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【ムーンショット目標1】 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

ご覧の通り、これは内閣府のHPにて公表されているものです。

あまりに興味をそそるので、内容を自分なりに解釈してみます。

【ターゲット】

誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター 基盤

・2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

・2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

注:サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。Society 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指している。

お~、これはすごい!

まず2050年、今から30年後には、

複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせる

そして、今から10年後の2030年には、

「1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発」

アバターは「分身」という意味ですから、自分で10体以上の分身(アバター)を操作できる技術が開発されているということですね。

サイバネティック・アバター生活

・2050年までに、望む人は誰でも身体的能力、認知能力及び知覚能力をトップレベルまで拡張できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を普及させる。

・2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する

「望む人は誰でも」ですよ。「望む人は」。
ということは、「望まない人」は能力は今のままでということでしょうか。

ちなみに、内閣府HPにはこのような画像がUPされています。

画像1

気になるイラスト満載ですね。
まず右上の男性は3つの矢印が上方に伸びてますが、建設作業員・シェフ・レーサーの3つに「分身」していますから、遠隔操作でこれらを成し遂げているということでしょうか?

左上の女性はアバターのロボットを遠隔操作して、おじいさんの外出(散歩?)をフォローしているのでしょうか?

あと、右下の女性は、睡眠学習でしょうか?寝ながら学習記憶ができるようになるということなのでしょう。

ちなみに、令和2年2月に文部科学省が発表した資料によれば

https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/concept1.pdf

・空間、時間の制約からの解放
・身体の制約からの解放
・脳の制約からの解放

について具体的な技術などが、図1に表れていますので参考にしてください。

また、首相官邸HPには、令和元年7月31日に行われた
「第4回 ムーンショット型研究開発制度に係るビジョナリー会議」
での資料1

ムーンショット型研究開発制度が目指す未来像及びその実現に向けた野心的な目標について(案)

がUPされており、この資料には後日書く予定でいる他の目標も含めた、ミッション目標と具体的なミッション内容等についてかなり詳細に書かれています。30年後までに何をやりたいのかがすごくよく分かる資料です。

で、もう1つ。

「社会通念を踏まえた新しい生活様式

とありますが、先ほどの技術が開発され実用化されたら、それに合わせた新しい生活様式を2030年までに提案し、2050年までに普及させるとのことですが、偶然なのか何なのか、今回のコロナ危機で、厚生労働省のほうから「新しい生活様式」について公表されていますね。

03_新しい生活様式

コロナ以前の、自由で制約の少ない日々と比べて、
「感染防止」が名目とはいえ、何と不自由な生活様式なんでしょう。

もしかしたら、2030年まで続くかもしれませんね。

そんなころに、このムーンショット目標1の、
「サイバネティック・アバター生活」
における、【新しい生活様式】が提案されるのでしょうか。

そうすると、今の不自由な生活様式に耐えかねた人々、つまり

望む人は誰でも

「特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術」

を自らに導入して、

・空間、時間の制約からの解放
・身体の制約からの解放
・脳の制約からの解放

されるといいのですが、

「どんな技術をどんな手段で」

というところが注目ですね。



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