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おかゆにぴったり「黄身の味噌漬け」のレシピ

真っ白なおかゆに、燃え立つようなオレンジ。あまりの神々しさに、スッと手を合わせたくなるような佇まい。

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歯にくっつくほどねっちょりとした食感に、爆増した卵黄のコク。絶妙な味噌の塩っけが口の中に広がって……ああ、あのおいしさが忘れられません……!

かの有名な『美味しんぼ』でも絶賛されたという「黄身の味噌漬け」は、作るの自体は本当に簡単。卵の黄身を味噌に漬けるだけです。

ただし、唯一難点がありまして。完成まで3日から一週間ほどかかるのです。ワクワクを胸に秘め、我慢して我慢して我慢した先にだけ出会える、とっておきのご褒美です。

だいたいこういうのって「我慢補正」がかかると言いますか、「あ〜、うんうん、なるほどね〜」というパターンが多いのですが笑、人生初の黄身の味噌漬けは、期待以上のおいしさで、感動すら覚える体験でした。ぜひ、ぜひお試しいただきたい一品です……!

ね、ふつふつと湧いてくる興味を抑えきれないでしょう……?我慢する準備は、できましたか?

ねっちょりが最高「黄身の味噌漬け」のレシピ

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【 材料 】

▶︎ 卵黄  ・・・2個
▶︎ 味噌  ・・・適量

※食中毒の原因になりますので、必ず新鮮な卵を使用し、殻に触れた後の手洗いを徹底、また使用する調理器具の衛生に十分ご注意ください。

【 作り方 】

1. 保存容器に味噌を1〜2cmほど敷きつめる。
2. くぼみを2箇所つくり、キッチンペーパーを小さくしたものを敷く。
3. 卵黄をそっと上にのせる。
4. 3日〜1週間、冷蔵庫で保管する。

【 つくりかた (写真つき)】

①味噌床をつくる

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清潔な保存容器に味噌を1〜2cmほど敷きつめます
今回はいつも使っているごく普通のお味噌を使いました。とっておきのお味噌を使っても良いですし、酒粕を混ぜ込んで酒粕風味にしたり、みりんを混ぜて甘みを出したり、味噌床のアレンジ次第で風味が変わります。

黄身の味噌漬けを作ったあとの味噌床は再利用&他のお料理に利用ができますので、ケチらずしっかり敷きつめましょう。

②卵黄のベッドをつくる

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くぼみを2箇所つくり、キッチンペーパーを小さくしたものを敷きます
卵黄がつるっと滑ってどこかへ行ってしまわないように、味噌床にくぼみをつけます。キッチンペーパーを卵黄より少し大きいくらいのサイズにちぎるなり折るなりしてベッドを作ります。

ベッドを作る理由は、完成した黄身の味噌漬けを崩さずに持ち上げるため。もうひとつが、味噌漬け後の味噌を再利用するためです。

③卵黄をのせる

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用意ができたら、卵黄をそっとベッドの上にのせます。
手でやる方法が一番失敗がなくできると思います。面倒でも一度大きめの器に卵を割り、黄身をそっとすくい取ります。

お店で見かける「エッグセパレーター」をご利用になっても◎

(お店で出てくると絶対に欲しくなっちゃうんですよねえ……なんかかっこいいですよねえ…こういう道具って……)

さて、こんな感じに用意ができればOKです!

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そうそう、あとから気づいたことなのですが……
卵を割るとひょろんと出てくる白い塊「カラザ」は取り除いた方がおいしくなると思います。

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カラザは、黄身を卵白の中で真ん中に固定するための部位。栄養豊富な部位ではあるものの、黄身とも卵白とも違う特徴を持つため、取り除いた方が良い場合も多々。

今回は試しにつけたまま味噌漬けにしてみましたが、カラザの部分はネッチョリ化が発生しないことが途中でわかり、結構な神経を使ってカラザを取るハメになりました。次はこの段階で必ず取ろうと思います。

④待つ

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 フタまたはラップをして、3日〜1週間、冷蔵庫で保管します。
必ず冷蔵庫で保管してください。

黄身様の変化はこんな感じです。

翌朝

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味噌に近いところがちょっぴりオレンジ化してきました!まだまだ生の卵黄、という感じです。

3日目

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かなりオレンジ部分が増えてきました。ちょっぴり味噌のへこませが足りなかった気がしたので、味噌を黄身の周りに寄せてみました。

4日目

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トップのあたりもうっすらオレンジがかり、縁のあたりが茶色に近いくらいの燃え立つオレンジになりました!

本当は……本当はあと数日待ったほうがもっとおいしくなるのかもしれませんが……

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どうしてもおいしそうで……4日目でいっただきま〜〜す!笑

いざ、実食!

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でもでも、4日目でも、それなりに仕上がっていました!

黄身が固まって、スプーンで持ち上がるんです…!

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黄身の透き通ったオレンジ、すごいですよね。

味噌に漬けただけなのに、一体どういう仕組みなんでしょう。

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食感は「ねっちょ……っ♡」と、ちょこちょこと噛みながらいただく感じです。

だんだんとおかゆの熱で溶けて、コクの強い黄身と味噌の風味が広がる感じも、たまら〜ん……!

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今回は白粥をお米から炊きましたが、コンビニでも手に入るパウチのおかゆにのせてもいいかもしれません。

あとは、あっつあつの炊きたてのごはんにのせてもおいしいでしょうね〜…

いや、そのまま、辛口系の日本酒と合わせてちびちび食べても最高だろうなあ。

ああ、もっとたくさん仕込めばよかった〜…!と、後悔の嵐でございました。



大好きなおかゆのおもしろさを知っていただきたくて、普段はおかゆのレシピを書いています。

今回の「黄身の味噌漬け」は、「おかゆに合うおいしいものシリーズ」第二弾。

第一弾の「万能パクチーだれ」もおすすめです!

こちらもぜひお試しください。


みなさんのごはん時間が笑顔でありますように。

鈴木かゆでした!

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