそうにしている人たちばかりで、自分もいつの間にか子供のようにはしゃいだりして。
全力で取り組む人ばかりが住んでいる環境に身を置けて、心から楽しい日々でした。

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②夢や映画、本について本気で語りあえるところ
学生時代の友人には恥ずかしくて言えないような将来の夢や目標を、入居者とは普通に話せます。

これまで、友人とは仕事の愚痴や恋バナ、推しの話をして過ごしていました。それはそれで楽しかったのですが、もっと深い話をしたいな、と思ったり思わなかったり。

KAMIKITA HOUSEでは、入居した時から「どんなことをしてるの?」「これから何がしたいの?」から会話が始まり、みんな堂々と夢や目標を話していたので、自分も最初から夢や目標を躊躇なく話せました。
いいね、って言ってもらったり、アドバイスをもらったり。

話すことで自分の中で考えが整理されていったし、「それはどうして?」と質問してもらうことで違う視点で考えてみるきっかけになりました。
その結果、自分1人だったら気づけなかった自分の強みや弱みを見つけることができたので、新しい自分を知れた半年間だったと思います。

また、映画や本など、思いっきり自分の意見を語っても引かれないし、それどころかちゃんと議論してくれるのも好きなところです。

自分は映画鑑賞や本を読んだ後に解釈やテーマ、何を伝えたかったのか考察する時間がすごく好きで、頭の中に浮かんだことをメモに書き起こしています。
これまではそれを共有する場は特になかったので、ネットに転がってる解釈やまとめサイトを見て、「ふーん」と1人で納得して終わりでした。

しかしここに来てから、シアタールームでみんなで映画を観た直後に感想や解釈を話し合ったり、同じ本を同じタイミングで読み始め、ある程度時間が経過したら意見を交換するイベントを何度か開催しました。自分では思い付かなかった視点や解釈を知れるので、心が満たされ、ものすごく充実した時間だったと思います。

映画や本の趣味が合い、語りあえる仲間ができたので、それだけでここに来た意味があるな、と感じます。

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③やらない?やろうとすぐに行動にうつしちゃうところ
↑で書いた、旅行企画や映画・読書のイベントを含め、「やりたいな」と思って誰かに話すと、トントン拍子で形になっていくところが魅力のひとつです。

これまでも、近所のベーグル屋さんのベーグル全20種類を買い揃えて味を比べたり、きき〇〇大会を開催して食べ比べ対決をやったりして、大人数だからこそできることを企画・実行できました。

KAMIKITA HOUSEのコンセプト「やりたいが、加速する」にマッチする人ばかりが集まってるシェアハウスだなと心から感じます。

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「共生」が心から楽しいと思えた半年間

ここまで「とにかく楽しい」、「素敵な人ばかり」と書いてきましたが、実は最初は全く違う印象でした。

「何この人たち、怖そう」
「仲良くなれる気がしない」

が、ここに住むと決まって、SNSをみた時の率直な感想。
実際、友達にも心配された記憶があります(笑)

スラックの自己紹介を見ても、「フリーランス」「起業」「副業」の文字が並び、とんでもないところに来てしまったなーと、若干後悔していた時もあります。

でもそれも一瞬で。

話ていくうちに人柄を知れて、受け入れて、受け入れられて。

これまで仲良くしてきた友達とは全然違う価値観や考え方、生活習慣を持つ人たちに出会えたので、自分の視野が広がりました。

一緒に料理を作ったり、イベントを開いたり、映画を観たり、「おかえり」や「ただいま」を言い合ったり。朝7:15に集まって、(宗教みたいに)瞑想したり。

家族でも友達でもない、「シェアメイト」たちとは、このまま生きていたら一生出会わなかったと思います。たまたま同じタイミングで同じ家に住んだことで出会えて、仲良くなれたのは、何にも変えがたい財産です。
だからこそ、儚くて尊い、と感じます。

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とにかく住人にインタビューし続けた半年間

この半年間、元新聞記者のK先輩と一緒に、KAMIKITA HOUSEの住人をインタビューしまくりました。

まだ全員は公開できてないけど、半年間で約20人ほどに取材。
「インタビュー」という形式だから、普段の会話じゃ聞けない、一歩踏み込んだ質問もできました。
当たり前ですが、1人ひとり全く違う生き方をしているので、20通りの人生を聞けて非常に面白かったです。

「こんな素敵な話を聞いてしまった以上は、世に伝わるように丁寧に執筆しなきゃ」と毎度魂を込めて書いています。

1人書くのに時間がかかるし体力もいるけど、それでも住人インタビューは取材から執筆まで大好きな時間です。

毎回、時に優しく、時に厳しくフィードバックをしてくれるK先輩には足を向けて寝れません。
K先輩がいなかったらただの自己満インタビューで終わっていたかもしれないし、そもそもインタビューをやってすらいなかったと思います。
今後、「面白い」と言ってもらう回数を増やしていけるよう日々精進していきます!!

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半年経って、次のステップへ

まずは『UNINEST SUPPORT 2021』を企画してくださった、TABIPPOとKAMIKITA HOUSEの皆様、ありがとうございました。

この『UNINEST SUPPORT 2021』がなかったら、自分はなんとなく2社目に就職して、なんとなく働いて、なんとなくの人生を歩んでいたと思います。(そう考えると、ゾッとする)

自分なりの幸せとは何か、を模索しながら、夢や希望を持ってこれからも前へ進みます。
半年間、大変お世話になりました!

11月からは「Resident Ambassador」としてKAMIKIKITA HOUSEに恩返しができれば、と思っております。
住人インタビューを続け、KAMIKITA HOUSEをもっと盛り上げていけるようにがんばります。


最後に、半年間一緒に遊んでくれたり、いろんなことを教えてくれたKAMIKITA HOUSE入居者・OBOGの皆さん。心からありがとうございました。
このタイミングで出会う運命だったのかな、と思えるくらい、自分の人生に大きく影響を与えてくれました。
今後とも仲良くしてくださいましたら、泣いて喜びます。

そして、『UNINEST SUPPORT 2021』のメンバーのみんな。
そらき、しおん、りん、コージー、もりぐち、としき、あやの、たっす、シン
(※多分入居者順)
一緒に楽しく過ごしてくれて、相談に乗ってくれて、盛り上げてくれて、ありがとう。
5年後、また熱海で集結してビーチバレーやろうね!出会えてよかったです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。(4500文字ある中、ここまで離脱せず読み進めてくれて本当に感謝です…。貴重な時間を割いて最後まで読んでくださったので、よかったら今度取材させてください。)

半年間の『UNINEST SUPPORT 2021』はこれにて終了!
関わってくださった皆さん、このnoteを読んでくださった皆さん、心からありがとうございました!それでは、また会う日まで。




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