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マガジン

  • サブカルインプレッション

    〈今後の投稿予定〉上馬さんこんにちは、山中恒よみものの魅力、電波少年の思い出、バカボン、ぼのぼの、私の面白遍歴ほか(変更有)

  • 日々雑感(仮)

    日常・キリスト教・メディアリテラシーほか(変更有、準備中)

  • 読切作品

    童話・詩etc.

  • 空想短編小説:真夜中の温泉

    人生に疲れたぼくは、生暖かい空気の漂うひなびた温泉宿でおかしな中年男と出会う。男は、大草原にアルマジロがたむろする光景を想像してほしいとぼくに頼むのだった……政界入りの噂から身を避けるスランプの作家と、家族の不可思議さに苦悩する坊主頭の青年が、閉じ込められた露天風呂の中で夜が明けるまで語り合う、自戒なし・教訓なし・メッセージ性なしの温泉コメディ。全17話 〈メディア関係者の皆様へ……映像化の際には配役は阿部寛さんと神木隆之介さん(もしくは実力派あるいは無名の若手)主演を希望します〉

  • 連作幻想譚[真夜中にゾウが来る]

    夜な夜な訪れるお客様とぼくの不思議な7日間…エブリスタで連載したYA小説を改稿の上移動しました。 ゾウ人間、ドロの女、見えないクジャク、ピストルの老人、葉っぱくん、ペルソナ、ある牧師の全7話です。

最近の記事

そろそろ新作を書かないとと思っています。

    • 自分の肩掛けカバンの中には、昨日からたくさんどら焼きが入っています。その理由を話すと長くなるので、またの機会にします。 ※正確にはとら焼き

      • Xのポストを見ていたら面白かったので、久しぶりに未読だった藤子・F・不二雄先生の「ドラえもんプラス」6巻と7巻を合わせて買いました。

        • ダメでもともとから1冊の本を出されたという星野富弘さんの言葉を励みにこれからも書き続けていきます。

        そろそろ新作を書かないとと思っています。

        • 自分の肩掛けカバンの中には、昨日からたくさんどら焼きが入っています。その理由を話すと長くなるので、またの機会にします。 ※正確にはとら焼き

        • Xのポストを見ていたら面白かったので、久しぶりに未読だった藤子・F・不二雄先生の「ドラえもんプラス」6巻と7巻を合わせて買いました。

        • ダメでもともとから1冊の本を出されたという星野富弘さんの言葉を励みにこれからも書き続けていきます。

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        • サブカルインプレッション
          7本
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        • 空想短編小説:真夜中の温泉
          17本
        • 連作幻想譚[真夜中にゾウが来る]
          7本

        記事

          空想短編小説:真夜中の温泉17

          ぼくと男は、地上絵の上に横並びで立った。 そういえば、今何時だろう。そう思って後ろを見ると、テレビの画面はすでに真っ黒になっていた。 「俺は今まで、いろんな人の顔色に左右されて、自分を持っていなかったからいけなかったんだ」 男は、生垣を見つめながら、ひとりごとをいうようにしてつぶやいた。 「でも、ようやく分かった。はい、いいえ、好き、嫌と、自分の気持ちをはっきりいっても良い。いやいわなくちゃいけないときがあるんだと……。俺は◯×県知事にはならない」 「じゃあ何になるんです」

          空想短編小説:真夜中の温泉17

          空想短編小説:真夜中の温泉16

          ぼくから視線をずらすと、男は今までで1番大きく目を見開いた。 「おい……なんで象がいるんだ……」 「象?」 ぼくには見えない。ただ生垣の周りの木の葉や雑草が、なんとも不自然に揺れ動くのが見えるだけだ。 「子供の象だな。まさしく子象(小僧)だ」 男は手で口元を抑えると、自分で自分がいったダジャレに笑ってみせた。 「どう、どうどう、ふ、ふふふふふ……」 顔から吹き出る汗をタオルで拭きながら、男は後ずさりした。 「こっち入ってきたぞ」 「え?」 あんな小さな生垣の隙間から、どうやっ

          空想短編小説:真夜中の温泉16

          「真夜中の温泉」書きためてまとめて投稿しようかと思いましたが、結局1話1話書き下ろしてすぐに公開しています。

          「真夜中の温泉」書きためてまとめて投稿しようかと思いましたが、結局1話1話書き下ろしてすぐに公開しています。

          空想短編小説:真夜中の温泉15

          あっけらかんとした男の変わりように、ぼくは口をあんぐりと開けたまま固まった。 「おい、安心してくれ。君と君の家族の個人情報はバラさないようにする。あくまでも参考にするだけだから」 男はそういって大粒の涙をタオルで拭うと、「素晴らしい……」と何度もつぶやいては体を小刻みに震わせるのだった。 「おいおい、そういや、さっきの話をもう一度詳しく聞かせてくれよ」 男は思い出したようにポンと右手で左手を打つと、亀のように首筋を伸ばしながら顔をぼくに近寄らせた。 のけぞるように後ずさりし

          空想短編小説:真夜中の温泉15

          風邪なのか花粉症なのかその両方なのかよく分からなかったせきくしゃみ鼻水の症状は、先日のイースターにはすっかり治りました。

          風邪なのか花粉症なのかその両方なのかよく分からなかったせきくしゃみ鼻水の症状は、先日のイースターにはすっかり治りました。

          空想短編小説:真夜中の温泉14

          「なるほど……」 男は寝転びながら、ことの経緯をじっくりと聞き終わると、眉間にしわを寄せながら何度も頷いてみせた。 「君のお姉さんは、そもそも悪気はなかったのか……」 寝転び湯の上で、正座して話をしていたぼくは、足を伸ばして寝そべると、寝転び湯の波にあたりながら目を閉じた。 「ええ、まあそうです」 「だがまあ、最初に逆立ちして屋台に頭から突っ込んでいくまではまだ良いとしても、マイクを奪い取ってからリポーターをボコボコにするのはちょっとやりすぎだったな」 ぼくはその言葉には何も

          空想短編小説:真夜中の温泉14

          空想短編小説:真夜中の温泉13

          「でも、それだけで終わりじゃなかったんです」 ぼくの言葉に、男はまたしてもかっと目を見開くと、あごを軽く突き出してぼくに促した。 「なら、とっとと話を続けてくれ」 「はい」 「お前は何か勘違いをしているようだね」 母は、にこりともせずにカバンを開くと、タブレットを取り出して写真をぼくに見せた。 それを見て、ぼくは息が止まる思いがした。 「姉さん……これは一体、いつの? どこで?」 そこには、顔や上半身をケーキまみれにしながら、母と姉が寄り添って微笑むツーショットとともに、そ

          空想短編小説:真夜中の温泉13

          聖書はただの物語ではないので、聖書通読は、面白いときと面白くないときがありますが、今晩は心に迫るものがありました。

          聖書はただの物語ではないので、聖書通読は、面白いときと面白くないときがありますが、今晩は心に迫るものがありました。

          「真夜中の温泉」が完結したら、今度は全く違うタイプの物語を書こうと思っています。 その前にまだ観ていない面白い作品がたくさん…

          「真夜中の温泉」が完結したら、今度は全く違うタイプの物語を書こうと思っています。 その前にまだ観ていない面白い作品がたくさん…

          こどもを面白がらせるのが1番むずかしい。

          こどもを面白がらせるのが1番むずかしい。

          「真夜中の温泉」間もなく大団円、風邪なのか花粉症なのか、鼻水が…

          「真夜中の温泉」間もなく大団円、風邪なのか花粉症なのか、鼻水が…

          まだ未読や未見のものを、こんな作品なんじゃないかと想像しながらレビューしてみる…という案を思いつきましたが、実際にやって面白いものが書けるどうかは不明です。

          まだ未読や未見のものを、こんな作品なんじゃないかと想像しながらレビューしてみる…という案を思いつきましたが、実際にやって面白いものが書けるどうかは不明です。