水曜日のひだまり また一から
水曜日は時間すらゆっくりと進んでいるかのようだった。
デッサンは自分との対話だから、周りがとやかく言うことは特別ないのだ。上手い下手はあるし、形をうまくつかめているかなども重要だけれど、基本的には自分であーだこーだと描くしかない。
出席をとって、先生がその日の課題の説明をしたら、大方することがない。時々、教室をグルっと回ってみる。同じものを描いているのに、ひとりひとり違う。微妙に歪んでいるデッサン、丁寧に丁寧に描きすぎて消えそうなデッサン、ここだ!と言う見極めが早すぎてやけに