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生米からつくる「ビーツ粥」のレシピ

「ビーツってどんなお野菜……?」と思う方にこそおすすめです!おかゆにすると、食材の味や香りが引き立つので、ビーツがどんなお野菜か特徴をつかめるのです。

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きっと「な〜んだ、思ったより使いやすいじゃん」と思うはず。見た目以外のことをいえば、素朴系に分類される味や食感なのです。

ビーツ(ビート)はロシア料理のボルシチに欠かせない根菜です。

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なんせお料理を真っ赤に染めるので、強烈な味や、はたまたトマトのような風味を想像しますが、ぜ〜んぜん違います。赤カブとも全然違います。

穀物っぽいとうもろこしのような甘味があり、どことなくほうれん草の風味(分類上ほうれん草の仲間だそうです、たしかにほうれん草の根元も赤い!)。食感は茹でた大根!火を通しても歯ごたえが残ります。

とってもアレンジのしやすい、素直なお味なのです。

カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラル類、食物繊維、抗酸化作用のあるポリフェノール……驚くほど栄養たっぷりのビーツ。週に一回でもビーツを食べたら相当健康体になれそうです。

小さい子も食べやすい味です。ぜひビーツデビューに「ビーツ粥」。お写真多めでご紹介します!


コーンのような甘み「ビーツ粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米   ・・・1/2合(90ml)
 ▶︎ 水    ・・・700ml
 ▶︎ 胡椒   ・・・少々
 ▶︎ ビーツ  ・・・1/2〜1個
 ▶︎ 塩    ・・・小さじ1/2程度
お好みで
 ▷ パセリなど

今回は小ぶりなビーツだったので丸ごと1個使いました。

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手のひらサイズでずっしりと重みのあるものがおいしいビーツだそうです。袋に入れて、冷蔵庫で保管します。

【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、胡椒、水700mlを入れる。

②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
ビーツの皮をむき、細めの拍子切りにしてお鍋に入れる。

③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、アクをすくいとり、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。

④さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。
鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら、完成!

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

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焦げ付きにくい厚手のお鍋に、研いだ生米(半合)胡椒(少々)、水700mlを入れます

ビーツは土臭さと言いますか、ワイルドな香りが若干あるので、臭み消しをかねて胡椒と一緒に煮込みました。ほんの少量で大丈夫です。

お鍋は土鍋、片手鍋、両手鍋など、フタつきのものならなんでもOKです!なるべく厚手のもののほうが焦げつきにくくておすすめです。

今回は、宮崎製作所ジオの片手鍋18cmを使用しました。

②中火

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用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。

お鍋の様子を見守りながら、ビーツの用意を進めます。

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ビーツの両端を切り落とし、皮をむきます
両端を切り落とすと皮がむきやすくなります。ピーラーを使っても◎

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細めの拍子切りにします。
薄切りにしてから、棒状に切ります。5mm〜1cmくらいを目安にするとちょうど良いです。

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お鍋に入れます
入れた途端に染まります。真っ赤!!!おもしろいです。

調理上の注意

ビーツの色素成分はものすんごく強いです。お洋服につくと落ちませんのでご注意ください。また、まな板への色移りを落とすのもかなり大変です。牛乳パックを切り開いたものをまな板の上に乗せると良いそうです。

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(こちらが、のっぴきならない事件現場です)

③弱火

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お鍋がポコポコとし始めたら、アクをすくいとり、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

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吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます
写真のようにお箸をはさんでフタをすると、吹きこぼれる確率をぐっと減らすことができます。

④仕上

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30分弱火にかけたら、さっとアクをすくいとります
おかゆを混ぜる前にアクを取ります。

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お塩(小さじ1/2程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

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10分間、フタをして蒸らします
蒸らすことで米粒がぷっくりします。先ほど入れた塩もなじんで、いい感じに仕上がります。

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蒸らしが完了したら、お好みでパセリとともに器に盛りつけて完成です

わ〜お……情熱的!!!赤色というより、紅色。

真紅に染まりました!

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初めてビーツを食べるという夫は困惑した表情。たしかにね〜…ちょっと怖いですよね。笑

でも、香りは甘いのです。不思議な感じ。

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そうそう、「甜菜糖(てんさいとう)」ってご存知ですか?甜菜糖はビーツの親戚にあたるものなのだそうです。

砂糖大根とも呼ばれる茶色いお砂糖。白砂糖よりも栄養豊富で身体にやさしく、黒糖のようなコクがあってクセがないので、好まれる方も多いですよね〜。

ビーツに甘みがあるのも納得です。

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食感は程よくシャキシャキ。

夫も、一口食べたら「おいしい!おいし〜〜い!」とパクパク。

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(ブレて超高速で食べている夫みたいになりました笑)

夫「お肉と合わせてもおいしいだろうね〜」

私「うんうん、鶏肉も牛肉もラムもいけそう。チーズ、バター、ヨーグルト、牛乳……」

夫「うん、乳製品も絶対合う。じゃがいもとかもいいよね」

……と、食べながらあれこれ想像が広がりました。

ビーツ、おもしろ〜い!


初めての〇〇におすすめのおかゆ

おかゆにすると食べやすいちょっぴりマイナーなお野菜ってたくさんあるんですよ〜!

エイリアンのような「コールラビ」。

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カブのような甘みがあって、とってもおいしいです〜…。


縁起物の「ゆりね」。

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栗のような甘みがあって、お花のような華やかな香りです。ゆりねのおかゆは定番です◎


おかゆにするのが定番といえば「ピータン」。

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アヒルの卵に泥・灰・ワラなどを混ぜたものを塗りたくり、暗いところで長期間熟成させたものです。(「うわぁ…」と思いますよね笑)

塩っけが絶妙においしいのです〜…!


大人になると「はじめての〇〇」は減ってしまうけれど、ときどき「はじめての〇〇」にチャレンジしてみると、昔と変わらずわくわくしている自分を見つけたりして。笑

けっこう、たのしいですよ。


今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。

明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!






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