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管理職に昇進!・・・で、何するの?? 〜その2:4つのビジネスコミュニケーションを意識しよう!〜

【この記事は以下の読者様を想定して書いています】
・新しく管理職になられた方
・新しい部署に異動した管理職

【この記事を読むことで得られること】
全6回シリーズ。新しい部署、新しい部下に対して管理職としてまず何をすべきかが、まるっとわかります!

【登場人物】
▼ホッソン(細野 和彦):
研修作家、人事コンサルタント。㈱ハブプロダクト代表取締役。年間250日以上の研修プログラムを設計から実施まで行う。 自ら講師としても登壇する一方、近年はHOMEROOM、ROGCHECK、RE:CAREERなどの育成プロダクトを世に送り出す開発者でもある。㈱ログシー 育成支援事業部 統括。

▼オガリン(仮名):
航空業界で総合職として勤務。航空機の運航を陰から支えている。後輩たちのキャリアに迷う姿を見て、一念発起してキャリコンの資格を取得し管理職に。新しい部署になり改めてマネジメントに悩む日々。



◆オンラインと対面…部下とのコミュニケーションに迷ってます

ホッソン:新しい部署内もすこーしずつ落ち着いてきましたか?

オガリン:まだまだ、新しい仕事に右往左往していて…何しろ全員異動者なので。飛行機は365日飛んでいますし、イレギュラーも付きもので、我々が作成している規程の解釈についての問い合わせや不具合対応としてパイロットへの周知など色々やることはあるのですが、そのことについて気軽に相談できる人もおらず…( ;∀;)
なんとか、ツテを頼って確認したりと、毎日、どこかで何か起きているって感じですー。

ホッソン:毎日何か起きている…。それは辛いな~(;^ω^)

オガリン:おそらく、半年したら平常運転になっていくとは思うのですが、今はとにかく日常業務でてんやわんやって感じですね~。

ホッソン:新しい部署、新しい部下となると、特に気を使っていかなくてはいけないのは、“コミュニケーション”だと思うのですが、今までの事も含めて、オガリンはチームのコミュニケーションをどのようにしていましたか?

オガリン:コミュニケーションも昔は対面の一択だったのですが、ここ最近はテレワークと対面のハイブリッドになっていて、コミュニケーションが逆に複雑化しているなと感じていますね…。

ホッソン:確かに!これは今の時代“ならでは”ですね。

オガリン:完全に全員リモートであれば、リモートに特化したコミュニケーション、マネジメントをすればいいのですが、対面もあるのでそこをどうやっていくかなーっと。(+o+)
テレワークが始まって3年間ずっとやってきていて、正解はまだ出せていないのが本音です。
朝礼とか最後の締めを毎日チームのみんなでやるとか…会社に来る人、来ない人も含めて全員で13時~14時はオンラインに入りっぱなしで、基本的にミュートで、何かあったら、声かけをするとか…。座席に座っている感覚ですよね。「あの件どうなっている?」といった事が話せるような環境づくり…そういう工夫をして、コミュニケーションは行っていますね。

ホッソン:オガリンの中で迷いはありつつも、コミュニケーションの取り方を色々と工夫しているのが、今の言葉でよくわかりますよー。僕の取引先もこの時代は色々と苦労していましたね。その中でも面白いと思ったのが、営業が主体となっている、とある会社でオンラインをつないだテレアポ大会を行っていた会社がありましたね。^^

オガリン:そんなことをしている会社もあるんですね。

ホッソン:画面の中で他の人がテレアポを頑張っている姿をみると、自分も頑張ろうと思うみたいで。

オガリン:そうかもしれないですね。一人だと頑張れない事、ありますもんね。

ホッソン:そうやって、仕事へのモチベーションや人と人との繋がりをどうつくるか?という事をそれぞれの会社で色々と創意工夫しているなと感心することが多いです。そういう部分も大切にしつつ、ビジネスコミュニケーションにおいては、この4つを意識して皆さんコミュニケーションをとっていますか?というのがありまして…。

◆4つのビジネスコミュニケーションとは?

ホッソン:ビジネスのコミュニケーションは、オンラインと対面と手法が違っても、基本この4つ「指導」、「指示」、「報連相」、「雑談」で形成されています。まず、上司であるオガリンが部下に「指示」を出して、部下から「報連相」受ける。「指示」を出して「報連相」を受けて…とここで完結して成果がでていれば問題はないのですが、まぁ…そうはいかないのが、常ですよね。(;^ω^)

オガリン:まぁ…そうですね…(^^;)

ホッソン:そんな時はもちろん「指導」が入りますよね。オガリンの現状からいくと、オガリン自身もわからない事が多いかと思うので、「指導」というよりも「指摘」に近いのかもしれないですけどね。とにかく、「指示」を出して「報連相」を受けて、“んっ??”と思ったら「指導」していく…これがグルグル回っている状況だと思います。

オガリン:そうですね。これがベースで仕事が回っていると思いますねー。

ホッソン:でも、「指導」、「指示」、「報連相」の3つだと殺伐としてしまうので、ビジネスといえど「雑談」という部分も大事なんですよね。ただ、コロナの影響による仕事のリモート化と2022年にすべての企業を対象としたハラスメント防止法が施行され、ちょっとしたことで“ハラスメント”と言われる時代になってしまい、「雑談」の場が極端に減ってしまいました。

オガリン:そうですねー。気軽にしゃべる事は確かに少ないので、チームの連帯感などをつくるのに難しさを感じています。

ホッソン:そういう声は他の企業からもよく聞きますねー。そして「雑談」のみならず、大事な部下指導もちょっとした言葉遣い、態度で“ハラスメントと捉えられてしまうかもしれない”という気持ちから、中々上手くいかない…。そういった管理職の嘆きも色々な会社で聞いています。

オガリン:管理職にとっては色々と受難の時代です…(+o+)

◆組織作りに近道なし!4つビジネスコミュニケーションを常に意識しよう!!

ホッソン:そうですよね…。特に今は超売り手市場なので、部下指導で言うと、育てられる側より育てる側の姿勢により世間の目が向けられている状態なんです。人を採用することが難しく人自体に希少価値がでてきている…そのため、管理職は「指示」出す方法、「報連相」を受け取る態度、「指導」する技術、そして「雑談」で関係を築いていく…この4つのスキルがこれから強固に求められる…そんな時代に入ってきているじゃないかなと思いますね。

オガリン:なるほど、この4つのスキルの重要性が高まっていくという感じですね。 

ホッソン:重要性が高まる…というよりも、絶対に意識しなくてはいけない…というか。
この4つの中でどれか抜け漏れがあると、組織の中で「指導」というのが成立しなくなってしまうのです。そのため「指導」の仕方、「指示」の出し方、「報連相」の受け取り方、「雑談」の仕方を部下との間で、自分のリーダーシップの型をきちんと理解しながらうまく距離感をとりつつ、ひとつずつ行っていくしかないのです。だから、この4つのビジネスコミュニケーションを常に意識してとりつづけていくことが良い組織を作る上で大切な事なのです!

オガリン:何かこれをやれば、組織が上手くいく!…とそんな簡単な話ではないんですね。(^^;)

ホッソン:そう、そうなんですよ!できれば、僕もそれをお伝えしたかったのですが、そういった即効性のある処方箋はないんですよね…。今までオガリンがチームのために行ってきたことも、もちろん続けて欲しいですし、とにかくこの4つを意識的に取り続ける…まずは“抜け漏れはしないでとる”ということだけでもいいので、今の部署で実践してみてください!

オガリン:わかりました、部署内のメンバーとコミュニケーションをとる時に常にはこの4つを意識していくようにします!

ホッソン:お願いします^^

(どんどん、つづく…)

▼管理職に昇進!・・・で、何するの??シリーズ▼
その1 自分がどんなリーダーなのかメンバーに伝えよう! 
その2 4つのビジネスコミュニケーションを意識しよう!  ←イマココ
その3 相手のシチュエーションに合わせてリーダーシップを変化させる!
その4 メンバーの主体性を育む、指示の余白とは?
その5 2つの目標設定を使い分ける!
その6 上司時々メンターで部下のラインケアをしよう!

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