ブルックリンブリッジ

NYひとり旅をしてみて感じたこと。

はじめに

社会人5年目の今年、転職を決断した。

自分の中でとても悩んだし、やっとの想いで下した決断。

その決断が正しかったかどうかはわからないが、とりあえず転職休暇を使って行ってきたNYひとり人旅があまりに刺激的で自分を見つめ直すことができた貴重な経験になったので、乱文でも文字で残しておこうと思い書いてみることにする。

まず言っておくが、僕は英語が全然しゃべれないしひとりも好きじゃない。海外旅行は行ったことあるが、友人とばかりでひとり旅なんてのは国内ですらしたことがない。

そんな僕がなぜNY一人旅を決断したのか。

それは憧れである「アメリカ」への気持ちと自分へのチャレンジだ。

アメリカへの憧れは映画好きなところが理由だ。

洋画を中心に映画が大好きでたくさんの映画の舞台がアメリカだ。ハリウッド・自由の女神・タイムズスクエア・グランドキャニオン・グリフィス展望台などなど。そんな映画の聖地、アメリカへ死ぬまでに一度は行ってみたいと思っていた。

そんな憧れがあるなか3週間という転職休暇を得ることができ、時間とお金は準備ができた。

しかし、そんな長期休みがある友人など周りにはいない。行くなら自分ひとりだけなのである。

英語もしゃべれないし、ひとりも好きじゃない。それも韓国や台湾など近場でなく、片道13時間のアメリカだ。これなら辞めておこう。

そう思った。

だが、今までそんなあきらめる理由を見つけて何度チャンスを失ってきたのだろうと・・・。

今年の自分の抱負は「行動して自分なりの答えを出す」だった。

転職を決めたのも、正解かどうかではなく、自分なりの答えを出すため。

迷う余地はない、行くしかない。そう決めて航空券とホテルを予約した。(めちゃくちゃ悩んで結局決めたのは出発5日前だった笑)

ちなみに行先をニューヨークに決めたのは

アメリカの中でも交通の便もよく、ひとりで回りやすそう、そして一番移動時間が長いという今の自分の状況に適していた条件で絞って決めた。

いわば消去法的なところだ(笑)


だが、ニューヨークひとり旅をしてみて本当に良かった。

ニューヨークだから、ひとり旅だから、初めてだから、英語が喋れないからこそ感じることができた事がある。

①アメリカ・ニューヨークへの解像度がUP

まず、アメリカのどこへ行くか?

はじめてのひとり旅ではじめてアメリカへ乗り込むということで下調べを徹底的に行った。

アメリカっていうけどどこになにがあるんだ?ハリウッドはどこ?自由の女神はLA?NY?

映画好きと自分で言っておきながらアメリカへの知識はそんなレベルの状態だった。

徹底的に下調べを行ったことで旅先を決めるこの準備期間だけでさえ、ロサンゼルス・ニューヨーク・サンフランシスコなど主要都市の場所や観光地、渡航時間などイメージがすぐ出るようになったのだ。

これは傍から見れば大したことないのかもしれないが、僕にとっては憧れだったアメリカが少し近くなったのだ。


そして実際に体験したニューヨーク。

確かにニューヨークは実在した。(当り前だ)

マンハッタン・ブルックリン・ミッドタウンなど自分の足で現地に行って、自由の女神・エンパイアステートビル・タイムズスクエア・セントラルパークなど現物を自分の目で見て、現実にニューヨークがあることを身をもって体感したのだ。

「現地・現物・現実」がいかに大切かよくわかった。

そうして約1週間かけて体感することで行く前は憧れでしかなかったニューヨークへの解像度がはるかに高くなった。

この見方の変化はこの旅での大きな収穫である。


帰りの飛行機で観た「ジョンウィック:パラベラム」の舞台がニューヨークだったが、行く前と見え方が全く違うのはやはり知っている地であるからだ。あ~公共図書館のあのあたりでロケしたんだなぁとか、映画好きとしてもこの変化は観る楽しみ方が増えたことでもあり、それだけでも充分ニューヨークに行って良かったと思えた。

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②旅行ではなく、「旅」を経験したこと

今回は初めての地で初めてのニューヨーク、そして何よりひとりだったのだ。

ひとりも好きじゃなく、友達とワイワイしながら散策するほうが好きな自分が果たして楽しめるのだろうか。さらに言葉も通じないニューヨークだ。出国時は楽しみなんかより無事生きて帰れるだろうか…なんて気持ちの方が強いサバイバルな心理状態だった。

この時点でもはや旅行なんていう生ぬるいものではなかった。

行きの飛行機も真ん中の座席でデカい外国人に挟まれ、トイレもロクにいけなかった。到着した入国審査では「観光か…友人は?…何?一人で旅行だと…?職業はなんだ貴様!」のような疑いから始まり、隣のペラペラな日本人が助けてくれたと思ったらとても不愛想な日本人で…ともはや入国後3秒で帰りたくなった。笑

他にもこんな経験たくさんしたので、知りたい方は直接聞いてください。笑

また滞在中もどこへ行くにもスマホで徹底的にリサーチし、ホテルでスマホと2時間作戦会議などざらであった。フェリーはどう乗るんだ?予約は英語ぺージだぞ…、入館方法は?どこならチップが必要なのか?

旅費を時間で計算したら一時間約3000円もしたのに(笑)当り前だ、相手の言ってることがほとんどわからないのだからスマホで知識武装するしか挑むすべがない。

滞在中は感じなかったが、最終日のジャズバーで一気に疲れが押し寄せて気分が悪くなったのも今思えば当然だったなと…。

でもこのように自分ひとりで道筋を作って切り開いて経験したニューヨークだからこそ目にしたもの、親切にしてくれる人たち全てに感動した。本当に。

やったことはないが、登山で山頂まで登りきった感覚に近いのだろうか。


もちろん、ひとりの良さも経験できた。自分の好きなところへ好きなペースで堪能できるのだから。ひとりでニューヨークに酔いながら街歩きをした時間なんて最高だった。ニヤケながら歩いていたので、周りからすればヤバい奴だっただろう…。笑

でもそれほどニューヨークは気分を高めてくれる場所だった。

あと周りは理解できない言葉で溢れて孤独感もそれほどないので寂しくてできないって人には日本よりむしろおススメだと思った。


少し脱線したが、道を一人で切り開くサバイバル感とその先にある感動は旅行では味わうことはできず、「旅」でしか得れることができない貴重な経験だった。


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③英語の重要性

やはり、世界の中心は英語なのだとつくづく実感した。

ニューヨークではほんとにいろんな人種の人が旅行にビジネスにと訪れていた。そこでの最初の武器は「英語」なのである。いろんな人種が英語を話していた。

喋れない自分の無力感もとことん味わったし、英語が話せたら100倍楽しいだろうし、また見える世界も違っただろう。(もちろん、話せないからこそ見える世界もあるのだが)

日本というガラパゴスだけで生きていくことはできないこの世で英語の重要性を改めて感じることができた。

これもまた旅の大きな収穫だ。


どうせ2週間後には忘れていそうなので、こうして自分への警鐘をここで鳴らしておこう…。


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④ひとり旅は自分を見つめ直す絶好の機会

先ほども少し書いたが、ひとりだと自分の向き合う時間がたくさんある。というか向き合う時間しかない。

どこへ行くにも自分と相談だ。

最終日に行ったジャズバーも

自分A「せっかく最後の夜だ、有名なジャズバーヘ行こう!」

自分B「待て待て、ジャズバーなんて場所もシステムもわからんぞ」

自分C「そうだそうだ!そもそも予約しなくていいのか?現地で予約してるか?なんて英語で聞かれたらもうパニックだぞ…」

自分D「今更何を言ってる!俺たちはここまでニューヨークを切り開いてきたじゃないか!最後で足踏みして後悔でもするつもりか!?お前たちは何しに来たんだよ!!」

自分A、B、C、D「・・・・・・」

こんな会議が常に開かれるのである。笑


そこで自分の強さ・弱さを感じて決断してまた自分に挑むのである。

本当に自分への挑戦だった。

しかし、こんな機会が今まであっただろうか?

とことん自分と向き合って今までの経験値を武器に行く道を決めるのである。


なんでニューヨークに来たのだろう、何が良かったのか、何が自分をそうさせたのか。

このnoteを書いている今もまさに自分を見つめ直している時間なのである。

リーマントラベラーという名でサラリーマンをしながら世界を旅して飛び回っている東松寛文さんのいつかの記事で「帰りの飛行機内は旅で経験したことを思い出して自分を見つめ直す時間」というようなことを書いていて

まさにそうだと思った。

ただ旅をするだけじゃなく、そこで何を経験して何を得たのか。そしてこれからどう活かしていくのかを自分と考える。そこまでやると旅の良さがまた倍になって感じるのである。


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⑤人生をもっと楽しもう

僕の初めての海外旅行は大学4年の最後に行ったシンガポールである。最後の2ヵ月でシンガポール・グアム・台湾と詰め込んで貯金を使い果たした。笑

そこで初めて世界を知って海外の楽しさを感じたのである。(大学生は親に借金してでも海外に行こう笑)


だが、社会人になってからはサービス業だったこともあり、連休を取ることも難しく海外はそれっきりだった。また仕事に対しても本当にこのままここで働くことが自分にとって良いのだろうかと1年くらい毎日悩んでいた、毎日だ。

いつしか知り合いと飲みにいっては仕事の愚痴や海外行きたい~けど無理~などとマイナスを吐き散らして自らは一ミリも行動せず

うまくいかないことを全て他責にするクソ野郎な人間になっていたのだ。

実に愚かだ。こんな奴の話など面白くないし、酒もご飯も不味くなる。


そんな気持ち悪い自分に気付いて今年は「行動して自分なりの答えを出す」という抱負を立てた。悩む時間があるなら行動してから悩めよ。行動して答えが出たら万々歳じゃねぇか、というような意図である。

まぁ抱負も立てたところですぐ忘れる人間なのだが、今年は違った。


まず1月に会社の後輩と一泊二日の弾丸台湾旅行に行った。たった2日間で海外に行けたのである。よく旅をする方からすれば当り前な話だが、僕からすれば行動しようと決めたら、すぐに海外に行けた事実が衝撃だった。

しかし、3月に名古屋へ転勤になり、もう無理かななんて一瞬思ったがそんな甘えは許さず、6月にはタイへ行った。

また同じ後輩(いつも海外に付き合ってくれる良いやつ笑)と3日間の連休をもぎ取って仕事終わりの深夜発で帰りは朝帰りの昼から出勤という鬼スケジュールである(笑)

でもやっぱりまた海外に行けたのだ。台湾やタイがどうだったかは言うまでもない。

そして仕事も今自分が得れることはなんだ?どうしたら自分の会社での価値じゃなく市場での価値を上げることができるかなんて考えながら働くようになって

転職活動もしてとにかく「行動」することにした。

そして転職という決断もした。

めちゃくちゃ大変で疲れたし悩みまくったが、

人生が楽しくなったのだ。

これから自分は「どうなるんだろう…」から「どうなれるんだろう」→「どうしていこうか!」→「こうしたい!」と思うようになった。

今回のニューヨークひとり旅も同じだ。

「ひとり好きじゃないしひとり旅なんて無理。英語も喋れないのに!」

なんてできない理由だけ並べてた自分とはサヨナラして勇気を出して決めた旅。

行った結果は書いてる通り!

今までの自分では絶対経験できなかったことをたくさん経験して、これからこうしていきたい!と思えることがいっぱい!!


さぁ!人生これからもっと楽しくなるよ!!!


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⑥「俺はひとりでNYに行ったことがあるぜ」と言える特権

さぁ最後はコレよ!

これから一生飲みの席でこれから「俺はひとりでNYに行ったことがあるぜ!!」と言う特権を得たのだ。笑

バカな特権やな(笑)


でも果たしてひとりで憧れの地へ行ったことがある人は全体の何%いるだろうか?

きっとそう多くはないよね。

そんな少数派の人間に自分はなれたのだ。こんな自分でも。

このNYひとり旅の経験談は、飲み会のネタとして少なからず活躍してくれるだろう。

そして同じく悩んでいる人の背中も押すことができるだろう。


ひとり最高、バイリンガルです!!な人ではなく

ひとりが好きじゃない。

英語はダメ。

でもニューヨークにひとりで行ってきた。

そんな僕だからこそ押せる背中があると思うんです。


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〇最後に

以上がNYひとり旅で感じたことです。

長々と乱文にも関わらず読んでくれてありがとうございます。


本当に今回の旅は素晴らしくて人生を変える旅になりました。

自分を見つめ直すキッカケをくれるのがひとり旅だと思うので、ぜひ皆さんも行ってみてください!!


では、僕は帰国二日後の明日からいつもの後輩とシンガポールへ行ってきます!!次は旅行ということで(笑)

Good bye!!!


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