とろろ粥のレシピ ( 2020/10/16の朝粥 )
薬膳粥でも定番のとろろ粥を、より食べやすくアレンジしてみました。おかゆに混ぜ込んだ温かなとろろと、卵黄とともに上に乗せたひんやりとしたとろろの両方をたのしめます。
中医学では空気が乾燥する秋には肺を潤す白い食材を、と言われます。大根、なし、れんこん、里芋……そして長芋。秋の身体が喜ぶ食材です。
栄養価の高い長芋(山芋、やまといも、自然薯)は、中国では山薬(さんやく)と呼ばれ、滋養強壮薬として使われているほど。消化吸収が良いため、風邪のときの栄養補給にもぴったりです。
とろろと卵黄が絡み合って、とろ〜んとたまらない!
猫舌の方や、風邪で熱々のものを食べるのが辛い時にもおすすめです◎
猫舌さんも食べやすい「とろろ粥」
生米から作るので、完成まで50分〜1時間ほどかかります。そのうち、お鍋の前にいなければならないのは15分ほど。ほとんどの時間は放置できるので、そんなに大変ではありません。
じっくりコトコト火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・半合
▶︎ 水 ・・・800ml
▶︎ 和風だし ・・・小さじ1
▶︎ 長芋 ・・・10cm〜
▶︎ 卵黄 ・・・2個
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/4
おこのみで
▷ 青のり、お醤油
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、和風だし、水800mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
長芋をすりおろして、冷蔵庫に入れておく。
③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、
鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
弱火に30分かける。
④すりおろした長芋の半分と青のりを入れて混ぜる。
塩で味をととのえて、鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。
お皿に盛りつけて、残りの長芋かける。卵黄をのせたら完成!
お好みでお醤油とともに召し上がれ。
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、和風だし(小さじ1)、水800mlを入れます。
雪平鍋など薄手の鍋で作るときは、全体的に火を弱めにして調理してください。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
鍋の温度が上がるのを待つ間に、具材の下ごしらえをします。
長芋をおろし器ですりおろします。
長芋は皮つきのまますりおろすのがおすすめです。長芋の皮はアクが少なく栄養価が高いうえ、すりおろした後の味が濃くなります。たしかに色はくすむのですが、皮つきですりおろす方がすべりにくくラクでもあるので、ぜひ皮ごとすりおろしてみてください。
長芋のヒゲの部分が気になる場合は、コンロで火にかざすと、ヒゲをちりちりと焼き落とすことができます。すこしキッチンは焦げ臭くなりますが、花火のようでおもしろくてけっこう好きな作業です。
とろろの出番はまだ先なので、冷蔵庫で冷やしておきます。
③弱火
表面の泡がふつふつと揺れ始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、はがすようにていねいに混ぜます。
お鍋にお箸をはさんで、そのまま30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
④仕上
30分弱火にかけたら、すりおろした長芋の半分と青のりをお鍋に入れてゆっくり混ぜます。
もったりもったり重くなっていきます!
お塩(小さじ1/4〜1/3)を入れて、味をととのえます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
さらに10分間、フタをして蒸らします。
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。
蒸らしが完了したら、おかゆを器によそい、残りの長芋をかけます。
最後に卵黄をちょこんと盛りつけたら、完成です!
お好みでお醤油をちょこっとかけながら、召し上がってください!
とろろのおかげでボリュームアップ!もしかしたら3人前になるくらいかもしれません。とても食べ応えのあるおかゆになりました。
青のりを混ぜ込んだことで青のりの香りもたち、これまたおいしい!
身体にやさしく、そしておいしく、シンプルなのにとってもおいしいおかゆです。ぜひ作ってみてくださいね。
明日もまたおいしいおかゆをつくります!ごちそうさまでした!
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