「夫のリーダーシップ1」家族協力の原則 ~同居の原則その3~

家族協力の原則 - 夫がまずリーダーシップを

親も、子も、世代、性別にかかわりなく、家族全員の理解と協力関係を築くべし。

家族というのは、ただ単に同じ屋根の下に暮らしている同居人とは全く異なる。

受動的に何かを経験することだけでなく、能動的に協同作業を行って絆をしっかりしたものにしていく。

という記載から「親子同居上手な住まい方」 P.135は始まるが、昭和61年とは環境や思想が異なるからなのか、その後の文章には全く共感できない。

もしかしたらこの本を編集したチームは同居経験がないのではないか?とも感じてしまうくらい昔は、これが当たり前という範囲が今より大きかったと感じる。

それでも、他に同居について体系的に整理された本が見つからない中、複数の原則で整理されているフレームは大変参考になるし、時代や社会環境を考慮して自身の考えをまとめることが出来るので編集者達に大変感謝したい。

さて、家族協力の原則の前に、まずは夫のリーダーシップから語っていこう。

うちは敷地内同居なので、同じ敷地内に世帯が2つ存在しているいる。建物が異なり隣接しているいわゆる敷地内同居だ。

この組織構成はビジネスや会社組織に例えると、グループ会社(世帯)が2つありメインの会社の社長をしながら、もう一社をマネジメント兼務をしている状態だ。もちろん構成する社員が異なるので文化的に共通している点と異なる点が存在しており、異なる点が違和感となり衝突は起こる。

この状況と同じマネジメント力とリーダーシップが求められる。

決して違うのは、夫は組織の一構成員としてフラットな立場で行動するのではない。

トップとして2つの組織を運営していかなければならない。

想像しただけでも両組織のメンバーとコミュニケーションする質と量は相当なものだろう。

そして、この2つの組織をまだ上の世代が会長職として運営しているなら、さっさと自身がトップとなり運営していかなければ、チームの奥さんは調整役として奔走するも、中途入社したてなので、古くからの信頼の力も役職の力も使えず疲弊して潰れてしまう。

そうやってすぐ転職した人を幾人か見てきた。

これを書いていて、同居夫がどのくらいのマネジメントスキルとエネルギーが必要かわかる。

また、リーダーなので皆に心踊る未来を指し示すことも重要だ。

あなたは、親世帯への依頼が伴うコミュニケーションを奥さんに任せっきりにしてないだろうか?

潰すようなマネジメントスタイルになって無いだろうか?

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