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忘備録(123)『アリラン物語 2nd』第18話


忘備録(122)からの続きです。

◆この記事の内容:

韓国エステ店「アリラン」を閉めた後、ママは中国へ帰国。その間、教会の人からキリスト教伝道本の編集を依頼される。

(注意)内容は18歳以上向けです。

書いてあることはすべてノンフィクションです。

K子を店に来るよう電話する

携帯へ電話する。
当然ながらK子はすぐでて「何?」
僕「ちょっと悪いんだけど、アリラン店に来てくれへんかな?手伝ってほしいことがあるんや。」
K子「どうしたん?何手伝えばいいの?」
僕「あのね、なんかアリランのママ、この店、閉めるんや。」
K子「いつ?」
僕「今日。いや、もう止めて、今、荷物の整理中や。欲しいものあったら、持って帰っていいで。」


K子「えっ!今?」
僕「まぁ、とりあえず、店まですぐ来て。」
K子は何かにつけて行動が早い。30分以内に店に飛び込んできた。
K子「うわ~、だいぶ、物が片付いている!」
僕「そうや!もう、ほとんど捨てたんや。ママは、これでアカスリ店とは最後や。また、この手の店をすることはなくて、来週、中国へ帰るんや。」
K子「え~!そうなの?」
僕「中国へ一か月くらい帰ったら、また、日本に戻ってくるけどな。」
K子「ふ~ん。じゃ、手伝うわ。要らんものは捨てたらいいの。」
僕「全部捨てるらしい。欲しいものあったら、持って帰っていいよ。」
K子「じゃ、ブランド品の関係、たぶん、偽ものやと思うけど、もらっておくわ。」
僕「いいと思うよ。でも、一応、ママに聞いてくれよ。」
K子は、ママと話して、いろんなものを貰った。
K子「アカスリ用の液体石鹸とか、日本橋のK店のママにあげたらいいやん。」

*日本橋のアカスリ店「K店」👇

僕はK店のママにWechatで電話をする。
僕「久しぶり!急なことやけど、アリランのママが今日で店、やめるんよ。だから、オイルとか液体石鹸とか、使うやろ?K子に持って行ってもらうから受け取ってよ。」


横でそれを聞いていたK子が、「え!わたしが持って行くの?すごい荷物になるやん。わたし、電車やで。」
僕「悪いなぁ。頼むわ。どうせ、帰り道やろ。」
K子は、文句は言うけど、こういう時、とても頼りになる。

かたづけを手伝っている最中に、僕のキリスト教会のメンバーから携帯へ電話があった。教会のメンバーには、この店のことは秘密だ。僕はクリスチャン。そもそも、僕に教会を紹介し、クリスチャンにならったのもママのおかげだ。もちろん、ママもクリスチャンだ👇

忙しいときに限ってまた忙しくなる

僕「あ~、いつもお世話になってます。先日は教会で色々ありがとうございました。」

教会のメンバーの韓国人女性、Mさん「ちょっと、お願いがあるの。パソコン、得意でしょ?」

僕「えっ、まあね。PCの修理かな?今、ちょっと色々忙しいから時間かかるよ。」

Mさん「あの~、前にキリスト教伝道の小冊子、渡したでしょ?あれ、日本語が変になってて、日本人には読みづらいのよ。」

僕「そうだね、内容は素晴らしいけど、日本語としては誤字が多いね。日本では使わない漢字もあったよ。」

Mさん「そう、韓国の牧師先生が書いたのを、韓国の印刷屋が製本したんやけど、大失敗。50万円くらい損した。」

僕「え!あれで50万円、使ったの?あんな薄い20ページくらいの小冊子に?」

Mさん「でね、あれを日本人が読めるように編集して欲しいのよ。印刷代とか、費用はすべて、わたしが払うから。」

僕の頭の中は、あの程度の日本語の言い回しの修正なら、ChatGPT4.0を使えば、1日で出来る。同じような仕事を受けてやったこともある。

僕「まあ、いいですよ。そのかわり、あの小冊子の元のデータ、たぶんWORDだと思うけど、そのデータを僕のメールに韓国の牧師さんから送ってもらってください。なんとかしますから。」

Mさん「ありがと!感謝です!やっぱり教会はお互い、助け合い。隣人愛よ。」

マタイによる福音書 22章37-40節
イエスが律法の中で最も重要な戒めについて問われたとき、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」と「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」の二つの戒めが最も重要であると述べています。


忙しいときに、こんな感じで電話があり、ここで切った。後日、これも大変なことがわかる。

*この小冊子の編集の件も、後で大きな問題が発生します。現在、やってる最中なので、落ち着いたらnoteに書きます。

K店のママ、急に起こり出す


さて、話は戻って、K子にK店のママにオイルと液体洗剤を持って行ってもらった。
K子から電話があった。
K子「一応、渡したけど、なんか、ママ、めっちゃ怒ってるよ!思ってたオイル、液体洗剤と違うんやて!」


僕「そんなん、タダやねんから、文句いうな!って言ってくれよ。」
K子「そんなん、わたしが言えるわけないやん。もう、頼まんといてや!」
僕「そうやな、ゴメン、ゴメン。とりあえず、そのオイルとか、黙って店のどこかに置いて、K子は自宅に帰ったらいいよ。俺からママに後で電話しとくわ。」
K店のママもK子も情緒不安定だから、二人だけで会うのは、ちょっとヤバかたなぁ。そもそも、2人とも、双極性障害。


「双極性障害」とは


普通の「気分の波」と双極性障害の違いについて
双極性障害は、躁状態とうつ状態をくりかえす病気です。躁状態とうつ状態は両極端な状態です。その極端な状態をいったりきたりするのが双極性障害なのです。(程度によってⅠ型、Ⅱ型があります。)


気分の波は、誰にでもあります。幸せな感じがする時もあれば悲しい気分の時もあるのは当たり前です。嫌なことがあった時に落ち込んだり、楽しいことがあった時にウキウキしたりするのは、ごく自然なことで、病気ではありません。でも、周りの人たちが「どうもいつものあの人とは違う」と気づき、「ちょっとおかしいのでは?」と思えるほどその気分が行き過ぎていて、そのために家族や周りの人が困ったり社会的信用を失うほどであったら、それは、双極性障害かもしれません。
と、さらっと書きましたが、双極性障害は、こんな簡単な障害ではありません。人によってレベルや状況も異なります。双極性障害なのに、医者が単なる「うつ病」と診断して薬を投与することもしばしばあります。まだまだ解明されていないこともあります。

なぜ?K子をK店のママに紹介したのか?


そもそもK子は、小学から中学くらいまで、両親から虐待を受けたのではなく、実の兄から性的な虐待を受けていたという、おぞましい過去があり、その影響か「自〇」願望があるのです。広島の片田舎から出てきたのも、地元で死ぬ場所を探して求めて薬を大量に飲んでフラフラしていたところを、たまたま、タクシーの運転手が見つけ、大阪まで送ってくれたのです。

別に大阪でなくてもよかったのですが、とにかく地元を離れたい、家出をしたい、という願望だけで、初めて知り合いがまったく居ない大阪に来て性関係の仕事に就くのです。
後で本人から聞いた話ですが、そのタクシーのおじさん、「まだ若いのに絶対に〇んだらあかん。」と言ってタクシーの料金を取らなかったそうです。

性関係の仕事を始めたとき、19歳後半だったと思われます。本来、20歳以上からだと思うのですが、お店の店長が住む場所の確保とか色々、世話をしてくれたようです。


その店で3年くらい我慢して一生懸命に働いて、店で指名がNo.2くらいになり、働いたお金は全部、貯金をしたとのこと。
但し、案の定、性関係の仕事は不規則で、若いから体力はなんとかなったけど、精神は確実に悪化したとのこと。3年働いた後は、お店をやめて、貯金も充分あるので、働かず、毎日ぶらぶらしている日が数年続いているのです。
よくあることですが、最初は「うつ病」だったのが、悪化して「双極性障害」になってしまったパターン。当然ながら障害者手帳を持っています。

自分も過去に「うつ病」になって、そのきっかけでnoteを書くようになったので、人よりはうつ病の知識を持っていると思ってはいましたが。。👇

K子は、その「双極性障害」の関係で、急に「〇にたい」「この世から消えてしまいたい」と言って、夜中に電話がかかってきたり、道頓堀、日本橋周辺の夜中を一人彷徨っているのが日常。

夜中に女性が一人で彷徨うなんて危険だから、僕がK子にK店のママを紹介したのです。K店は24時間営業だし、この店のママは、非常に明るい性格で、また、K子と同じような精神的な障害を持っているので、気持ちを分かり合えるのではないか?と思ったのです。

最初、二人はびっくりするくらい仲良くなって、しばしば店で会ってしゃべったり、ご飯を食べに行ったりして、僕は二人からとても感謝されました。

しかしながら、これも後に、やっぱり、紹介したのは失敗だったかなぁと後悔する事件が起こります。

それでも、これは言い訳になりますが、僕なりに、警察にも相談し、関係機関とも連絡を取り合って、なんとか、〇殺だけは避けてあげたかったのです。

noteをしばらく書いてなかったので、書くネタが多く、どこから書いていったらいいのか迷います。今回は、タイトルの韓国エステ店「アリラン」のママが店をやめた後の話が脱線してしまいました。

つづく。。。。


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