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豆乳を飲んで効果がある人、効果がない人【イソフラボンの真実】

今回は、豆乳を飲んで効果がある人、効果がない人についてです。

皆さん、豆乳は飲みますか?
なぜ、豆乳を飲んでいるのですか?

もし、豆乳を飲んでいる人の中で「お肌に良いから」「更年期障害がツラいから」という方がいたら、この記事を最後まで読んでください。

実は、豆乳を飲んで効果がある人、効果がない人がいるんです。

せっかく飲んでいるのに効果がないのでは、お金と労力がもったいないですよね。

今回は、次の3点について解説します。

①なぜ豆乳が「美肌」や「更年期障害」に効果があると言われているのか
②効果がある人、ない人の違いは?
③効果がない人はどうすれば良いのか

この記事を読むことで、正しい美肌対策、更年期対策がわかります。


豆乳は「美肌」や「更年期障害」に効果がある?

豆乳が「美肌」や「更年期障害」に効果があるもいわれているのは、豆乳に含まれる「イソフラボン」のためです。

イソフラボンとは
大豆に含まれるポリフェノールの一つ。ファイトケミカルとも呼ばれる。ファイトケミカルについて詳しく知りたい方は、こちらをクリック!

https://note.com/kazukawa_kennote/n/nf3a464413166

イソフラボンは、体内で「エストロゲン」と同じ働きをします。


エストロゲンとは
エストロゲンとは、女性ホルモンのこと。

これは、イソフラボンがエストロゲン非常に形が似ているためです。

エストロゲンが不足すると、お肌のうるおいがなくなったり、更年期障害が現れます。

更年期障害とは
更年期障害とは、閉経前後の 10 年間に起こる身体の不調をさします。エストロゲンの分泌が低下することで、さまざまな不調をきたします。

例えば、更年期の症状としては次の3つがあります。(1)

①血管の拡張と放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など。
②その他のさまざまな身体症状
めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさ、など。
③精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など。

こうした症状は、エストロゲンの低下で起こります。

イソフラボンをとることで、分泌が低下したエストロゲンの代わりになるのでは?」ということで大豆製品が注目されているのです。

そんなイソフラボンですが、実は効果がある人、効果がない人がいるのです。


効果がある人、効果がない人

効果がある人、効果がない人の違いは、私たちの「」に秘密があります。

イソフラボンには、いくつか種類があります。

豆乳などの大豆製品には、「ゲニステイン」「ダイゼイン」などのイソフラボンが含まれています。

このうち、ダイゼインはエストロゲンとしての働きがすごく弱いのです。

ただし、ダイゼインは腸に住む無数の腸内細菌によって「エクオール」という強いイソフラボンに姿を変えます。

腸内細菌とは
腸内細菌とは、腸に住む無数の細菌のこと。人の腸には、約1000種類、100兆個にも及ぶ菌が生息しています。腸内細菌は、さまざまな働きをするといわれます。例えば、感染症にかかりにくい免疫機能がんを予防する効果です。(2)

エクオールは、ダイゼインの約4.7倍の強さがあるのです。(3)

ダイゼインを腸内細菌たちがたくさんエクオールに変換してくれれば、それだけ効果が強いのです。

しかし、ダイゼインをエクオールに変換してくれる腸内細菌は、人によって生息していない場合があります。

この腸内細菌が生息していない人は、ダイゼインからエクオールを作り出すことができません。

エクオールを体内で作れる人は、アジア人だと 50% 以上、白人では 20% 未満といわれています。

豆乳などの大豆製品をとって効果がある人、効果がない人の違いは、ダイゼインからエクオールを作り出す腸内細菌が住んでいるがどうかです。

実際に、365 人の女性を対象とした研究があります。(4) エクオールを作れる人では、ホットフラッシュやほてり、のぼせが改善しました。しかし、エクオールを作れない人は、イソフラボンをたくさん摂っても症状は改善しなかったのです。

Q: エクオールを作れる、作れないはどうやったらわかるの?

A: 大塚製薬さんがエクオールの検査キットを販売しています。下にリンクを貼っておくので、興味のある方はどうぞ!

検査の結果、エクオールが作れる人は、そのまま大豆製品を摂り続けることで「美肌効果」「更年期症状改善」に効果があります。

ここからは、エクオールを作れなかった人のために解説します。


効果がない人はどうすれば良いのか

ダイゼインからエクオールが作れない人は、2つ方法があります。

1つ目は、エクオール自体を摂取する方法です。

大塚製薬さんがエクオールのサプリメントを販売しています。

こちらであれば、エクオールを作れない人でもエクオールを摂取することができます。

実際にエクオールを作れない女性がエクオールのサプリメントを摂取することで、気分の落ち込み、イライラなどの精神症状が改善したという研究もあります。

ちょっと値段は高いですが、日本製という点も安心できます。

気になる方は、試してみてはいかががでしょうか。

2つ目の方法、もう一つのイソフラボンを服用すること方法です。

大豆製品には、「ゲニステイン」と「ダイゼイン」というイソフラボンが含まれていると先ほどお伝えしました。

あえて「ゲニステイン」について説明を後回しにした理由がこれです。

ゲニステインは、ダイゼインの約6.5倍の強さがあります。

エクオールは、ダイゼインの約4.7倍でした。

エクオールよりもゲニステインの方が効果が高いのです。

個人的には、こちらの方法をオススメしています。

エクオールよりも安く買うことができますし、そもそも検査キッドを使う必要すらありません。

わざわざ高いお金を払って検査するのがめんどくさい、という私のような人にもオススメできます。

ゲニステインを含むサプリメントのリンクを貼っておくので、興味のある方はどうぞ。

まとめ

豆乳を飲んで効果がある人、効果がない人についてでした。

まとめ
・豆乳に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンと同じ働きがあり、「美肌効果」「更年期障害」に効果がある。
・代表的なイソフラボンに「ダイゼイン」「ゲニステイン」「エクオール」の3種類がある。
・ダイゼインをエクオールに変換する腸内細菌は、人によっては生息していない。
・エクオールはダイゼインの約4.7倍の強さがあるため、ダイゼインをエクオールに変換できない人は豆乳を飲んでも効果が少ない可能性がある。
・ゲニステインは、ダイゼインの約6.5倍の強さがあるため、ゲニステインを含むサプリメントは、全員にオススメできる。

それでは、また次回の記事もよろしくお願いします!


参考文献

(1) 公益社団法人 日本産婦人科学会 更年期障害


(2)e-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html


(3) Ewies AA. Phytoestrogens in the management of the menopause: up-to-date. Obstet Gynecol Surv. 2002 May;57(5):306-13. doi: 10.1097/00006254-200205000-00023. PMID: 11997677.


(4) Newton KM, Reed SD, Uchiyama S, Qu C, Ueno T, Iwashita S, Gunderson G, Fuller S, Lampe JW. A cross-sectional study of equol producer status and self-reported vasomotor symptoms. Menopause. 2015 May;22(5):489-95. doi: 10.1097/GME.0000000000000363. PMID: 25380274.

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