糸付きフルーツ🍓飴ちゃん!📚s
駄菓子屋さんって良く行かれましたか?
私はお小遣いの続く限り、毎日のように通い詰めてました。
お小遣いで色んなものが買えましたよね。
ヨーグルトモドキのちっちゃいのやつ。
スプーンもちゃんとアイスを食べるスプーンの小っちゃいのが付いてるんですよ。
さくら餅マス目にキチンと並んだやつね。
これには、つまようじが付いてました。
丸いガムが4つ入ったみかんの絵が描いたやつ。
凍らすとアイスになって二つに折ることのできるチューチュウ!
恐竜の型抜きガム。
粘ついたクリームをお父さん指とお母さん指で練っちゃねっちゃすると煙みたいなのが出るやつとか。
あっ、お父さん指が親指でお母さん指が人差し指のことですよ。
指の詳しいご説明については、
「変身!ガングリオンの巻」
にてご確認いただければと思います。
トラベル用の歯磨き粉くらいのチューブにピンク色のネバネバした粘性のを短いストローに付け、そろっと息を吹き込むと風船が膨らむ。
破れずに膨らんだ風船の大きさを競ったりして遊んだもんだ。
やり過ぎると頬っぺたが痛くなるんですよね。
ベッタン(メンコのことである)で勝負もした。
勝つと相手のベッタンをいただくことができる。
泣いても勝負の世界!
甘い顔はしない。
ベーゴマなんてものやったな。
くじ引きも何種類もあった。
紙を束ねたくじ引きは下から3枚目が当たる伝説もありました。
本当に当たるんですよ。
後そうですね。
タコ糸が付いたフルーツの飴ちゃん!
このタコ糸を束ねたものを駄菓子屋のおばちゃんが差し出してくれる。
その束ねたタコ糸の中から一つ選んで引っ張り上げる。
そして、タコ糸の先っちょに付いている飴ちゃんを引き当てるわけなんです。
形が色々かって味も異なる。
イチゴ🍓、みかん🍊
メロン🍈、パイナップル🍍が大きかったかな。
そこでどうやったら大きい飴ちゃんをゲットできるか。
寝ずに考えました!
束ねられたタコ糸をよーく見てみると、
なっ、なんと長さが微妙に違ってるんです。
お母さん指をちょっと舐め、頭に円を書いてみる。
そう、一休さんのマネである。
チン!
電子レンジ鳴ってるよ!
って、ちゃうちゃう。
俺の考えがまとまった音やん。
同じ長さのタコ糸に大きな飴ちゃんを取り付けるとどうなりますか。
小さい飴ちゃんよりもタコ糸が長く必要になるんですね。
つまり、
取り付けられているタコ糸が短くなっている。
そのタコ糸の先っちょには、大きな飴ちゃんがついているってことなのさ。
その法則が分かってからは、
大っきな飴ちゃんばかりをゲット出来るようになった!
不思議に思った駄菓子屋のおばちゃんは、ボクすごいねー。
いつも大っきな飴ちゃん引き当てるけど超能力もってるなーって、ヨイショされていた。
ある日のこと。
気分良くした私は、一休さんのトンチで当たりの法則を発見したことを話してしまった。
それでもその時は気が付いていない。
翌日も大っきな飴ちゃんを引き当てるつもりで、束ねられたタコ糸を見ると何だかいつもと違う。
あれっ!
タコ糸が行儀良く並んでいる。
おばちゃんの顔を見上げるとニヤついている。
やられた!
その時、自分のしでかした失態に気付いたのであった。
駄菓子屋のおばちゃんは束ねたタコ糸をハサミで切り慣らしていたのであった。
もはや短いタコ糸を探し当てることは出来なくなった。
そして、私の超能力も消えた!
チッキショー!
黙って居たら分からないのだけれども、
どうしても言いたくなることってないですか。
分かってほしいって欲求なのかな?
でも次の手を考える。
今度は、どの駄菓子をやっつけてやろうか。
その後も駄菓子屋に通い詰める。
駄菓子屋さんは、学校では教わることのない人との関わりを知る場であり、先生以外の大人との交流の場であった。
そう、校外学習の場であった!
そして、おばちゃんとの知恵比べは続くのであった。
by まるまるの虫 カメさん
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