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人事はストーリーを語る

これまで、人事の目的と手段についてみなさんと考えてきました。

「綺麗事」

「抽象的」

「実現不可能」

といった感想を持たれた方々も多いのではないかと思います。

そこで、これからはリアリティーを深堀りしていく旅をはじめていきたいと思います。

「リアリティー」とはつまり「人事の技術」についてです。

人事の技術の第一は「人事はストーリーを語る」です。

組織はなんらかの目的をもって人々が集います。その目的は、経営者が組織の「ミッション」「ビジョン」そして「バリュー」(以下'MVV')を示すところからはじまることはみなさんご承知おきの通りです。

人事の役割は、経営者とともに組織が掲げるMVVをメンバーが「ワクワクする」「やる気になる」「一緒にやろうと思う」ようなストーリーを語ることがとても重要です。

逆に言えば、「シラケ」「他人事」「タダノリ」そして「ゾンビ」のような組織のリスクを極小化する必要があります。

ストーリーは、いわゆる組織や上長のために「滅私奉公」「強要」「強制」させるといったパワー(権力)ベースの「根性論」「精神論」はご法度であることは言うまでもありません。

ストーリーは、「未来にどんな希望があるのか」「未来のどのような人たちの役にたつのか」「未来の自分の成長のためにどのような糧になるのか」といったピープル(個人)ベースの「希望論」「成長論」「学習論」で語ることが重要です。

「組織全体の目的や目標を達成すること(必要条件)」と「メンバーが汎用的なスキルとキャリア形成の機会・気づきを得られること(十分条件)」の両輪を人事がストーリーで矛盾なく語ること、これが、人事の技術の一番目ではないかと思います。

かなり、難易度が高いのですが、日々上記を実践する人事がいる組織は「強く」かつ「魅力的」であると思いますが、みなさんいかがお感じになられたでしょうか?

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