生米からつくる「牛挽肉粥」のレシピ
元気が欲しい時はやっぱり肉です。さらにいえば、牛肉です。
牛肉の効能を調べると、貧血予防、風邪予防、代謝アップ、肝機能のケア……怪しいサプリでももっと控えめに書く気がするくらいに万能です。
牛肉はお肉の中でもちょっとお高めなゾーンですが、挽肉なら比較的お手頃です。
嬉しいことに、牛挽肉は挽肉の中でも特に旨味が強い!お肉を食べたい欲、牛肉を味わいたい欲に直球で応えてくれます。
今回も肉そのものの風味を生かすためにお出汁の類は使わずに、黒胡椒と一緒に炊きました。がっつり肉感が来るので、しそ、わさび、フェンネルetc、添え物と中和しながらいただくとちょうどいい塩梅です。
ここぞという元気の欲しい日にぜひ!
牛しか勝たん「牛挽肉粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・1/2合(90ml)
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ 黒胡椒 ・・・ふたつまみ
▶︎ 牛ひき肉 ・・・50〜100g
▶︎ 塩 ・・・小さじ1
おこのみで
▷ 胡椒、フェンネル など
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、黒胡椒、水700mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
③お鍋がふつふつとしてきたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。弱火に30分かける。
タイマーが残り10分になったら、ひき肉をほぐしながら入れる。
④さっとアクをすくいとり、塩で味をととのえる。全体を混ぜたら火を止める。フタをして10分蒸らす。フェンネルとともに、器に盛りつけたら完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、黒胡椒(ふたつまみ)、水700mlを入れます。
胡椒は臭み消しとお出汁の役割を兼ねています。胡椒を入れない場合は、「ローリエ」「しょうが」「にんにく」等を入れることをおすすめします。
お鍋は土鍋、片手鍋、両手鍋など、フタつきのものならなんでもOKです!なるべく厚手のもののほうが焦げつきにくくて作りやすいです。
今回は、宮崎製作所ジオの片手鍋18cmを使用しました。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
タイマーが残り10分になったら、ひき肉を手で崩しながらお鍋に入れます。
雑にボロボロ〜と粗めに崩すと、お肉感が残っておいしいです。おかゆに粘り気が出すぎてしまうので、混ぜこまずに、上にちょこんとのせる感じにするのも大切なポイントです。(火はちゃんと通りますのでご安心を)
お肉を入れたあとは、先ほどと同様にフタをします。
④仕上
30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
10分間、フタをして蒸らします。
蒸らし時間でおかゆがなじんで、ふっくらおいしくなります。少しだけ我慢。
蒸らしが完了したら、器に盛りつけて完成です!
おおお〜〜〜THE BEEF!!がっつり、肉!!!
どストレートなお肉の香りです。
あまりにもお肉の香りがすごいのでちょっと心配になり。
私「これ……肉の臭みって受け取る人いるかな…?生姜とか入れればよかったかな…?
夫「う〜ん……この牛!って感じの匂いがダメな人は、1000円くらいするグルメ系のハンバーガーとか無理だと思う。肉好きにとってはおいしい匂いなんじゃないかな?僕もだけど」
私「なるほど(的確だなあ…)」
まさに、肉好きにはたまらんおいしさで……
おかゆを食べてこんなに肉を食べた気分を堪能できるとは。
我こそは肉LOVERと思う方にこそ、召し上がっていただきたいおいしさでした。
飾りだけど飾りじゃない、添え物のはなし
今回最後に乗せた「フェンネル」は、「茴香(ウイキョウ)」とも呼ばれるハーブです。お花のようなほんのり甘いやわらかい香り。お味はパセリのような感じです。おっしゃれですよね〜。
こんなおしゃれなお野菜を買うことは滅多にないのですが、一度くらい試してみたくて買ってみました。笑
フェンネルさん、実は飾りのようで飾りではなくて、お肉の臭みを消し、消化を促してくれるというすごい効果があります。
味的にも、お肉と合わせるとそのおいしさがよ〜〜〜くわかります。
お肉とのハーモニーが絶妙で、おいしいおいしいと食べている途中にどんどん追加しました。(せっかくおしゃれに盛りつけても、現実はこうなる。笑)
お料理を観察するように見てみると「飾りのようで飾りではない」ものは他にもたくさんあります。
例えば、有名なものだとお刺身。
つま(大根)→殺菌作用、消化促進
しそ→胃液の分泌を促す、食欲増進、臭み消し
菊花→殺菌作用、解毒作用
パセリ→殺菌作用、口臭予防
わさび→食中毒予防、臭み消し
と、諸々の「目的」があるのです。
お肉料理でも、たとえばステーキに添えられているクレソンには、殺菌作用・食欲増進効果があります。
「飾りのようで飾りではない」添え物たちは、単体だと辛すぎたり苦すぎたりと、正直、パッとしません。
お魚やお肉と一緒に食べるからこそのおいしさが生まれ、意味がある。
切っては切れない関係なのですねえ〜…
……という視点で今回の牛挽肉粥を分析すると、やはり添え物は必須!
フェンネル以外にも、しそ、大根おろし、わさび、クレソン、おろし生姜なども、消化を促すオススメの添え物です。
特に、わさび・おろし生姜は、チューブのものもあり気軽に組み合わせられるので、ぜひご一緒に召し上がってみてください!
一緒に食べるからこそのおいしさに、うんうんと頷きたくなりますよ。
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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