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ポメラ日記61日目 2024年度のもの書きけいかく


◎2023年のもの書き活動を振り返る

2023年度のkazumaの執筆活動をダイジェスト版でお届け。

 明けまして。もの書きのkazuma(@kazumawords)です。2024年になって初の「ポメラ日記」の投稿です。

 書きはじめ、ということで、今年の「もの書きけいかく」を立ててみようかなと思います。

 ちなみに去年の活動を振り返ってみると、

 という感じでした。

 いままで10年くらい「小説」に振っていた活動の軸を、現実的な落とし所を見つけるためにライターやブロガーの方に舵を切ったというのが大きかったなと思います。

 僕としてはそれが性に合っていたようで、却ってマイペースに創作の時間を楽しめるようになりました。

 ライターの方は、会社の案内や在宅ワークにまつわるコラム記事、書評などを書かせてもらったりしています。

 いままでの文学方面とは毛色が違って、ビジネス寄りの文章ですが、基本はブログを書くときとそこまで変わらないので、コンスタントに書き続けられたと思います。

 「ものを書く」ことで役に立てると実感できるシーンって、普通に生活しているとなかなかないので、回り道をしてきてよかったなと感じた年でした。

 今年も何かしらの文章を書いて生きていくんだろうなと思います。

◎2024年の「もの書きけいかく」

今年も書きもの、読みものをして暮らしていきたい。

 2024年のもの書きの目標としては、

  • 文学ブログ「もの書き暮らし」と「ポメラ日記」の記事を100本にする

  • ライターの収入で一人暮らしをはじめる

  • 創作をつづける

 にしようかなと思います。

①文学ブログ「もの書き暮らし」と「ポメラ日記」の記事を100本にする

目標はないより、あった方がいいかな、くらい。ぼちぼちでやります。めざせ、100記事。

 2年前から本格的に作りはじめたWordPressのブログ「もの書き暮らし」と、noteで連載している「ポメラ日記」は、それぞれ約60本ずつくらいのストックがありました。

 いくつかボツになったものを削除したので、残っているのはそれぞれ約50記事ずつになります。

 今年で「ポメラ日記」は100日目まで、「もの書き暮らし」は100記事になるように作っていこうと思います。

 WordPressのブログ運営をはじめるときの目安は、まず100記事というのが前提にあるので、月に4本ずつ(ポメラ日記4本、もの書き暮らし4本)で投稿すれば、12ヶ月(4×12=48記事ずつ)で、いいところまでは行くかなと。

 SNSなどを通して、ブログやnoteを見てくださっている方がいると感じることもあるので、文学周りで気になるトピックを、もの書きの視点で紹介していきます。

 仕事で取り組んでいるライティングは、コラム記事などを書いたりしていて、WordPressの編集やアイキャッチ画像の工夫は、そこで覚えた技術をそのままブログに還元できるので、やっていてお得感があります。

 今年も仕事でのライティングを続けながら、文学ブログの「もの書き暮らし」や「ポメラ日記」にもっと注力していければいいなと。

②ライターの収入で一人暮らしをはじめる

こんなにお洒落なマンションじゃなくていいので、一人暮らしがしたい。

 去年からライターの仕事をするようになって、少しずつ貯金をしています。

 毎月貯めている分は微々たるものですが、何とか一人暮らしをやっていく分には貯まりそうなので、今年中には家を出ることになるかなと思います。

 僕としてはとりあえず家を出て、会社のライティングやブログの作業、小説の執筆などができる環境なら文句はないので、学生が借りるような3~4万のワンルームで満足です。条件が整えば、秋頃には。

 去年に叶えたかった目標ですが、叶えられなかったので、今年こそは、と思っています。

 家にいるとどうしても執筆が捗らないときがあるので、最近は喫茶店に出掛けていってポメラで文章を打つ時間が増えたりしました。

 文章を書くときはひとりでいるのが一番いいので、周りに知っているひとがいないところに身を置いて書くと、いままでと違ったものが書けるかなとちょっと楽しみにしています。

③創作をつづける

ほんとうは小説が書けたら、何も言うべきことはない。

 ライティングをこなすのも、ブログを書くのも、最後は小説を書くためだと思ってやっています。

 目標としては、シンプルに「創作をつづける」だけでいいかなと。

 放っておいても書くひとは書いてしまうし、書かない人は書かないものです。べつにそれでいいとか、わるいとかはありません。

 僕は、自分が書いた小説でご飯が食べられるようになるとはとても思えないので、個人的な楽しみというか、ライフワークのつもりで、ずっとひとりでやっていければいいなと考えています。

 ヘンリー・ダーガーは、約50年もの間、清掃夫をしながら誰にも言わずにアパートのなかで創作をつづけました。

 サリンジャーは隠遁したあとも、自宅に張り巡らせた塀のなかで書き続けていたようですし、「書く行為」そのものに意味を見出していたのではないかと思います。(多かれ少なかれ、ものを書くひとはそういうものだと思いますが)

 ヘンリー・ダーガーの作品や、晩年の隠遁後のサリンジャーの作品は、本人以外にとって意味のあるものだったかは、少し疑問符が付くのですが、もの書きの生き方としてはこれ以上ない生き方だと思います。

 サリンジャーはコーニッシュの田舎に引っ越して、自宅に塀を張り巡らせる直前が一番いいものを書いていたと僕は思っています。

 ※『ライ麦畑』の出版は1951年7月で、地元の学生のインタビューに答えて地方紙にスクープされ、塀を張り巡らせたのが1953年11月頃。

 つまり「田舎に引っ込む」ところまではよかったんだけど(世間嫌いのサリンジャーにとってちょうどいい隠れ蓑になっていたから)、「自宅に物理的な塀を立ててそのなかで暮らしていく」頃になると、他人の目がサリンジャーのなかから消えてしまった、あるいは、もう自分以外の読者を必要としなくなったのかもしれません。

 君にはひっそりとした平和な場所を見つけることができない。だってそんなものはどこにもありゃしないんだからさ。きっとどこかにあるはずだと君は考えているかもしれない。でもそこに着いてみると、君がちょっと目を離したすきに誰かがこっそりやってきて、君のすぐ鼻先に「ファック・ユー」なんて落書きしちゃうわけだよ。

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」J・D・サリンジャー著 村上春樹訳 白水社(2006)

 ホールデンの言うように、ずっと落ち着いて暮らしていける場所なんて、ないのかもしれません。

 でも、僕が読みたいのは、どこにも寄る辺がないひとを描いた物語です。何をしていても、ただそこに立っているだけで「ファック・ユー」と突きつけられてしまう。それでも生きていってしまうひとの話です。

 閉じた生活を送ることがわるいことだとは思いません。人一倍、繊細で傷つきやすいと感じているなら、一時的に閉じた暮らしを送った方がうまくいくこともあります。

 それでも、この世界に生きている以上は、どこかで誰かに「お前なんて嫌いだ」とわけもなく言われたり、もの書きなら書いたものに「けち」を付けられても、やっていかなくちゃしょうがないよなって思ったりします。

 どんなに閉じた暮らしを送ることになっても、物語は、誰にでも開かれたものであって欲しいので、僕もそんな話が書けるようにがんばってみます。

 2024/01/14 16:27

 kazuma

文学ブログ「もの書き暮らし」の新年の記事は「小説のアイデアが浮かばないときに試したい、5つの方法」を書きました。

パトリシア・ハイスミスという海外作家の書いた『サスペンス小説の書き方』の本を参考に、どうやって作家がアイデアを得ていくのか、そのヒントを追いました。

「小説を書いたり、noteで文章を書いてみたいけど、アイデアが浮かばないんだよな……」というもの書きさんは、よかったら僕のサイトに遊びに来てください。

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