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サブカルインプレッション

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〈今後の投稿予定〉上馬さんこんにちは、山中恒よみものの魅力、電波少年の思い出、バカボン、ぼのぼの、私の面白遍歴ほか(変更有)
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サブカルインプレッションうちあけ話

昨年11月の「序」を皮切りに、サブカルインプレッションをnoteではじめて間もなく4ヶ月になります。

僅かながらも読者が増えて、読んでくださった方から有り難いリアクションもいただき、物書きのはしくれとしては大変励みになるとともに、これまでの投稿にいくつかの悔いと反省点を感じています。

そこで今回は、自分が書いたサブカルの投稿の裏話を、やや寸評スタイルで書き記してみたいと思います。

★いがらし

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ロビン・ウィリアムズといえば「ストーカー」

ロビン・ウィリアムズと聞いて、皆さんはどんな作品を連想するでしょうか?

「グッドモーニング,ベトナム」「いまを生きる」「ガープの世界」「フィッシャー・キング」「ファーザーズ・ディ」「地球は女で回ってる」「グッドウィル・ハンティング 旅立ち」
以上は、自分がまだ未見の代表作の一部です。

自分が今現在観たことがある作品なら
「ミセス・ダウト」「フック」「ジュマンジ」「ジャック」「フラバー」「パッチ

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令和の時代に赤塚不二夫「レッツラゴン」を考える

最近、内田樹さんが「街場のマンガ論」(小学館、2010年)の中の養老孟司さんとの対談で以下のように言及しているのを見つけました。

 赤塚不二夫は「壁を破った人」なんですよ。ぱっと開いたら見開き真っ白、みたいな。(中略)終わりのころは『天才バカボン』でほとんどマンガジャンルの限界に挑むようなとんでもない冒険をいっぱいやっている。それがアヴァンギャルドじゃなくて、毎週何百万部か出ているきわめてポピュ

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いがらしみきお「Sink」を再読してみた③

いがらしみきお「Sink」を再読してみた③

※本稿は②に引き続き「Sink」のネタバレを含みます。あらかじめご了承の上お読みください。

 さて、「Sink」のあらすじに話を戻します。林は、山下に「物」としての家を手放すことを迫ります。以下はそのときの林と山下のやりとりです。

「今すぐ家を出るんだ それしか方法はないんだよ」
「全部捨てろって言うのか」
「捨てるしかないんだよ すでにこの家のありさまを見てみたまえ」(注…山下家は山下がハン

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いがらしみきお「Sink」を再読してみた②

いがらしみきお「Sink」を再読してみた②

※本稿は「Sink」のネタバレを含みます。あらかじめご了承の上お読みください。

「Sink」は、台所の流しがクローズアップされたコマから始まります。
本作の主な登場人物は山下家です。大学で教鞭をとる理知的な父、専業主婦の母、ガタイがでかく正義感の強い高校生の長男・駿。この一家は、閑静な住宅街に居をかまえ、一見すると何不自由のない裕福な暮らしを送っています。

ある日の晩のことです。一家は食卓を囲

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いがらしみきお「Sink」を再読してみた①

「ぼのぼの」20巻に、こんなエピソードがあります。リスのおじいさんが、さびしいときにさびしい笛の音を聞くと、なんだか心が慰められるという話です。
リスのおじいさんは、間違えて転んで腹が立ったときに、あえてもう一度自分で転ぶとゆかいな気持ちになれるというたとえで、そのことをぼのぼのやシマリスくんに説明しようとしますが、ふたりとも理解できませんでした。

「ぼのぼの」24巻では、アライグマくんがふとし

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サブカルインプレッション序

物事にはさまざまな文脈があり、また背景があります。

自分が好きだったり、興味関心を持ってきた本(特にこどもの文学・読み物、小説、マンガ)、テレビ(特にお笑い・バラエティーやドラマ)、映画などの中から、独断と偏見により選りすぐった作品やその作り手の数々などを、アートもエンタメもA級もB級もC級も度外視して、ときには自然や実体験などなどもすべてひっくるめて「サブカル」の一言で括って書くなどというのは

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