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人のやる気を削ぐ「悪魔の言葉」に気を付けて!【尾藤克之のオススメ】

子どもに「勉強しなさい!」と言わずに、成績を上げる方法とは。勉強が苦手な子どもや、一度勉強嫌いになってしまった子どもにやる気を取り戻し、勉強がしたくなる方法とはどのようなものでしょうか。

勉強しなさいと言わずに成績が上がる!すごい学習メソッド
(藤野雄太著)永岡書店

■「勉強しなさい」は言ってはいけない理由...大人も同じ
以前、子ども向け適性診断の事業を展開している際、子どもが何をきっかけに勉強を好きになるか調べたことがある。結果は、知的好奇心が刺激される勉強は好きになるというものだった。運動神経の良い子どもに体育嫌いは少ないし、昆虫採集が理科好きに結びつきやすいし、読書が国語好きに結びつくといえばわかりやすいだろう。

「ダラけている子どもを見ると、ついお母さんは言ってしまいますよね。愛するわが子の将来を思えばこそ、当然のことだと思います。この言葉を言ってしまうお母さんの気持ち、とてもよくわかります。しかし残念ながら、この言葉はなんのメリットも生み出しません。逆に、子どもの勉強嫌いを加速させてしまいます」(藤野さん)

「『勉強しなさい』と言われて、『よっしゃ。勉強する気になってきたー!』なんて思う子どもはまずいないからです。人間は周りからの指示、強制を嫌う生き物です。これは大人も子どもも共通です。自介で主体的にやると決めたことにはやる気が高まりますが、人から強制されることには、なかなかやる気が起こりせん」(同)

つまり、「勉強しなさい」は、頭ごなしに子どもの言い分を聞かず、決め付けた態度をとることから、嫌気を感じてしまうのである。知的好奇心が刺激されることもないから、このまま勉強嫌いになってしまう可能性が高くなる。「勉強しなさい」と言い続けられることにより、条件反射を起こすようになってしまう。

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