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今こそ、子育てにアドラー心理学の「課題の分離」を

こんにちは!
今日は、僕が何度も繰り返し読んだおすすめの本
「嫌われる勇気」
から、「課題の分離」について話したいと思います。

嫌われる勇気は読んでおいて損はないと思います。
元々アドラー的な考え方をお持ちの方はその思考がより整理されます。
そうではない方も、この多様性を重んじつつ、コミュニケーションを大切にする社会において、とても役に立つ考え方が書かれています。

さて、今回はそんな「嫌われる勇気」より、
「課題の分離」というキーポイントが、なぜ現代の子育てにとって重要なのかを書いていきたいと思います。

「課題の分離」ってなに?


いや、そもそも
アドラーもよく知らんし、「嫌われる勇気」はなんか聞いたことあるけど
「課題の分離」って何??って話ですよね笑

アドラー心理学と言っても、かなり哲学に近いです。
「こういう考え方って人生を豊にするかもだよね」って話ですね。

そして、「課題の分離」はアドラーが考える人生をよりよく生きるための考え方の一つになっています。
この考え方がかなり重要であり、なかなかうまくいかないところでもあります。

実はこの「課題の分離」検索してもらえると分かる通り、
ブログでもYoutubeでもたくさん説明が出ています👏
わかりやすいのでぜひ、そちらをご覧ください。笑

一応簡単に説明しておきます。
要は、
その行動に対する責任は誰が負うのかを理解すること
人生は誰のものかを理解すること
だと考えています。

例えば、
勉強しなさい!と言ってもなかなか勉強しない娘。
「勉強する」ことは誰の課題でしょうか?
これはもちろん娘さんの課題ですよね。(当たり前)
勉強してもしなくてもその責任を負うのは彼女ですから

しかし、多くの場合
本人の課題である「勉強する」ことに、親や教師が口を出します。
剰え命令したり、強制したりします。

「課題の分離」とは自分と他者の課題をしっかり分けることを示します。
つまり、他者の課題に土足で踏み込まないことを意味します。
ここ、定義が曖昧ですが、僕は
「自分と他者の課題を見極め、他者の課題に責任を持とうとしないこと」
だと思っています。

例えば、上記の例で言うと
「子どもに勉強をさせるのは親(先生)の責務です!」
と、いう方がいたとします。
これは、子どもの課題を自分の責任をしようとしているため、
課題の分離をしているとは言えません。

そして課題の分離をしていない時、
その多くは、「あなたのためを思って」と言いながら「自分の世間体や見栄、支配欲」などの理由で他者の課題に踏み込んでいます。

さらに付け加えておくと、
「課題の分離」放任主義を推奨しているわけではありません。
周囲の大人は子どもの行動を見守り、必要であれば援助をすることができます。

他者の課題に必要以上に関わろうとしないこと、
その責任を負おうとしないこと、
これが「課題の分離」です。

なぜ今「課題の分離」なのか


さて、上記では「課題の分離」について簡単に説明しました。
しかし誤解のないようにお伝えすると
「課題の分離」が正しいか間違っているかを論じるつもりはありません。
これはアドラー心理学の根幹に関わる一つの理論ですが、
その是非は自分で選ぶ必要があるかと思います。

ただ、僕はもちろん「課題の分離」が今の子どもたちには必要不可欠なものだと考えています。
今回はその僕なりの考えを書かせていただければと思います。

人生の多様化

大きな一つの理由として、人生の多様化が挙げられます。
昭和→平成→令和と進むにつれて、時代の変化が激しく、職業や人生の選択肢が増えてきました。
それに伴い、「これをしておけば幸せになれる」という答えが決まっていません。

1番大きな変化の一つとしては
仕事選びの基準の変化ではないでしょうか?
例えば就職先を探す際に、給料が多ければいいと考える人は少なくなっています。
それよりも職場環境ややりがいを重視する傾向が見られます。
また、
安定した職を選ぶ傾向も減ってきていて、転職ありきの考え方が広がっています。
そのため、自己成長や経験を求めて最初の就職先を選ぶ方が多いです。

このように20年、40年前とは全く異なる価値観で将来を見据え、
自分の人生を歩もうとしているのが、今の子どもたちなんです。

そうなると、親世代の常識や経験による「こうした方がいい」という意見は子どもたちの価値観とは大きくずれた意見になります。

「勉強することは普遍的に良いことだ」
「苦手なことでも満遍なく努力すべきだ」

これらは一般的に「良いこと」とされがちな考えですが、
この考え方すら、僕には違和感を感じます。

30歳の僕ですら感じるのですから、10代の方々にしたらどう感じているのかわかりません。

もしかしたら、いわゆる5教科の勉強を頑張るより、その子の将来のためになることがあるかもしれません。
もしかしたら、得意なことだけした方が、将来食べていける職を手に入れられるかもしれません。

何が価値になるか、わからない時代なんです。

だからこそ、子どもの課題と大人の課題をちゃんと分けないといけません。
そうしないと、子どもを不幸にするだけでなく、大人が恨まれます。

言われた通りにやっただけ、誰が責任を取ってくれるの?
自分の時間を作れなかったから、将来の夢を追いかけられない。
いつも真っ当そうな意見を言われて、言い返せないから、もう自分の意見を持つのをやめた。

口にこそ出さないし、表面的には全くそんなふうに見えなくても、
実は心の底でこんなふうに思っている子どもがいるとしたら
それは大人が望むものではないですよね。

他者の課題に踏み込まないこと、
これをするだけで、ずーーーっと人間関係が楽になると言われています。
子どもといつまでも信頼関係を築き続けるために、
課題の分離をしてみてはいかがでしょう?

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