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図書館回遊中

最近、いつ図書館行きましたか?


こう聞かれて、何人が答えられるのか。

最近、行ってないな〜って人もいるだろうし、

図書館なんて行ったことあったっけ?って人もいるだろうし、

近くに図書館なんかねーよ!ボケナスが!って人もいると思う。


今回は、最後のボケナスさん以外の人に向けて、「図書館ぶらつくのいいよ」って話をしようと思う。

ん?私?

わたしはもちろん、ヘビーユーザーでございますとも。

最近は前の金曜日に行った。

今日も行こうとしたんだけど、休館日だったんだよね。

司書さん、お疲れ様です。
ゆっくり休んでください。


図書館に行く時って、どんな時?

ほとんどの人は「みたい本を借りたくなった時」だと思う。

「読みたいけど、書いたいほどではないな…」
「買ったはいいものの読まなくなったらな…」
「とりあえず一回読んでみたいな〜」

そういう人が集まってくると思う。

私は今、旅行記が読んでみたいんだよね。

でも、まだ一回も旅行記を読んだことがない。

だから、「これが面白そう!」ってのがよくわからない。

もし、今のまま本屋に行ったら大して面白くない本か、おすすめされてる本を読んで終わりになってしまいそう。

まさに、今の私みたいな人は、図書館に行くと思う。

インターネットで拾った面白そうな本を、図書館で探して読んでみて、面白かったら買うみたいな。

大体の人はこういう使い方をしていると思う。



もちろん、それもめちゃくちゃいいと思う。

でも、ある日こう思ったんだよ。

「んてことは、新しい本に出会いにくいんじゃね?」
って。

読みたい本って、多分、これまでのジャンルに似ていると思う。

ビジネス書を読んでいる人はビジネス書を。

小説を読んでいる人は小説を。

自己啓発を読んでる人は、自己啓発を。

読んだ本が面白ければ、面白いほど、その本の周辺しか探さなくなる。

だって、その本が面白い=そのジャンルが面白いって説を勝手に作っちゃうから。

で、そのなかで少しでも面白いものをまた読んで、また同じジャンルを選んで。って無限ループしちゃう。

実際に、私の友達に「恋愛小説しか読まない」って人がいるんだけど、その人にコンビニ人間をオススメしたら、ちゃんとハマった。

エッセイしか読んでないって人も、「嫌われる勇気」にちゃんとハマった。

多分、「〇〇しか読まない」って人は、その本以外が嫌いなわけじゃなくて、それ以外の本を読んでこなかっただけなんだと思う。



私は、いろんなジャンルを読むのをオススメしている。

だって、すごい作品は星の数ほどあるんだから。

そのジャンルだけにとどまっていたら、他の本を読むことができない。

すると、当然、視野も狭まるし他の素晴らしい作品にも出会いにくくなる。

これ、自己啓発読んでる人ならわかると思うけど、読めば読むほど本の面白さが薄くなっていくんだよね。

自己啓発の本は、それが特に顕著。

最初のうちは「嫌われる勇気」とか「夢をかなえるゾウ」とか「手紙屋」とかいい作品に出会いやすい。

でも、それをどんどん読み進めていくと、「幸せなるために大切な100のこと!」「これを読めばあなたもラッキーに」「運は自分で引き寄せる」とか、そういう系の中身が薄い本になってくる。

面白い本は、当然評価されるよね。

だから、いろんなサイトだったり、本だったり、youtubeだったりで紹介される。

すると、あなたがその分野に入ってすぐは、口を開けた鯨のように「おすすめの本」がたくさん見つけれる。

ちょっと調べれば、すぐ見つかるし、口コミも評価も、感想もわかってしまう。

その分、簡単に見つけられるし、あなたが読む可能性も高くなっていく。

でも、どんどん読んでいくと、どうしても「TOP5の本」から「TOP10」の本を読むことになる。

そうすると、当然面白い作品を見つけれる可能性が低くなるってこと。


だから、私は図書館をぶらつくのをオススメしている。

図書館をぶらつけば「読みたい本」がないから、特にジャンルに縛られず探すことができる。

普段、ビジネス書を読んでいる人も、図書館にぶらつくことで、「エッセイ」の棚に辿りついて気になる本を見つけることができる。

「図書館をぶらつく」の最大のメリットは「読みたい本がないこと」

最初に話した通り、図書館は「読みたい本を読むために行く」から、これはデメリットにみえると思う。

でも、「読みたい本がない」ってことはこれまでのジャンルに縛られなくなるってことでもある。

つまり、新しい本に出会いやすくなるってことだ。


新しい本に出会うってことは、新しい自分の楽しみにもなるし、新しい沼にハマるかもしれない。

それに、新しいアイデアも生まれやすくなる。

というか、現代は『一種類のアイデア』はもう出尽くしているんだよね。

チャットgptっていうアイデアはOpenchatがもうゲットしている。

だから、もし「チャットgptは俺が作りました」って言っても「んなわけあるか」で終わる。

これは、もうアイデアの所有者が決まっているから。

それに、新しいアイデアが出たとしても、それを手にできる人は少ないから、速攻で埋まっちゃう。

例えば、「カップラーメン」といえば、あの日清が最初に浮かぶと思う。

それはなぜかというと、日清の創業者が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を作ったから。

それが今にも続いて、カップラーメン=日清になっている。

つまりこれは、「インスタントラーメン」という「一種類のアイデア」を最初に思いついた日清が、インスタントラーメンの中で有名になったってこと。

こう考えると、アイデアは早いもん勝ちってことがわかると思う。

でも、これは『一種類のアイデア』の話。


話したいのは『二種類のアイデア』について。

『二種類のアイデア』ってのは、既存のAと、既存のBを合体させることで、新しいCというアイデアを作れるってこと。

AIっていうアイデアはすでにあるけど、「AI×農業」みたいな感じで新しいアイデアを、もうすでにあるものから作れる。

つまり、無尽蔵にアイデアを作ることができるってことだ。

AI×自動車で、「自動運転技術」

AI×スポーツで、「自動採点システム」

AI×家電で、「自動掃除ロボット」

他にも「AI×〇〇」でどんどん作り出せる。


会社の人ならわかると思うけど、この「A×B=C」っていうアイデアの作り方はとっても重要。

もしかしたら、それが大ヒットするかもしれないし、どちらにせよビジネスチャンスが生まれる。

点と点がつながって線になるっていうけど、まさにそれ。

無数に散らばらせておくと、意外なところで繋がったりする。

それが大切なアイデアになる。

なんなら、インスタントラーメンも、「ラーメン×長持ち」っていう2種類のアイデアなんだけどね。




だから、私は新しい本に出会うってことが大切だと思っている。

もちろん、アイデアはちょっとしたメリットだから、「本を読みたい」っていうだけの思いの方が大切。

そのほうが、長続きする。

本もいやでしょ。そんな打算的な人間。

まあ、「本が好き」って人はやってみて。

新しい本に出会うために、「図書館をぶらつく」っていうのはありだと思う。

新しい本は新しい知識や、新しい趣味を与えてくれる。

新しい本は見えなかった景色を見せてくれる。

私も「深夜特急」を初めて読んで、「旅系の本」にハマりそう。

これも、新しい本との出会いが始まり。

新しい本は、未知の可能性を秘めている。


ぜひ、図書館をぶらついてみてほしい。



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