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フランス語初心者の叫び

9月30日からETV『旅するためのフランス語』に生徒として出演いたします!初回放送をご覧になった方々、ありがとうございます。見逃された方も、月曜日の午前6:00〜6:25とに再放送!通学・出勤前(オンラインであっても)にどうぞお楽しみください。番組詳細などについては下記をCHECK!

さて、初回はフランスの首都パリが舞台。パン屋さんでパンを注文するフレーズが登場しました! 

"Un croissant, s’il vous plaît?" - クロワッサンを1つお願いします。

この短い語句の中にもフランス語の初学者にとっては多くの学習事項があります。名詞に性別があるなんて、青天の霹靂ですよね!でも、逃げてはなりません。必ず習得してみせます。

今回の学習内容はまとめると以下の通り。

◎不定冠詞 Un (m.)/une (f.)
◎名詞の性

名詞の性を除いて英文法と対応する箇所もありますね!”A croissant, please.”と直訳できるし、単語自体は全然違うけど、語順などは一緒です。
それとともに、パンの種類や呼び方、買い物の流れなどを学んで参りました。番組の内容を反復するのではなく、本記事では、思いついた質問や追加調査などを載せましょう。

名詞の姓についての疑問

「名詞の性」って日本語や英語だけに触れていると、絶対に聞かない文法用語なのではないでしょうか。フランス語の名詞には、単数の場合、男性名詞(masculin)と女性名詞(féminin)と2種類あるんですって!?驚き。

たしかに、俳優(actor)と女優(actress)といった分け方はわかります。でも、”un croissant (クロワッサン1つ)”, “une baguette (バゲット1つ)”と、実質的に言葉の意味に性別がない名詞にもある、というのが特徴的ですね。
逆にむしろ、番組出演者のクロエさんは「日本語と英語には名詞に性別がないの!?」と驚いたようです。クロエさんご出身のフランスのみならず、ドイツやイタリア、アラビア語にもあるんですね。母国語に違いによって互いの言語が持つ特徴にリアクションするのも面白いです。

番組では、名詞の性が決められる基準ってあるの?というお話や基本的な事項について教わりました。詳しいことは再放送をご覧いただくとして、下記がフランス語のボキャブラリーを増やすコツになるようですよ。

「フランス語は単純に名詞だけを覚えるのではなく、冠詞とセットで覚えること」

名詞の性は他の品詞にも影響を与えるため、なるべく定着させるためには冠詞とひとまとめにして暗記するのが良いようです。また、言語は時代とともに変化しますから新たな名詞も誕生することが多く、その都度、名詞から感じ取れるニュアンスや過去の事例などを参考に性別が固まってくるそうです。とにかく、間違えながら覚えて良いと先生方に教わりました!

と、ここまで習って思ったのですが、フランス語では男性名詞でも他の言語では女性名詞なんてこともあり得るんでしょうか!?例えば、フランス語だとクロワッサンは男性名詞ですが、他の国では女性名詞みたいな。

調べたところ、どうやらあるみたいです!マジかよ!!
参照したサイトにはこうありました。

☆太陽・・・ラテン語系ー男性 ドイツ語、アラビア語ー女性
☆月 ・・・ラテン語系ー女性 ドイツ語、アラビア語ー男性

フランス語はラテン語系に当てはまるので、ドイツ語やアラビア語と異なる性を持つ単語もあるようです。実は、旧友の俳優&タレントである鎮西寿々歌さんは『旅するためのドイツ語』という同じシリーズで生徒を務めているんですが、彼女とはまた異なる言語群を持ち合わせることになりますね。比較するのは面白そう。

でも、いつかドイツ語も勉強しよ〜ってなったら、また性別を覚え直す必要があるんですね〜。これは大変。今はパス!

パンとペイン問題

番組内の実践コーナーではパンの種類がたくさん出てきましたね!まあ、盛大にミスりまくったワケですが。しかし、そもそもパンは”bread”って習った時、パンは英語じゃないの!?って驚きましたよね?パンはフランス語でこう書きます。

パン = Pain

綴りが面白い。英語の「痛み」を指すpainのスペルなんですね。ナゼ〜?
英語とフランス語の比較も面白くて、同じスペルなのに意味が違うことがあるんです!裏を返せば「パンは痛み。パンは痛み。」と念じ続ければ、フランス語のスペリングテストを通過できそうです。

このように、英語の発音に引っ張られるとフランス語の読解や聴解では失敗する、という新たな発見が得られました。実は、カタカナ読みの方が合っている部分もあり、日本語との親和性もゼロではないようです。

以上をまとめると、

🇫🇷フランス語は文法において英語と対応づけが可能
🇫🇷フランス語は発音においては英語の干渉が足枷になることもある

コツコツとポイントを押さえて楽しく学びたいと思います!

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