見出し画像

【独学×未経験から自社開発(SaaS)エンジニアになるまでの道のり】

この記事について

今回、未経験から独学でエンジニア転職を終えたことで、僕の経験がもしかしたら誰かの役に立つのではないかと思い記事を書こうと思いました。独学からエンジニアを目指している方スクールに通われながらエンジニアを目指す方、このような方々の行動変容を起こすきっかけになればいいなと思っています。

自己紹介

まずは僕自身の経歴についてまとめてみました👇
=====================================
2018年3月
私立文系大学卒業
2018年4月〜2021年3月
母が経営する企業へ入社。非破壊検査/施工管理がメイン事業で、監督者/検査員として従事。
2021年9月~現在
人材×IT・Web業界にSES兼キャリアアドバイザーとして入社。
=====================================
文系大学を卒業後、母親が経営してる会社へ入社。施工管理者/非破壊検査者として3年働き「このまま親が敷いたレールを走ることが自分のキャリア形成に繋がるのか?」と考えた結果、自分自身で0からキャリアを構築することを決意し、退職。当時、本業をこなしながら副業でWebライターを1ヶ月ほどやっており「パソコン1台でお金を稼げる時代なんだ🙄」と身をもって体験し、ITという業界に興味を持ちます。※現場仕事であったので、現場に行ってなんぼという考え方でした。
離職期間中、ITとは?ITの職種にはどんなものがあるのだろう?など色々調べていく中で、エンジニア職に辿り着きます。が、その当時は何も準備などしていなかったので、エンジニア友達に相談したところSESしか選べない事実を知り(ブラックかホワイトかを見極める情報量がないため、ギャンブル性が高かった)、どうすればIT業界に参入できるだろうかと考えた結果選んだのが、SES営業兼キャリアアドバイザーというポジションでした。
営業であれば、どの業界も人手が足りてないなおかつキャリアアドバイザーというポジションでエンジニアと直接会話する事で、リアルな会話で使われる専門用語を知り学ぶ事ができ、1次情報を得る事ができると考えました。※当時、エンジニア職に興味はありつつも、本格的に目指すまでには至ってなかった。

エンジニアを目指すきっかけになった42東京(2022年4~5月)

エンジニアを目指すきっかけとなったのは、パリ発のプログラミングスクール「42東京」の試験を受けた事がきっかけです。このスクールに入るには1ヶ月間Piscineという試験を受け、合格率4%という狭き門を突破しなくては入学ができません。この試験では主にC言語を使用し、与えられる課題をひたすら解いていく事で合格に近づいていきます。近づくと表現したのはこの試験に明確な合格基準がなく、最終的にどこを見て合否判定しているか分からないからです。(リアルハンター試験と言われていたりします)
そんな試験を死に物狂いで泳ぎきり、気付いた事が、「プログラミングおもしろっ🤣」と思っている自分がいる事でした。課題をこなす事で、できない事が出来るようになる成長実感、エラーを解消した時の爽快感!!!
「楽しいと思えるものを仕事にすれば、つらい時も楽しむ事ができるし、楽しみながら仕事できるの最高じゃん❗️」と考えた末、本格的にエンジニアになる事を決意します。

42東京からのCS50

42東京は残念ながら、不合格という形で終わったものの自分がエンジニアとしてやっていくには充分な自信を得る事ができました。(👈これは初学者はほんとにおすすめです!もちろん、すでにエンジニアの人にも)僕自身は「どうせやるなら強くなりたい!」という想いがあったので、友人に相談した結果、CS50というハーバードの無料オンライン講座を教えてもらいました。全部でWeek10まであるカリキュラムでアルゴリズムやデータ構造に至るまでCSに関わる基礎的な部分を学ぶ事ができ、C言語を触っていたことから少しずつ自分の頭で考えてコードを書くという成長実感を得られた喜びは今でも覚えています😆

転職活動準備

本業しながらCS50をこなしていく事は正直、大変でした💦なぜなら、ハーバードというだけあってむずい…思ったように課題が進まない中で、現職で1年経過し、改めて今の進み具合からエンジニアを目指すことを考えたら「あと1年はかかるな…」というのが現実でした。考えた結果、実務で経験する事を優先しよう!となり、本格的にWebエンジニアを目指す事にしました。Webエンジニア(フロントエンド)を目指した理由はシンプルで、一番身近にあり、自分で作ったものを動かした感動・達成感=モチベーション維持できると思ったからです😂フロントである以上、Javascriptは必須だなぁと思ってたのでまずは「JSprimer」という無料教材でTodoアプリの作成から始めました。

ポートフォリオについて

1ヶ月たち、JSprimerでのTodoアプリ作成も終わり、ポートフォリオの案出しをする中で、ゴルフに課題を見つけ、ゴルフに特化したサービスを作る事を思い付きます📝趣味として、社会人になってからずっとやっていたので、ユーザー視点を持ちつつプロダクト開発出来る点は面接の場でも高評価でした。

・ポートフォリオで意識していた点

ポートフォリオを作る上で意識していた点が「世の中の課題を解決するサービスを作ること」でした。キャリアアドバイザーとしても働いていたことから、エンジニアのスキルシートを拝見することが多かったのですが、面談までいけず、書類選考で落ちる人で多いのがポートフォリオが自己満足の作品として完結しているパターン。※実務未経験の駆け出しエンジニアの方の案件の場合。
ポートフォリオを作ることは自分のスキルの証明であったり、転職活動で少しでも評価を得るためかと思いますが、僕の考えとしては「ポートフォリオ=サービス」であると考えています。結局、技術は「ものを作る手段」でしかなく、「どんなものを作ったのか、それを作ることでどんな事を解決しようとしているのか、どんな人に価値を提供できるのか」これが一番重要であり、面接官もサービス思考性を持てる人か顧客に対して価値を提供していきたいと考えている人かそこを重要視しています。

・ポートフォリオ作成手順

1.ポートフォリオ案だし
ポートフォリオの案だしでやっていた事は、「自分の身の回りのものor友人など身の回りの人が何か困っていることはないか、その不便を解決するとどんな価値を提供できるのか」これを前提にメモに書き殴りました。自分の身の回りであれば、常にユーザー視点を持ちつつ開発を進める事ができ、また回りの人が困っていることに対して焦点を当てれば、本気でそのサービスを実現させようとすると思い、それは結果としてモチベーション維持に繋がると考えました。僕の場合、それが「ゴルフ」でした。自身がユーザーであると同時にサービスを使ってもらうユーザーが自分の身の回りにいたので(友人、知人など)喜ぶ顔などがイメージがしやすかったです。

2.技術選定
ポートフォリオをどんなものにするか決めた後、技術選定に入っていきます。僕の場合、フロントエンド志望だったので、とりあえずHTML/CSS・Javascript・Vueで表側を作り、裏側は時間の制約もありfirebaseを使用していくことにしました。技術選定は、初心者がなんとなく決めると後々えらいことになると思うので、独学の方は現役の方に相談する事をお勧めします。
Twitter・Meety・Wantedlyなどカジュアル面談できるサービスは色々あると思うので、友人にエンジニアがいない場合は積極的に活用していきましょ!
フロントの場合、FWを使っていることは転職において有利に進むので、使っていた方がいいです。

2.画面設計
Figmaで画面設計をしていくことで、より実務に近い形で開発を進める事ができ、なおかつ実装する際に迷う事がなくなると思い、画面設計しました。(今思うとかなりずさんですが…笑)ただ、注意なのがここに時間をあまり割くべきではないという事。これは業務的に考えるとタブーなのですが、転職的に考えるとそこまで重要な部分ではないからです。「Figmaに凝るなら、デザイナー目指せば?」と言われかねない💦
※もちろん、フロントエンドを目指すなら、Figmaを経験してることはプラスに捉えられると思いますが、あくまで副次的要素でしかない。
なので、最低限形になったら、次のステップに進んでしまって良いと思います。

3.DB設計
これは、初心者がするにはとても難しく友人に相談して、進めていきました。画面設計よりもDB設計の方が、はるかに重要であると僕は思いました。これがしっかりできていないと、どのタイミングでデータを取り出すのか、データを作るのか、また削除するのか本当に訳わからなくなります😭なので、聞ける人がいない場合は情報量をなるたけ集めて、ChatGPTに聞くか現役エンジニアを捕まえて聞いてみてください。※僕の時はChatGPTなかったので、活用すればDB設計もある程度は形にできる気がします。

4.実装
いよいよ、実装に入ります。はい、何からやればいいだろ状態….
よく考えると0からサービスを作るってことはしていないので、ここで何すればいいのかわからない現象に至ると思います。なので、Udemyなどで0(環境構築)から作れる教材で学ぶ事をお勧めします。自分が使う技術やサービスに必要な機能の一部を作れる教材も探せばあると思うので、その辺はどんどん活用していきましょう!独学の方は、特に自分で教材を選ぶ事が多発するのでこの辺は今の自分にとって本当に必要か吟味しながら選んでいきたいとこ。

5.完成せず、そのまま転職活動へ…
本来、完成させた状態で、転職活動へ望むべきですが、開発当初予定していた機能よりもボリュームが多いものになってしまい、結果2月からの転職活動には間に合わないまま、挑むことになります…

1ヶ月半の転職活動(2023年2~3月)

・カジュアル面談

実は転職活動をいきなり始めたわけではなく、情報収集とアウトプットの場として2022年12月終わり〜1月末にかけてMeetyやWantedlyなどを使い、カジュアル面談をこなしていました。※2月に入ってからも継続。
理由としては面談や面接形式の場で「聞かれた質問に対して的確にわかりやすく自分が意図した内容を伝える」これの練習をする必要があると思ったからです。SES営業をしており、150社近くの営業さんと商談・打ち合わせをこなしていた事から、コミュニケーション力には自信を持っていましたが、面接では基本、企業担当者から質問攻めを受けるので明らかに通常の商談や打ち合わせとは異なるコミュニケーションの取り方になります。これは業務においてはあり得ない事であり、面接という特殊な状況でしか磨く事ができません。なので、それの疑似体験としてカジュアル面談を受けまくることで、自分の経歴を相手にうまく伝える方法や経歴において気にするポイント、
求められる人材のマインドやスキルなどを把握し、転職市場において自分という人材の価値がどこにあるのかを理解していく事、これを理解していく事で、質問に対する回答の解像度も高まりより相手にも伝わりやすくなります。

・転職軸

ここでは僕自身の転職活動における軸を2つ紹介します。
=====================================
1.バリューフィットしているか
2.企業がビジョンに対して、コミットしているか
=====================================
この2点を軸に、転職活動をしてました。
1については、自分の価値観とマッチしているか。とりあえずやってみよう精神であるので、失敗やうまくいかなかった事に対してポジティブに捉え次の行動に繋げていける企業文化があるかを見ていました。
2については、起業した理由が何かしらあるはずなので、そこに対して組織的にコミットしているのかを面接の逆質問で投げたり、記事を読んだりして、みていました。ビジョンがないと、メンバー自体の士気が下がり、何をすればいいのかわからないという現象が起き、モチベーションも落ちたりする事を今までの経験からわかっていたので、ここも重要な判断材料でした。ワンピースで例えるとわかりやすいのですが、ルフィが海賊王になるというビジョンを掲げて、それを成し遂げるためにラフテルに辿り着く事を1つの目標とし、そのビジョンを実現するために各クルーが自分のなすべき事を見つけ、確実に実行していく。このビジョンが具体的であるからこそ、そこまでの道のりにおいて、何が必要かメンバーも自身で考える事ができ、結果として組織の生産性も向上し、ビジョン実現に向けて前を見て進むこともできるのではないかと考えていました。

・面接対策

これは正直、自己分析をひたすらしてどんな質問が来ても答えられる状態を作っておくという事がベストですが、僕はよく3を聞かれたら3→2→1という流れで3に至るまでのストーリーを簡潔に話し意図的に質問されやすい部分だけ抽象的に話すといった事をしてました。まず、「3→2→1とは何」って感じなので、下記を使って説明します。
=====================================
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
① ② ③ 4 5 6 7 8 9 10
=====================================
こんな感じで、数字が羅列してるとして、1つ1つの数字は自身の経歴における伝えるべきポイントだと解釈してください。例えば、僕の場合で行くと3が42東京だとすると、2はIT・Web業界を選んだ理由、1はWebライターみたいな感じで(0が前職辞めた理由ですか?ってなりそう笑。細かいことは気にしない)、「エンジニアを目指すきっかけはなんですか?」という質問があれば、それは3に関連のある質問なので、「実は42東京という試験を受ける前からIT・Web業界に興味あり…」みたいな感じで、3→2→1といったストーリーの辻褄が合うように伝えるようにしてました。そうすると、そこまでの流れに一貫性があるかなど面接官も評価しやすいので、1次面接などは通りやすくなります。また、上記例を使うと3を聞かれた時に2までしかあえて答えないと、「IT・Webに興味を持ったきっかけはありましたか?」と質問がくるので、そこで1を話せばより信頼度を増す事ができます。(要は適当)
あとは、これが一番大事だと思っていて「直感を信じること」。(ここまできて抽象的🙄)面接官と少しでも「合わないな〜」と感じたら、多分入社してからも合わないので、やめた方がいいです。面接と言えど、人との対話になってくるので、「この人と友達になれなそうだな〜」という感覚で、その直感を大事にした方がいいです。友達になれないというのは、価値観やものの考え方が自分とは違うということ。これが面接の場であれば、会社との価値観が合わないという事なので、入社することはお勧めはできません。

・転職活動結果

=====================================
カジュアル面談:24社(Meety/Wantedlyなど)
書類選考:12社
技術課題:4つ
1次面接:8社
2次面接:4社
最終面接:3社
内定:3社
=====================================
最終的には石油製造業界における施工管理の経験を活かせる企業を選ぶことにしました!業界が抱えている課題を解決することで、どんな風に業界が変化していくのか自分の目で見てみたかった…👀
ちなみに、それぞれの企業のオファー内容としてはこんな感じ。
=====================================
1社目:
事業:教育向けプロダクト自社開発
働き方: フルリモ
オファー額:現職の年収+40万
2社目:
事業:建設SaaS
働き方: フルリモ
オファー額:現職の年収+30万
3社目:
事業:受託兼自社開発
働き方: フルリモ
オファー額:現職の年収
=====================================
独学でも十分に、現年収から収入を増やすことは可能である事が証明できました!!!※現年収が気になる人がいると思うので、お伝えすると新卒と同じくらいです。(いや、企業規模によるからわからない)

一部有料記事について

今回、学習については有料記事にしてみました。
理由としては、単純に「どのくらいの人がそこに興味があるのだろう!!」と知りたかったので(笑)また、自分がしてきた学習に対してお金を払ってまでみてくれる人がどのくらいいるのかも気になるところ👀
返金保証的なのあるみたいなので、それも可能にしておきます!
※もし、買ってくれるようなもの好きな人がいたら、100円という値段が高いか安いか教えてもらえるとありがたいです🙌
もし、お金は払いたくないけど、気になる!!って方がいたら、Twitter経由で連絡ください(笑)

最後に

ここまでお付き合いいただきありがとうございました🙇‍♂️
1年近く結果を出すために色々模索しながらも、走り切ってやっとスタートラインに立つ事ができ、嬉しい気持ちでいっぱいです😭ここからは、より楽しみながら、ユーザーが安心して使えるサービスを開発していきたいので、更に邁進していきます!!!
一人でも多くの方の行動を変えるきっかけになっていれば幸いです。


学習について

ここから先は

2,215字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?