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未知の世界と吊り橋と私 《第1話》


今回はプロローグです
これから始まるお話の概況をお伝えします
どんな時代か、どの年齢か、
どんな環境だったか…
そんなお話が中心です


三年間の高校時代は
平日も夜まで、土日も午後まで部活、
土日の夕方はピザ屋のバイトに明け暮れていた


丸一日休みを取れる日が無くて
部活とバイトの合間に20分の仮眠をとったり
めちゃくちゃ身体を酷使していた


でも
憧れのサッカー部マネージャーだったし、
ピッチ代や遊ぶお金のために
バイトも苦だとは思わなかった



就職活動が難航していた私は
高校卒業後にそのピザ屋で
そのままフリーターとなる



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今までは
土日の夕方から夜までの数時間のみの出勤、
それがフルタイムのような働き方になった

必然とバイト仲間との仲が深まり
そしていろんな人がいることを知る



男女の人数もほぼ同じぐらい
学生もいれば浪人生、
私のようなフリーター、
高校生から20代半ばぐらいまでがメイン



デリバリーメインのピザ屋だったからか
男性はバイク好きな人、
車好きな人が多くて、
これは何も関係ないけど
みんなお酒や飲み会が大好きだった



基本、男性陣は
高校生の私達をとても可愛がってくれていた

制服着て、ルーズソックスを履いてるだけで、
女子高生っていうだけで
チヤホヤされていた
まじで女子高生って無敵だと思ってた



その私の無敵の時代が
幕を降ろそうとしていた



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多くの友人が
大学や短大、専門学校、
進学への道に進む中
私はフリーターの道しか無かった
(正確に言うとそう思い込んでいた)
焦りは確かにあった



でも私は
フリーターとは言え、
自分でお金を稼いで
自分のためにお金を使える、
これがすごく、なんだろ、
とても気持ち良かった

そして
ピザ屋の仲間との関係が
とてもとても楽しくて魅力的だった

年頃の男女ばかりなので
当時流行っていたビバヒルのように
男女関係は入り乱れていた笑



4つ上の男性、ブッチーとよく話すようになった
全然イケメンじゃないけど
話がすごくおもしろくて人気者
女の子を上手にイジれる
いわゆるチャラ男
パラパラとかすごい上手いし笑



元々イジられる事の多い私は
案の定、ブッチーにイジられまくっていた
でも、イジられながらも
めちゃくちゃ面白くて楽しかった

ほんと、ただそれだけの人だった

いつも言われていたのが
「かよちゃん、誰か女の子紹介してよ〜」

ずっと言われ続けていて、正直ウザかった
一度紹介すれば懲りるかな

後日、私の友人を紹介することになる

たぶん私と友人の提案だろうけど、
ブッチーの車でお台場に連れて行ってもらう
そんな流れになった笑



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ブッチーの助手席には私の友人、
私は後部座席に乗せてもらう

二人がうまくいくといいな♡



車が走り始めた時は

確かにそう思っていたはずだった。


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