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おばあちゃんに見せたくて

着付け師という職業柄、お客様とお会いする日のほとんどがお祝いの日。

お客様のご自宅や美容室に伺いお着付けさせて頂く場合と、大きな会場で多くのお客様を対応させて頂く場合があります。

そんな中で出会った、あったかエピソードをご紹介。


桜が咲き始めた3月中旬。ある卒業式袴着付け会場で、たくさんのお嬢様の対応をさせて頂いておりました。その中で、袴と、少し落ち着いたふんわりと柔らかい桜色や翡翠色が散りばめられた小紋をお持ちのお嬢様がいらっしゃいました。


優しいお色ですね。と、お嬢様にお声掛けすると、


祖母の着物なんです。卒業式が終わったら、祖母に袴姿を見せに行くことになっていて、、、。


きっと喜んでくださいますね。


はい! ありがとうございます。


マスクの下から大きな笑顔がこぼれていました。


東京で着付け師着付け講師をしております。この秋からは、七五三セレモニーサービスを新しくスタートさせるため、ただいま準備中。

こちらのnoteでは着付け教室に通ってくださっている生徒さんや、出張着付けのご依頼を頂いたお客様、着物好きなお友達などから見聞きした、着物にまつわるエピソードをご紹介していこうと思っています。

親から子へ、子から孫へ。受け継がれていく着物とともに私たちのもとに届いた素敵なエピソード。着物に興味がない方にも届いて欲しいな。




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