【旅の話⑧】 カンボジア・シェムリアップ 《前編:観光地の隅から立ち現れてくる生活》
クチンからまた海を越え、初めての世界遺産の宝庫、シェムリアップにやってきた。
空港を出ると、カンボジア最強の観光地なのにびっくりするぐらい閑散。祭りに重なったとか?
捕まえたバイクタクシーの運転手は、いつもこんなんやで、と。
シェムリアップでは、偶然旅の予定が重なった友人と一緒にまわるべく、彼が先に滞在してる宿を探しに市内へ向かった。
合流した友人と宿
名前はヒッキー。
彼はインドで「死」を体験した、同い年のマジシャン兼ヨガのインストラクター。
(↑フィジーで一緒だった頃)
フィジーで語学学校のカウンセラーをやっていたときに英語を学ぶ学生として来てくれていた彼。
週末に2人で縁の旅(ピンと来る人に声をかけ、人生で一番よかった場所を聞いてそこへ行く、の連続をする旅)なるものをやった仲だった。
小道でドライバーと一緒に迷いながら、時間をかけて宿、Iki Iki Guesthouseに到着。
(↑オーナーの息子さん。明るい。受付。)
(↑オーナー。ゆるい。かわいい。)
果敢に食べる屋台飯
アンコールワットやタプロームの遺跡群は明日にして、
今日は久しぶりに会ってヒゲモジャ化したヒッキーと、日暮れの初シェムリアップを散策する。
またここも人々が人懐っこいこと!ええわあめっちゃ楽しい。
カンボジア一の観光地シェムリアップなので、英語が結構通じる。
ここまで東南アジア飯、ヒッキーはインド飯でお腹何ともなかったので、2人とも強気。
ドローカルな屋台で雑炊食ってサトウキビジュース飲んで、割とやばいと言われる生のパパイヤサラダ、ソムタムもがっつり(めっちゃ美味い)。
ヒッキーはポーンティアコーン(孵化直前のゆで卵。ベトナムではホビロン、他地域ではバロット)もいった。
見た目はアレやけど、中身は鳥と卵の中間なので美味しい。
観光地の隅から立ち現れてきた生活
満喫して宿に帰る途中、警備員のお兄さん2人が仕事疲れたわ〜とか言いながら、道端で飲み始めているのに声をかけて参加した。
「家族が離れた村にいて、観光で仕事あると思って出稼ぎに来た。けどいい仕事にはありつけず、警備員全然儲からん。不安やわー」
「娘が小学校に行くのに学費がなくてなー。日本行ったら仕事あるかな?飲まなやってられへんわー」
というような話をしたと思う。
掃除のおばちゃんや警備員の人、観光地でともすれば脇役に映ったり視界に入らなかったりする人と、こうやって話すと意識が向く。
そこで暮らす一人一人の生活が急に意識の中にリアルに立ち現れてくる。
そう、旅ではこういうのがしたいねんな。とヒッキーと話した気がする。
ちなみにアテはバッタと芋虫とヘビ。
別れを告げて、宿でゆっくり過ごして、明日に備えて早めに床へ。
お腹の心配は微塵もなかった。いやちょっとあったか。あったけど無いことにして寝た。
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シェムリアップ後編は、アンコールワット遺跡群へ。チャリで!
8月初旬から夫婦でCamino de Santiago巡礼の旅に出ています。出費はできる限り少なくしている旅なので、サポートは有り難く旅の資金にさせていただきます。ですが、読んでくださったり反応をいただけるだけで、一緒に旅している気分になって十分エネルギーをいただいています。^^