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奄美の日常に、冷たい小豆粥!?【おかゆ旅@奄美その2】

奄美大島への出張の機会があり、仕事と並行してちゃっかりおかゆに関するあれこれも見て聞いて食べてまいりました。

今日は【おかゆ旅@奄美その2】、「冷やし小豆粥」のお話です。

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前回の記事はこちら
【おかゆ旅@奄美その1】奄美のソウルドリンク「ミキ」はおかゆっぽい!

スーパーのお惣菜コーナーにおかゆ!

旅先のスーパーが大好きです。名前も知らないお魚と出会ったり、意外な部位のお肉を見つけたり。お野菜の値段に驚いたり、初めて見るメーカーの調味料があったり。暮らしにお邪魔させていただくようなおもしろさがあります。

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奄美のスーパーを探索していると、お惣菜コーナーの一角にぞろぞろと……お、お、おかゆ!?

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しかも目が滑って「すずきかゆ」に見えて心臓がバクッ!!

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……「あずきかゆ」でした。ホッ。

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ホッ、じゃなくて、一体なぜ?あ、あ、小豆粥?こんな偶然ってある〜?

小豆粥=ハレの日のおかゆ

小豆粥といえば、1月15日の小正月にいただくハレの日のお料理。一説では、お祝いごとの時にお赤飯を炊く習慣のルーツは小豆粥にあるのだとか。1月7日の七草粥に次ぐ、おかゆ界のビッグイベントです。

そんな小豆粥が、なぜ夏に?しかも、あちこちのスーパーのお惣菜売り場で売っている………奄美には夏に特別なイベントがある、とか?

奄美の日常の小豆粥

スーパーの方に聞いてみると、

店員さん「ああ〜!小豆粥ね、そうそう、島の人は食べるんですよ〜。特に夏は冷たくってサラサラ〜って食べやすいから」

わたし「冷たくて?温めないで食べるんですか?」

店員さん「そうそう、だから容器もコレ」

わたし「………!!!」

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どうやら奄美の方は小豆粥はこのまま、冷たい状態のまま食べるのだそう。なるほど、だからレンジ用のカップじゃないのですね。

うんうん、たしかに冷たい小豆粥、おいし〜い!

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お味はシンプルな小豆粥で、イメージ的には「お赤飯プディング」という感じ。あ、いいですね、冷やし小豆粥。

やっぱり小豆粥は「冷蔵庫にあるもの」らしい

さらに、郷土料理屋さんを営む方に聞いてみると……

「うんうん、小豆粥ね!食べますよね。冷蔵庫で冷やして」

ほ〜…やっぱり、冷やしで、なんですねえ。でも、そもそも小豆って煮るのは結構な手間。毎回お豆から作るなんて、大変そう。

「ポットに入れとくの。お湯が入ったポットに小豆を入れて、一晩保温しておけば柔らかくなって。その汁も一緒におかゆさんにしたら、ちゃんと色もつきますよ」

なるほど〜〜〜〜〜!ポットで小豆を。それならお鍋につきっきりじゃなくていいし、エコだし、日常に取り入れられるかも。

他にも、島の方に教えていただいたことは、

・やはり小豆粥は冷蔵庫にあるものというイメージ
・夏によく食べるけれど、一年中スーパーで売っている
・毎日食べる方もいる(特に年配の方に多い)
・療養食として食べることもある
・氷を入れたり、島らっきょうを添えたりすることもある
・島の言葉で「かゆ」は「がい」。小豆粥は「あじきがい」と呼ぶこともある
・奄美の店ではお赤飯のおにぎりは見かけない、行事食としてお赤飯は食べる

などなど、教えていただきました。(ありがとうございます!)


小豆の強い解毒作用、利尿作用を味方に、暑い夏を乗り越える工夫「冷やし小豆粥」。

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ああ、スーパーで気軽に小豆粥が手に入るなんて、奄美で暮らす方がうらやまし〜〜〜〜い!パウチのおかゆとはやっぱり違う、もっちり感がたまらんでした。この夏、家でも試してみようっと。

というわけで、おかゆ旅@奄美 その2、「冷やし小豆粥」のお話でした。

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余談

奄美の冷やし小豆粥のことは、お店で出会うまでほんとうに全く知らなくて「おかゆの神様のお導き!?」とか思っちゃいました。笑

なんとなくご利益がある気がしたので、あずきがゆのラベルをスマホケースの内側にぺたり。

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このスマホが落ちていたら、わたしのものです。どうぞ、お見知り置きください。

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