生米からつくる「さきいか粥」のレシピ
するめ、いか軟骨、梅水晶、貝ひも、さきいか……このあたりの言葉を聞いたときに、お口の中がもぞもぞする、全国数千万の珍味好きのみなさんに伝えたい!
おつまみコーナーにある、あの「ソフトさきいか」を、おかゆにするとおいしいですよ〜〜〜!
正直なところ、とても人を選ぶお味です。
珍味系の甘酸っぱい風味や、ゴムやグミにも近いあの歯ごたえがお好きな方は「おいしい〜!」と思うでしょうし、元々さきいかを好まない方は「ちょっと…」と感じると思います。"さきいかが苦手な方もおかゆにしたら食べられる”みたいなお味ではありません。さきいかが苦手な方はもっと嫌いになります。
具として、お出汁として、さきいかの存在感がすごい。おかゆはシンプルなお料理なので、良くも悪くも味や香りが引き立って、より一層さきいかの個性が際立ちます。
ちなみにわたしはさきいかが大好き。お酒を飲む大人の膝で、雛鳥のようにさきいかを要求する子供でた。笑
そんなわけで、さきいか好き的にはたまらん、このおかゆ。強い旨味に食欲をそそられて、ペロリと食べちゃいました。食欲が落ちている時や、お酒をいただいた翌朝にもおすすめです。
旨味よ!解き放て!「さきいか粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・半合
▶︎ 水 ・・・750ml
▶︎ さきいか ・・・20g
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/2
おこのみで
▷ 梅干し、かいわれ大根、ごま、とろろ昆布
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、さきいか、水750mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かける。
④塩で味をととのえ、鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、さきいか(20g)、水750mlを入れます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
いつも半合に対して700mlで炊いていますが、さきいかが水分を吸うので少し水を多めに入れました。
スーパーで100円で買ったものを一袋入れました。商品によってお味や食感が異なりますので、味の違いも含めて「どんな感じに仕上がるかな〜」とたのしみましょう!
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
この時点でかなりさきいかの香りがたってくるので、作りながらなんとなく笑えてきます。さきいかの甘酸っぱい香りが苦手な方は「無理!」と思うかもしれません。ご家族にさきいかが苦手な方がいらっしゃる方はご注意ください。
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
④仕上
30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/2程度)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
10分間、フタをして蒸らします。
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。
蒸らしが完了したら、器に盛りつけて完成です!
たっぷりのさきいか!柔らかくなっています〜!
あ〜、甘酸っぱい香りがたまらんです。
出汁の類を入れていないのにしっかしとしたお味。この味付けは自力で調味料を組み合わせて作れないな〜…
この日はさっぱりした感じで食べたかったので、白ごま・かいわれ大根・とろろ昆布・梅干しをのせました。
特に梅干しがぴったりでした。梅系の味付けの珍味っておいしいですもんね。
他にも、ねぎ・しょうが・胡椒・塩昆布・ラー油……さきいかに合いそうなもの全般、おすすめです◎
食生活が乱れまくった日々の後で、ちょっと身体にいいものを食べ始めたいな〜という日にも良いかもしれません。
わたしの経験上、長いことジャンクなものを食べ続けた後で、いきなり超健康的な身体に優しい食事をいただいても、物足りなさが先にきてしまって。笑
いきなり白粥というのは繊細すぎるけど、徐々に身体を労わりたい時、その橋渡しになってくれる気がします。
機会(と勇気)があったら、ぜひお試しくださいね。
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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