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パリは「カタツムリ」?どゆこと?

『旅するためのフランス語』第2回ではパリの3大蚤の市について触れました!
正直、現地に赴いたら掘り出し物のアンティークを安値で買い、せどりする気持ちで溢れています。なんてね。

パリについて。とりわけ蚤の市について。収録中に見聞きしたことなど、追加で綴ります。

パリはエスカルゴ!?

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まずはじめに、パリの街の区分けが面白い!

カタツムリになぞらえていて、中心部の1区から螺旋状に番号が割り当てられています。日本の東京!とか新宿!とか、名前ではなくて「〇〇区」と番号で呼ばれるんですね。ちなみに、クロエさんは4区のご出身だそうです。

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そして、パリのど真ん中には、かのセーヌ川が流れていてとても優雅。そのセーヌ川に囲われた地区も存在していて、歴史的な建造物を見られる特別な場所も!「シテ島」というそうで、パリの発祥の地にもなったとか。したがって、中世の名残があるんですね。シテ、とは首都を指す言葉だそう。

一口にパリといえど、街並みの雰囲気は多種多様ですね。

ここでポイント!序数のはなし

「何番」と番号を指し示す序数はフランス語で以下のように表記されます。

フランス語の序数
"1er, 2e, 3e, … , Ne"

英語のst, nd, rd, thといった具合ですが、どうやらフランス語の場合は上記の通り、2種類なんですね。というのも、序数を表す語尾が省略されているのです。こんなふうに。

1er / 1ère = premier / première (プルミエ・プルミエル)
2e = deuxième (ドゥズィエム)
3e = troisième(トルワズィエム)

2番目以降は数字の「deux ドゥ」、「trois トロワ」が接頭に使われているので、比較的簡単。問題は1番目 premier / première...

あれ?なんで1番目を指す序数は2つあんの??ま、ま、ま〜さ〜か〜!?

そう、後にくる言葉が男性名詞だと1er女性名詞だと1èreが使われるということですね!2番目以降は複数と同じ扱いだから名詞の性は関係ない、ということでしょう。フランス語にはほとんどランダムに名詞に対して性別が決められています。パリの場合は...なんかどっちでもいいそうです。話し言葉では街の名前は男性名詞とされるようです。下記参照。

↑「パリは美しい」という際に、男性名詞にも通じるBeauを使うか、女性名詞特化のbelleを使うか問題の考察記事。Belleは例えば、ベルメゾン(美しい家)のベルですね。つまり、メゾン maisonは女性名詞。でも、パリは...?

とにかく、前回の記事同様、試行錯誤で覚えてちょ、とのことです。
OK。いったん落ち着きましょう。

蚤の市はなぜ「ノミ」なの?

おそらく多くの方がフリーマーケットという言い方に馴染みがあると思います。その安さからフリー=Free(無料)と誤解してしまうこともしばしば。自分も同じでした。

でも、違うんです。蚤の市というようにフリー=Flea(ノミの意)が正解なんですね。フランス語だと Le marché aux puces.

でもそもそも、なんでノミっていうのでしょうか?

諸説あるそうですが、番組収録で松川雄哉先生に教えていただいたのは、、、

19世紀パリで大規模な工事があったそうな。その際に出てきた工場の廃品が市場で売られるようになったのが起源とされており、売り物の衣類や布製品などにノミがたくさん湧いていたからだそう。ヒエー!

面白いのは蚤の市 Le marché aux pucesは略してpuceとも呼ばれるんです。
蚤の方を残すんかい!て思いました。Marchéの方じゃなくて!?

蚤の市、コロナ禍ではどう?

そんな蚤の市ですが、このコロナ禍の状況では通常通り開催されているんでしょうか?気になったので調べました。

どうやら昨年2020年5月中旬までは外出制限中のため、番組でご紹介したヴァンヴもクリニャンクールも閉鎖されていたそうです。しかし、その後は再開。ヴァンヴの蚤の市においてはソーシャルディスタンスを確保するべく、店舗数を半減したと現地の新聞で報道されたとか。

しかし、商品を手にとって観察することは現在、可能なようです!下記の記事は2020年7月時点のものですが、再開が早いですね。やはり、オフライン主体の蚤の市ですから、この復旧の速さに胸を撫で下ろす方は多いのでは?

と、パリの蚤の市について触れてきましたが、まだまだ見所はたくさん!200を超える美術館があるパリですが、実は美術館・ギャラリー以外にもアートを楽しめる場所が!

それは、ストリート!!
詳しくはETV『旅するためのフランス語』第3回放送にて!
明日、10月14日午後11:30開始!

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