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生米からつくる「きのこミルク粥」のレシピ

きのこの旨味がたっぷり!寒い朝にぴったりの、ごちそうミルク粥をご紹介します。

「コンソメつかったの?」「ううん」
「チーズ入れた?」「ううん」
「わかった、バター?」「ううん、きのこの旨味だけ!」
「えっ……すごい…!」

そう、ほんとうにすんごいお味なのです。たっぷりのきのこから溢れてくる旨味、旨味、旨味……!
牛乳のコクと、きのこからでるダシに、感動します。

ポイントは牛乳だけで煮込まないことと、なるべくたくさんのきのこの種類を組み合わせることです。
全部牛乳だとコッテコテで口の中に絡む感じになってしまうので、牛乳と水は半々に。
きのこは1種類をたっぷり使うのではなくて、最低でも3種類、できれば4〜5種類のきのこを組み合わせるのが理想です。

わたしはこのおかゆが好きすぎて、定期的に夢に出てきます……そのくらい、おいしいのです。


夢に出てくる絶品粥「きのこミルク粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米   ・・・1/2合
 ▶︎ 水    ・・・400ml
 ▶︎ 牛乳   ・・・400ml
 ▶︎ きのこ*  ・・・100〜200g
 ▶︎ 塩    ・・・小さじ1
お好みで
 ▷ 胡椒、パセリなど

*少なくとも3種類、なるべくたくさんの種類のきのこを合わせると風味が増します。今回は、しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ、エリンギの五種類を使いました。

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【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、水400mlを入れる。

②フタをせずに、鍋を中火にかける。きのこの下ごしらえをしておく。

③お鍋の白い泡がふつふつとしてきたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。弱火に10分かける。

④牛乳400mlを入れて、中火にする。表面がふつふつしてきたら、ごく弱火にして、きのこを入れる。そのまま20分煮込む。

⑤塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。フタをして5分蒸らす。
器に盛りつけたら、完成!お好みで胡椒・パセリをかけて召し上がれ。

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

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水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
大きめの厚手のお鍋に、生米、水400mlを入れます

牛乳は膜ができてふきこぼれやすいので、十分な深さと大きさのあるお鍋で作ります。カレーを作るようなお鍋がおすすめです。

②中火

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用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません

中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。

お鍋の様子をちらちら見守りながら、きのこの下ごしらえをしていきます。

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しいたけは軸を切りスライスにします
えのき・しめじは、いしずきをとり、ばらします
まいたけ・えりんぎは、手で裂きます

ちなみに、市販のきのこは水洗い厳禁です。水で洗ってしまうと、気の抜けた食感になってしまううえ、風味が逃げてしまうのでお気をつけください。

③弱火

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表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、10分間弱火にかけます
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

④ごく弱火

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10分経ったら、牛乳を入れて中火にします
ふたたび表面がふつふつしてきたら、ごく弱火にして、きのこを入れます

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フタをして、20分煮込みます
だんだんときのこの香りが広がってきます。完成までもう少し!

⑤仕上

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いよいよ仕上げです。お塩(小さじ1)を入れて全体を混ぜて、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

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さらに5分間、フタをして蒸らします
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。

蒸らしが完了したら、お好みで胡椒、パセリなどとともに盛りつけて、完成です

ふわ〜ん。圧倒的なきのこの香り!

なんてことでしょう。

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生クリームを入れたかのようなコクがでて、牛乳ってこんなに旨味を持っていたんだ〜と感動します。

おいしすぎて、夢に出てきちゃうかもしれません。


「きのこはとにかく3種類以上!っていうのがコツなの」

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郷土料理できのこ汁を作るという方と、きのこトークが盛り上がったときのこと。(たしか山形か…東北のご出身の方だったと記憶しています)


「おいしいきのこ汁を作るにはね、種類はなんでもいいけれど、とにかく3種類以上っていうのがコツなの。2種類じゃだめ。」

私「しいたけとか、えのきとか、普通のきのこでもいいんですか?」

「いいの、いいの。変わったきのこじゃなくたって、3種類以上っていうのが大切。きのこは種類が増えれば増えるほど旨味を出してくれるから」


……本当なんです、3種類以上のきのこの魔法!

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我が家のきのこ鍋は「きのこ・鶏肉・白菜・お醤油」だけ。

これだけで、市販の鍋つゆよりず〜〜〜っとおいしくなっちゃうんです。

今回のきのこミルク粥でも、たっぷり5種類。

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とにかく旨味が桁違いです。まとまるというか、相乗効果というか。

2種類のきのこで作ると、2種類それぞれの味の足し算でしかないのに、3種類以上になった途端に、指数的に旨味が増加するような。


とにかく、すごいんです。(語彙力…)


そんなわけで、ぜひ!ぜひ!少なくとも3種類以上のきのこを組み合わせて、お試しいただけたらうれしいです。

ぽかぽかあたたかなおかゆ時間となりますように。


今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!

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