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かぼちゃとシナモン

なぜこのタイトルにしたかというと理由は単純で

この組み合わせがピタリとしかもおしゃれに

マッチしたから。


最近ハマっているクックパッドLIVE。

仕事帰り、アーカイブで観られる放送をひとり

ご飯を食べながらiPhoneで流している。


人の声がすればなんでもいい。

仕事終わりの一人暮らしの部屋で

曜日ごとに変わる出演者の楽しそうな笑い声。

特にマロンさんの回は必ずチェックする。


マロンさんはフードスタイリストと呼ばれた

第一人者らしい。

オネエ系で明るく

「まだ肉は切っちゃダメよ〜♪」

とか何とか言って

カメラ目線でウインクする。

時折見せる男っぽい咳払いが妙におかしい。

その後に必ず

「あら、ごめんなさいね。」

と一瞬でオネエに戻ってさらりと謝罪する。



そんなマロンさんの人柄とレシピに惚れ込んで

毎週チェックしている訳であるが。


先週放送された

「マッシュかぼちゃ」なるレシピを作ってみた。


かぼちゃを時短でレンチンして

玉ねぎを塩もみして

マヨと塩胡椒

極め付けにシナモンで味付けすれば完成する

お手軽料理。


味見の段階で

もう美味い。


テレビの食レポ風なら

「秋ですね〜!

最初にカボチャの甘み、

後からシナモンが香って

デザートにもなりそうです!」

となるか。


ただ、私はこのとき

味見をしたとき

古内一絵さんの小説『マラン・カラン』に出てくる

夜食カフェで

アーユルヴェーダ料理を振る舞うオカマ

シャールさんを思い出した。


その店はカンテラに明かりが灯っていれば

営業しているという

気まぐれながらも人を惹きつける夜食店。

料理の知識や技術を豊富に持っているシャールさんが

絶妙なタイミングで料理を持ってきてくれる。


そこに訪れるお客さんはというと

それぞれに悩み事を抱えていて

それぞれ体に悪い食生活が習慣になってしまっている。


ということは

メンタル的にも病んでいる人がほとんどで

生きている意味すらわからなくなっている人も。


シャールさんはお客さんの顔色や体型を見て

体調を気遣った料理を出してくれる。


実際にこんな店があったら自然と足が向かうだろう。

カンテラのオレンジ色の明かりが灯っているよう

祈りながら。



マロンさんの

「マッシュかぼちゃ」なるレシピを作って

よかった。


オカマにオカマって言うのは失礼だと思うが

「私は私よ!」

と笑い飛ばしそうな人を見ていると

何だろう

救われるのだ。


周りに合わせなきゃいけない世の中で

呼吸を合わせなきゃ呼吸が続かない世の中で

皆生きている。

 



#かぼちゃ #料理 #生活 #気持ち #安らぎ #レシピ

使い道は考え中ですが人のために使います。