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多様性の自由がもたらすものと対策

|| 多様性の自由が集団にもたらすものと対策


現代の戦争がなぜ起きているのか。
それは多様性を容認しているからである。
色々な考えがあって良いと多様性(ダイバーシティ)の自由を認めると
自国を絶対として他国に攻撃を仕掛けることも
認めざるを得なくなってしまう。
一つの組織集団の中での自由の論理としては、
自由を破壊する自由は認められないのだが、
国家間における多様性の自由の尊重からは
他国に攻撃する自由を完全に否定できない。
戦争を仕掛ける国を止める論理が無い。

一方、自国内の問題としては、
現在、新自由主義(ものすごい利益優先主義)が台頭して来ており、
それと結びつきやすい全体主義的に
今後、政治形態は近くなっていくのではないかと思う。
完全な独裁体制にはならないだろうが、
そう言った傾向になりやすいことは否めない。
いくら競争力をつけようとも
人件費の安い中国には経済的にかなわないのだから
いっそ、そう言った新自由主義的経済競争をやめて、
税金を最適に使える体制を作って
社会主義的にベーシックインカムを実施して
(無条件で国民に一定金額を給付して)
働いて成果が上げられる人に上げてもらった方が
効率的だと思うのだがいかがだろうか。

どうあるにせよ、一般市民にできることは、
各国家と国家間に対する動きによく目を光らせ、
正しい情報収集を効率的に行ない、
危機感を持って厳しい目で世界を見て、自国の防衛力をつけ、
長期的・将来的に国家や市民に有益になる方に
選挙の一票を投じるしかない。
また、そう言った重要な一票を増やしていくためにも
日々、家族や友人と国家の在り方・戦略について
真剣に議論していくべきである。
さらに、必要に応じてデモ活動やストライキをすることも辞さず、
一人一人が国家の未来を積極的・主体的に考えて
組織集団に主張をしてより良く社会を変えていくことが大切である。


|| 多様性の自由が個人にもたらすものと対策


昭和世代は他人とちょっと違ったことをして目立ったら、
すぐに先輩や不良からグーパンチを喰らったり、絞められることがあった。
暴力はいけないが、そのおかげで皆と同じ考えでいることができた。
その暴力にそう言った一定の洗脳効果があったことは幸運だった。
高度経済成長期の頃は皆と同じ考えで皆に合わせて
目の前の仕事に集中して取り組むことが重要だったからだ。

しかし、今現在はただ働いていれば良いという時代では無くなった。
AIの発達による自動機械化に負けないような
人間的なスキルが求められるし、
副業や投資についても考えなければいけない。
その上、各種ハラスメントにも
今まで以上に細心の注意を払わなければならない。
また、今の時代、量産型人間はあまり必要とされず、
皆と同じことが不利になる。

自由に生きて良いことにはなっているが、
その方法は既存のものでも見えにくいし、
未知のものなら自分自身で考えて
ゼロから切り拓いて行かなければならない。
変化の速い現代社会においては
スピーディーな適切な思考力と即時の実行力が無ければそれらはできない。
非常に厳しい時代である。

また、数十種類のジャムを店頭に並べた時よりも
六種類にしぼって店頭でジャムを販売した時の方が売れ行きが良いという
既存の実験結果の話からもわかるように、
人は選択肢が多過ぎると逆に選択ができなくなる。
非常に厳しい時代の中、
人生の選択肢に本当に迷えば、
見えにくい選択肢から選ぶことも最初から切り拓くこともできず、
結局、選択を放棄し、貴重な経験をせずに通り過ぎてしまう。
そうして人によってはそれによって精神を病み、
社会からドロップアウトしてしまうこともある。
そう言った人が意外と多い時代である。

個人の自由の生き方の結論として、人生においては、
ある程度決められている方が選択しやすくて楽なのだから、
自分なりに好き嫌いを紙に書き出すなりして
人生の優先順位をはっきりとさせ、
未来も踏まえ、選択肢をある程度しぼって決めて行き、
それらを実現するための能力を育むために
日々、訓練を怠らず、
その道の過程で出会う人々に博愛心を以て
他人の自由を尊重しつつも必要に応じて言うべきことを言ったり、
手助けすることはしたりして
そうして仲間となった人々と切磋琢磨しながら
生きて行けば良いのではないかと思う。


|| まとめ


上記まで、自由における国家の問題と個人の問題の対策について
結論を出したが、
その上でまとめとして最後に述べたいことは、
なんでもかんでも自由というのは逆に弊害をもたらしてしまうということ。
しかし、実際の内容は各々異なるとは言え、
対策として自由の中で執るべき行動はだいたい決まっており、
そもそも自由は実は自由でないということである。
その矛盾している仕組みに気づいて
その都度、適切に考えて生きていくことが大切である。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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