理知を継ぐ者(50) 被害者というもの③
こんばんは、カズノです。
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国会議員の失言を問題視する人も、タレントの浮気に眉をひそめる人も、プロレスラーの演技を不愉快に感じ、追い詰めようとする人も、使う文脈は「自分は被害者だ」です。
「私は不愉快にさせられた。これは被害だ」「社会の政治や倫理を低下させるものだ。国益の損失だし、国民の被害だ」です。
そして「被害者であるこちらをたしなめるなど論外だ」「二次被害だ」になる。
そういう風に、「被害を訴える」文脈が大手を振っているのが、どうやらいつからかの日本社会