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唄の島/私自身の八重山②

ここ数年、悲しい思いでいます。

平和な島に
ミサイル基地ができようとしているからです。

せんじつの石垣市長選で、
自衛隊の基地問題をめぐって現職と新人が争い、
現職が当選しました。

現職は、基地推進派で中央に目が向いています。
これでいっそう基地建設が加速するでしょう。

落選した新人は、
基地慎重派で地元密着型です。
私が応援していたのは新人のほうだったので、
この選挙の結果にがっかりしています。

知っていますか?

ここ数年、尖閣諸島の漁業権をめぐる領土問題で、中国と一触即発みたいになっています。

自衛隊賛成派は、
中国と戦争を避けるための抑止力として
石垣島に自衛隊のミサイル基地をつくるべきだ、
としています。

反対派は、
ミサイル基地があるために
かえって標的にされることを心配しています。
もしも有事になれば、
自衛隊は住民を守ってくれないと言います。

賛成派は「平和にはお金がかかる」と。
そうなんですかねぇ…


基地は、石垣島の水源地であり、
水の神様がおわす
於茂登岳のふもとに建設中です。

この場所は島の人にとっては生命線なので、
ほかの場所にしてほしい
という意見も多々あります。


自然破壊がすすんでいるのも
気になります。

ゴルフ場が、ラムサール条約締結地、
豊かな生態系アンパル湿原の上流に
つくられようとしています。

島の人は、
経済発展を望んでいる人が多いから、
自然が壊れることにあまり抵抗が
ないのかもしれませんが、
というか、
もともと有り余る自然にいまさら価値を感じてはいないらしいので、
そろそろ危機感を感じてほしいです。


と、時事ネタから始まってしまいましたが、
こんどのお彼岸がくると、
京都から石垣に移住して十五年になります。
これを機に、
住み始めた頃のことなどを
書き記しておこうか
と、

いま、記憶を巻き戻している最中です。


その頃は南の島に、
こんなきな臭いニュースが流れるようになるとは
夢にも思いませんでした。


地元紙の八重山毎日新聞の一面トップ記事は 
「ウミガメが産卵」
というのどかで微笑ましいものでしたから。

ほんとか?
って言われそうですけど、ほんとです。
いまほど観光化されるずっと前です。
その頃はまだ、
人が少なくて静かだったから、
ウミガメも立ち寄りやすい島だったんですね。

「ウミガメの産卵」がニュースになるほど
平和だったんです。


ところで、
私のこころを揺さぶるものに
八重山の唄と踊りがあります。

島の人は民謡がだいすき。

ふだんはサトウキビ農家、
ときどき八重山古典民謡の師範
なんていう方もおられます。

地元のカラオケでも民謡はよく唄われていて、
島の人の歌唱力の豊かさには感動します。

島にはじめての来た頃は
民謡酒場をよくハシゴしたものです。


よく歌われている島唄のなかから、
「ダイナミック琉球」
という曲を紹介します。

この曲は比較的あたらしい曲で、
島に暮らす本土のひとにも好まれて
よく唄われています。
私もすきな曲。

小浜島出身で舞台演出家の平田大一さんが、
自ら演出した創作組曲「ダイナミック沖縄」
のために作詞。
2008年に沖縄限定で発売されました。

いまは創作エイサーの定番曲になっています。


楽しんでいただけたら、いいな。


「ダイナミック琉球」を作曲したイクマあきらさんが唄っています


海を背景にした雄大な映像が、とってもきれいです


アイドルのような少女5人組
アクションもかわいい


映像と歌詞



 


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