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状況を楽しもう

ガイナーレ鳥取は旧称SC鳥取であることはよく知られていて、2001年からJFLに昇格を果たし、紆余曲折の末に2007年からガイナーレ鳥取と現在の名称に改め、2010年にJFLで年間優勝を果たし、この成績及び他の諸条件の成立を以て2011年からJリーグに参入を果たし、J2で3シーズン戦ったものの、2013年終了時に入れ替え戦に敗れたため、2014年以降はJ3リーグに籍を置いている。2019年シーズンも明治安田生命J3リーグにて戦う。もうすぐ、今季も始まる。

ガイナーレを彩るガイナマン

今日(2月17日)がガイナマンの誕生日だから、というわけでもないけれど、まずは彼の写真から今季を始めよう。
今年のマスコット総選挙では順位が大幅に下がってしまったらしいが、それはもちろん彼の責任ではないし、我々サポーターの責任でももちろんない。単に巡り合わせが悪かったのと、基本的な認知度が低かっただけなのかもしれない。それに、ここで1位を取るよりも、本番のリーグ戦でトップを取れれば良いだけの話だ。なので、総選挙の順位低落など実は少しも気にしていない。

ただ、ガイナマンはその身体特性も相俟って、非常にアクティヴなキャラクターだ。

ガイナマン体操というこれは、ガイナーレ鳥取のホームゲームに来られたことのある方なら、ご存知だろう。ノリの良い女性ヴォーカルの曲に乗って、ガイナマンが小気味良いアクションお体操を行うあれだ。
これがおおよそキックオフ1時間15分程度前に行われる。体操を行うのはその時々のいろんなゲストだったりする。
時にはガイナレディースの一員でもある鳥取中心に活動を展開しているアイドルユニットChelipなどもこれに加わることがある。

ガイナマン自体はとてもノリの良い愉快なキャラクターだ。横浜F・マリノスでいうマリノスケとたぶん年齢設定的には同じか近いのかもしれない。マリノスケはちなみに小学5年生だそうだ。
ガイナマンはこういう力強いポーズが得意だ。うまくするとこんな風にキメてくれるぞ。

ガイナマンの話ばかりしていては先に進まないので、本題に入っていくことにしようと思う。

昨季のおさらいを簡単に

ますは、今季の当初メンバーのおさらい。

このあと、シーズンが進めば人員の増減があるかもしれない。それは今の時点では何も申し上げられない。

概ねここに書いたことをおさらいしておこう。

昨シーズンは滑り出しがうまくいったので順風満帆だと思いきや、序盤で躓く時期があり、結果、森岡隆三・元監督がその座を追われてしまった。森岡氏にしてみれば非常に不本意な途中解任だったろう。
その後、須藤大輔前監督が緊急的に就任し、体制を刷新した。その結果、序盤こそ若干もたついたものの、レオナルド(現・アルビレックス新潟)らの活躍もあり、最終順位を3位としてフィニッシュした。残念ながらチーム的には悲願とも言えるJ2への復帰は果たせなかったが、限りなくそれに近づける3位という成績が残せたことで、今季への自信がみなぎってきているとは言えるかもしれない。

そして、須藤前監督が家庭都合で退任したことに伴い、新監督として、ガイナーレ鳥取U-18で監督をしていた髙木理己氏を迎えたことはご存知の通りだろう。

そして、高木監督以下、志垣ヘッドコーチ、ヘネGKコーチ、木下パフォーマンスダイレクターなど多数の首脳陣が若さ溢れる今季のチームをまとめながら、J2への道を進んでいく、というわけだ。

勝つに越したことはないが、もっと気楽に

この数年(特にJ3にいるようになってから)、個人的に常々思っていることで、ややもすると大変に身も蓋もないことを言ってしまうかもしれないけれども、正直、J2だJ1だどうしたこうした、というのは自然に結果としてついてくるもので、こちらからガツガツ求めに行くようなものとは言えない気がする。

こういうことを言うと「おまえには欲や向上心というものがないのか?」などと問われるかもしれない。確かにそういうことを問われても「ハイ、そうですね。ごめんなさい」としか申し上げようがない。

だが、俺がまず願うことは「ガイナーレ鳥取というチームが明日も無事にあること」だ。それが最大の前提だとも思っている。
もしも「ガイナーレ鳥取が明日急に消滅します」って宣言されて実際に消滅したら、それを受けて「じゃあ次の日から俺は応援する先をデッツォーラ島根ECに鞍替えします」とかできるわけがない。それとこれとは全く話が違う。彼らも愛好はしているが、ガイナーレ鳥取に対する愛好の仕方とはまた少し異なる。
もちろん逆の立場でも同様のことが言える。以前からデッツォーラ島根ECについては応援活動をしていたわけではないし、ガイナーレ鳥取に次いで愛好するチームというスタンスは変わっていないが、このチームもまた同じように「翌日から消滅します」みたいに言われたら、ショックでしばらく立ち直れなくなるかもしれない。同様のことはこれら以外にも、例えば湘南ベルマーレやディオッサ出雲、STREAM FCなどにも言える。
このように、愛好するチームが何らかの理由で雲散霧消するというのは、どこであろうと非常に辛く悲しいものだ。だからこそ、まず「チームが明日も無事にあること」を願わずにはいられない。

勝利だのはその次で良いと思っている。スタジアムに行ったら、「勝てばそれに越したことはないけど、負けたからって別に俺の命まで取られるわけじゃないし、チームがなくなりさえしなければ、結果は結果として受け入れればそれで良い」とだけ考えている。

なるほど、勝利という結果は応援する立場の我々にとってみれば「明日への大きな活力」となり得るものだろう。それには全く同意するしかない。だけども、同時にこうも言えるかもしれない。

勝利は大切だが、それ自体は契機でしかない。

物事が転回するきっかけとして「チームの勝利(若しくは敗北)」が存在することがある。それだけのことだと思っている。例えば、森岡氏が辞めたことだって、後任に須藤氏が来たことだって、契機となる敗北があったればこその話だ。
このチームに於いて、途中で監督の職を辞した人々は大抵皆そうだろう。水口洋次氏、小村徳男氏、そして今引き合いに出したばかりの森岡隆三氏も、みんなそうだ。逆に新たにスポンサーが決まったり、イベントが新たに立ち上がったり、新しいグッズが発売されるきっかけになるかもしれない。
もちろん敗北や勝利だけが全ての原因とは言えないのだが、少なくとも何らかの契機にはなっていると言えるだろう。

ただ、そうである以上、別にそれはチームを運営する会社の中の人々が気にするべき話であって、ファンはもっと楽に構えた方が良いんじゃないだろうかと思う。
そりゃ、負けたら気分は良くないし、悔しくもなろう。勝ったら楽しく浮かれた気分にもなろうってものだ。単純な気持ちとしてはそれでも良い。

だけど、サッカーは人生の全てではない。人生にはいろんなこと(思い出、出会い、出来事など)がたくさんある。趣味もサッカーだけではなく、様々に作るかもしれない。
俺の場合は、音楽を聴いたり作ったりだったり、(スポーツとしての)競馬だったり、時代劇を見たり、プロレスを見たり、蕎麦を食べたり、いろいろする。皆さんにも何かしらあるだろう。サッカー以外の何かが。

所詮は娯楽だもの。だから、サッカーなんて気楽に楽しめば良いの。それで負けたからって別に皆さんは病気や怪我が悪化したりした挙げ句に死んだりしないでしょ?そんな人生を左右されるような重大事じゃないんだよ。
そんな風に思うことを否定するんじゃないよ。そう考える人は考えたら良いし、それはそれであなたの自由。誰も咎めない。ただ、俺はそういうものからはもっと気楽でありたい。ただそれだけのこと。

確かに、高木監督が就任会見の時に言ったように「オールガイナーレの総意として『昇格』を目指す」ってのには、俺も賛成だし、強く同意したいと思うのだけど、それを目指す中での様々な奮闘努力を一概に頭ごなしに否定するのだけはしたくないなって思う。敢えて名前は出さないが、何人かのかつての監督さんたちにはあまり良い思い出がない。しかし、今回の髙木さんという人は、ガイナーレ鳥取になってからの例えばヴィタヤさん、松田さん、吉澤さん、小村さん、松波さん、森岡さんや須藤さん同様に人物的にはきっと違うと思っている。

目標目指して奮闘努力する選手たちの姿が見たい

今の自分は再三言ってるかもしれないが、こういう状態。

自業自得の病気が原因ではあるが、身体に障害もある(それによる特典は現状では受ける意思がないので、こういう状態になってからこれまで一度たりともそのような恩典を受けたことがない)ような体たらくだ。
だからスタジアムに行った時は、ゴール裏で90分も立ちん坊なんて不可能だから、メインかバックで写真を撮りつつ見ている。
そこでは、ガイナーレ鳥取の皆が目標に向かって奮闘努力する、その姿が見たい。俺はそれだけで良いってことにする。結果として勝てればそれに越したことはないし、万々歳には違いないが、それはそれだ。望んだ結果は必ずしも出ないことだってある(それが応援を含む努力の欠如によるものか、他の原因によるものかは別として)し、それはそれで受け入れた上で次に進まないと、何も生まれてなど来ない。

15年以上もこのチームにくっついてきて、今は何だかんだでそういう境地に達してる。母体となるガイナーレ鳥取が存在した上で、これからも彼らが元気で懸命にプレーしてさえくれればそれで良い。それ以上のことは望まない。言わばボーナスだと思うようにしている。

今のように勝負にそこまで強く執着しなくなったのは、元々そういう性分ではあったかもしれないが、やはり身体の事情でゴール裏を離れたこととも、多少なりとも関係があるのかもしれない。そのせいで、心境に変化が出てきたのかもしれない。

さっきも引き合いに出した高木監督のコメントではないけれど、その努力を「総意の結集」として見ていきたいものだ。その点は専門家の結集である首脳陣に任せておいても良いだろう。
こちらとしては、フロントの主にイベントの取り回しなどについて何らかの疑問が生じた時など、メールを通じて穏やかにお尋ねしてみるのが良いのかもしれないな、と思っている。

罵声など不必要!今の状況を楽しもう!

ともあれ、他の皆さんがどう思っていらっしゃるのかはともかく、自分としては大袈裟に勝ったの負けたので騒がないようにしたいものだな、と。
だって一旦シーズンが開幕してしまったら、目先の試合に勝とうが負けようが、そのシーズンのうちにはまた試合はやってきて、現場の選手たちや首脳陣たちはその度に否応なくそこでの結果を問われてしまうのだから。
そんな時に、応援する側がその結果について罵声(よくこれを野次と称する人もいるのだけど、自分としては野次は「ある程度シャレの効いたかけ声」という認識があるので、ここでは一貫して罵声という表現に統一させてもらうことをご理解いただきたい)プレッシャーを与えてどうするんだ?って気はする。
選手たちに厳しく言えば(もっと言えば汚い言葉で罵声を浴びせるなどしたら)結果が好転するとでも思っているのか?そんなことが起きる確率は恐らく少ないと言っても良いだろう。
その時にたまたま結果が出せなかった選手たちに向かって、根拠もなく罵声を浴びせて、誰が得をするのか?
せいぜいそれらを飛ばした人間がスカッとするだけだ。周りの人々の中にはその言い分を認めて同意する人々もいるかもしれないが、その一方でその言い分を良く思わない人々もいるだろうし、そういう人々が多数派を占めた場合には、そんな罵声を飛ばすような連中は最も不要だとすら言えるだろう。

サッカースタジアムは、お客の立場で言えば、ガイナーレ鳥取に限らず試合を見させていただくためにお借りしている場だ。入場料、つまり木戸銭はそのための時間や場所に払う料金と考えて良い。
とする時、最低限、例えばゴミの始末は自分で責任を持つぐらいのことはともかく、それ以外の観戦環境の構築にも少しは配慮したいもの。

とりわけ、選手たちや監督コーチらに無用の罵声など投げつける必要はこれっぽっちもない。どんなに気に入らない結果を見せられたとしても、だ。そんなのは、1人でDAZNとかで観戦してる時に、好きなだけ叫べば良い。「チラシの裏にでも書いとけ」とよく言うであろう。あれと同じことだ。
とやかく言うことなく、今の状況を楽しめば良いのだと思う。細かいことを気にし始めると、要らないことがどんどん気になってしまう。

そこさえ気をつけておけば、何も問題はない。スタジアムにはもちろん観戦規則という名のそれなりの縛りは存在するが、それらには必ず何らかの裏付けがある(と考えて良い)のだから、そこは従っておけば良い。疑問点は後日改めて相談なり何なりすれば良い。ともあれ、その他、法律やその地の条例など、公共ルールから逸脱しなければ、公の空間でありつつも、基本的には自由を満喫できる空間だ。

応援に特段のお作法はない

スタジアムグルメを楽しんでももちろん構わない。チームグッズなどを買い求めても良いだろうし、イベントが行われている時には、そこに参加するのも一向に構わない。
席種も、メインスタンドバックスタンドゴール裏など多種多様にあるわけだが、基本的にはどこでどう見てもそれは皆さんの自由だ。

ゴール裏には応援を主とする人がたくさんいらっしゃるが、参加したければ自由に参加したら良い。声を出したいが、例えば何を言っているのか、歌っているのかがわからないという人がいるとしても、アクションだけ真似ても全然問題ない。案内用のコールペーパーとされる用紙を配っている場合もあるし、あるいはチャントと呼ばれる応援歌の場合は、以下のように応援団体のAsas de PassaroさんがYouTubeにアップロードしている場合もある。

主要な選手には大抵何らかのチャントがあるので、覚えておくのも一興かもしれない。

またガイナーレ鳥取のチャンス時には、こういう風に「タオルを振り回しての応援」を推奨するサインが出て来ることがあるので、できれば事前にタオルマフラー(税込み1620円)を買い求めておき、必要な時にはこのような場面で周りの人の様子を見つつ振り回してみるのも良いだろう。
あるいはタオルマフラーは、選手入場時に掲げるのも手だ。これも周囲の様子を見ながら一緒にやってみると良いかもしれない。

さて、応援するのに特段のお作法は実はない

「えっ?何言ってるの?」と言われても、実際にないのだから仕方がない。コールリーダーがとる音頭や、太鼓を叩いてる皆さんが刻むリズムなどに合わせて、声を出したり踊ったり。いろんな方法がある。
いや、無論、コールやチャントは合わせた方が良いに決まってるよ。でも、そこさえ合わせとけば、後はめいめい好きなようにアクションすれば良い。叫ぶ言葉の内容や歌詞の内容がわからないからって、別に恥ずかしいことではない。そんなもん、今だから言うけど、俺だって現役でやってた時は全部覚えてなかった(おい)ぐらいだぜ。だけど、それなりにゴール裏では楽しませてもらったよ。
大切なのは、楽しむってハートだよ。それを最後までキープしてれば大丈夫だと思う。何も心配することなんてない。

他、メインスタンドやバックスタンドのようにゴール裏ほど応援がメインではない人々が多くいる場所でも、応援自体はして構わない。興奮すれば声も出るかもしれないし、アクションもとりたくなるだろう。もちろんそれらも全然OKだ。
ただ、これらの席種でも「罵声だけは絶対に止めよう」とだけは強く言っておきたい。罵声なんか飛ばしても、誰の益にもならないし、誰も嬉しくもならない。そういうものだ。

とにかく、所定のおカネを払った上で(無料招待の人も含めるが)、皆さんの好きなやり方で、スタジアムを満喫してもらえればそれで良い。法律・条例・観戦規則などにさえ背かなければ、自由に楽しむことが可能だ。
何はともあれ、今季もガイナーレ鳥取が俺やあなたを待っている。まもなくシーズンは幕を開ける。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。