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心身のバランスを調節する自律神経 仕事と休息のオン・オフを大切に

自律神経は私たちの体の器官の活動を調節し、体の状態を一定に保つうえで重要な役割を果たしています。
「自律」という字のごとく、私たちが意識せずとも自動的に環境に応じて体を調節しています。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。日中の活動時は交感神経の機能が活発になり、リラックスしている時や寝ている時は副交感神経の機能が活発になります。

交感神経と副交感神経が互いにバランスを取って機能しているおかげで、さまざまな環境下でも安定した生活を送ることができます。

しかし、日常的に強いストレスにさらされている状態になると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、動悸・不眠・情緒不安定といった症状が現れるようになります。いわゆる自律神経失調症です。

この症状の改善策としては、十分な睡眠をとって休息を図ること生活リズムを整えること、対症療法として自律神経調整薬や抗不安薬、睡眠薬の投与、背景にうつ症状や不安症状がある場合には、SSRIなどの抗うつ剤など薬物療法が用いられます。

自律訓練法など意識的にリラックスした状態にさせたり、体を調整させたりするようトレーニングをする方法もあります。

自律神経は自動的に働いてくれているだけにコントロールすることは難しいです。休めるときは心身がリラックスできるように心がけ、日頃から仕事と休息のオン・オフの切り替えをしっかり行えるように意識することが大切です。

参考:教養としての心理学 101

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