〈読書〉センス・オブ・ワンダー
・センス・オブ・ワンダー 著者:レイチェル・カーソン
『センス・オブ・ワンダー』には、自然に触れること、自然を感じることの大切さが書かれています。
特に小さい人が、自然に触れ、自然を感じることが、その後の人生の助けになるだろうということに触れています。
『センス・オブ・ワンダー』のページをめくると、文章がとても詩的であると感じます。
この本は文章そのものを理解するのみではなく、文章からレイチェル・カーソンのメッセージを感じ取ることが大切な本なのではないでしょうか。
今回は、新潮文庫版を読みましたが、『センス・オブ・ワンダー』の後に収録されている、『私のセンス・オブ・ワンダー』も興味深く、楽しく読みました。
『センス・オブ・ワンダー』を初めて読んだのは、3年ほど前でした。
自然に触れることの大切さは、共感できるのですが、感想を記事にすることは控えていました。
この本のことを私が語ってよいのだろうか?
その様な気持ちがあったからです。
10年以上前に亡くなった私の母は、独身時代に中学校で理科を教えていました。
大学では、理科の教員養成課程で地学を学んでいたそうです。
気象に関心があり、気象図の書き方も知っていました。
専業主婦になり、私を育てましたが、家事より読書が好きでした。
もともと植物が大好きで、植物に関する知識も豊富。
植物を育て、花を咲かせることも上手でした。
気象や植物の話になると、母は様々なことを教えてくれるのですが、子どもだった私には理解ができなかったり、覚えきれなかったことも多かったのです。
母と話す時、植物や生き物、気象など自然科学全般に対して自分は知識が乏しいと感じていました。
私は、母と比べるとそれほど勉強家ではないので、自然科学に関する知識は今でも豊富ではありません。
また、自分の子どもが幼かった時に、親として子どもたちに自然を感じさせる経験を十分にさせたかと振り返ると、少々自信がありません。
家事や子どもの身のまわりの世話で毎日が過ぎていく感じで、子どもと自然の中で過ごす機会は多くはなかったです。
その様な訳で、『センス・オブ・ワンダー』について語るのは何となく避けていました。
今回、改めて『センス・オブ・ワンダー』をじっくりと読みました。
『センス・オブ・ワンダー』には、自然を「知る」ことより「感じる」ことが大切なのだと、書かれています。
また、地球の美しさや神秘性を感じることができる人は、生き生きとした精神力を保ち続けることができ、豊かな人生を歩むことができるということも読み取れます。
小さい人が自然に触れること、そしてその神秘性を感じることで、精神的に豊かな人生を過ごす土台を築くことができる。
だから、小さい人が自然に触れて、感じる機会を持つことは大切であると伝えています。(これは、覚えておきたいことですね)
しかし、自然の美しさや神秘に触れて、感じることは、どの世代の人にもできることです。
『センス・オブ・ワンダー』は、自然を深く愛するレイチェル・カーソンからのメッセージだと感じます。
『センス・オブ・ワンダー』に登場するような海辺の別荘がなくても、身近な自然に触れることができます。
近所、通勤で通る場所、勤務先の周辺にも、四季折々の花が咲いています。
昆虫をみかけることも、鳥のいる場所もあります。
今日から、自身の中にある感性を信じて、身近な自然に目を向けていきたいです。
『センス・オブ・ワンダー』は、長編ではないので、読みやすいと思います。
お時間があったら、ぜひ、手に取ってみてください。
そして、レイチェル・カーソンからのメッセージを受け取ってくださいね!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私K.Kからのごあいさつです↓↓↓
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