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まさにサバイバル!な生後0ヶ月目に、パパ育休を1ヶ月間とるメリット5つ。

「男性の育休取得率が12.65%(2020年)で過去最高に」
このようなニュースを聞いて、前向きと感じるだろうか。日本もまだまだ遅れていると思うだろうか。
私たち夫婦は、夫婦揃って1年間丸々育休をいただいている。
1年間もの育休を取っている男性は1%未満(たぶん)という今の日本においてはレア中のレアなケースなのだが、4ヶ月間やってきて、男性育休取得率は100%に、それも1〜2ヶ月以上が当たり前の社会になってほしい、と声を大にして言いたいと感じています。

そこでこれから、夫婦2人で揃って育休を取ってみての実体験や、感じたメリットとデメリットを何度かに分けて記していきたいと思います。

新生児期の1日の生活って?

本題に入る前に。育児のイメージがつかない方向けに、最初の1ヶ月目の、1日の流れを書いてみました。記憶だとだいたいこんなかんじです。

0時就寝/3時 赤ちゃんの起きた気配で目覚める 授乳+ミルク作ってあげる・おむつ替えて寝かしつけ/4時 寝る /6時 同じ繰り返し /6時半 おなかすきすぎてホットミルクとバナナ食べる/7時 寝る /朝9時起床 用意してもらった朝食を食べる /食べながらも赤ちゃんが泣くので授乳へかけつける/10〜11時半 洗濯物干してから仮眠/赤ちゃんが目が覚めたのでかけつけて30分ほど授乳やおむつ替え/12時 片手に抱っこしながら昼食。/13時 ぶりぶり出たっぽいのでおむつ替え後、30分かけて寝かしつけ/13時半ちょっと自分時間 /14時半 授乳とおむつ替え、寝かしつけ/15時 たまったスタイを洗濯しながらちょっと自分時間/17時 赤ちゃん沐浴準備/17時半 授乳。30分後待てばお風呂入れれるなと時間確認。/18時 沐浴 /18時半赤ちゃんの体のケアが終わり次第授乳、ミルクも追加/19時 すぐぶりぶりなるのでおむつ替えを連続3回ほど・・/19時半 寝かしつけ 夜はなかなか寝つきがわるい /20時 家族と夕ご飯/20時半 赤ちゃん起きちゃったので夕食途中から書き込んで、授乳へGO /21時 おむつを変えて寝かしつけ /22時 お風呂 /23時 1日で出たおむつのゴミをまとめておむつの補充。終わったら洗濯物たたみながらテレビタイム/0時 赤ちゃんが良いタイミングで起きればミルク・おむつ替え/0時半就寝

産後1ヶ月はざっと、こんな感じです。里帰りじゃなかったら、掃除・洗濯・料理・洗い物、数日に1回 買い物、がこれに加わるのかも。

夫婦で育休1ヶ月間とってよかったこと

◆ママが体の回復に専念できる

生後0ヶ月の赤ちゃんというのは、まぁ本当に生まれたてほやほやの、とんでもなく小さな存在。産後4〜7日ほどで母子退院して、家での生活が始まるわけですが、最初の1ヶ月は言わずもがな「もっとも産後の体のダメージが強い」時期。

私は、初産の普通分娩でしたがラッキーなこと安産タイプだったし、もともと体力筋力にわりと自信がある方で、回復も比較的スムーズだった。
が、それでも、めっちゃボロボロ。会陰切開の痛みや身体の違和感があちこちあるし、ホルモンバランスは乱れまくりで、痛みがあまりなくてもとにかく安静に、動かない、が大鉄則な時期。
育児・家事にがっつり入れる人がいるって非常に大事です。

里帰り出産をしていたので、夫がいなくてもなんとかなるといえばそうかもしれませんが、私の母親もそこそこの年齢で体力に自信がない・・ともらしていました。よって、1ヶ月間、私と夫は、必要に応じて交代で睡眠をとりながら子供の面倒を見て、料理や家事は実母に頼っていました。
日中は、授乳は私、おむつと寝かしつけは夫にパスして、私は再び仮眠、みたいに、育児部分に専念できます。おかげで、子の写真を撮って友人に出産報告をしたり、自分時間を取ったりする時間が増えました。
(ちなみに途中から、料理は、母と夫が2人で一緒にするようになっていて、夫の料理技術が飛躍的に向上して、里帰り期間が終わってからも栄養たっぷりの美味しいご飯を毎日食べることができました!❤︎)

◆ママのメンタルサポート

産後のママにとって、初めてのことだらけの瞬間を、全部、夫と一緒に乗り越えられるのは、気持ち的にもめちゃくちゃ心強い!

日中に睡眠時間をもらえるように、夜中は私1人で対応することにしていたのですが、「魔の3週目」といわれる時期のある夜4時、めちゃくちゃ頑張って寝かしつけしたのに、謎に目覚めてギャン泣きする我が子。さっきも授乳したのに、またおっぱい!?母乳じゃ足りなそうだからミルクを作ろう・・、でも抱っこしないとギャン泣きが止まらない。焦っているうちに、「今まで大丈夫だったおむつからうんちが漏れた。」etc… 
あちこち同時にトラブル多発。「もう、どこからどう手をつければいいの・・!?」寝不足で頭が働かない私はプチパニックになり、涙がこみあげる中 半べそで夫を起こしました。
「起こしてごめんね、あのね、ちょっと、助けてほしい。どうしたらいいか、わかんなくなっちゃった・・・・(涙)」

もうこの瞬間の、夫登場の頼もしさたるや。

母と夫のおかげで、日々、睡眠を取れて休息がとれていた私でも、速攻で涙が溢れるほど、不安になったあの瞬間。
ワンオペの人は常にこんな状態にあるんじゃないだろうか・・・
産後うつ(産後クライシス)の予兆はいつだってすぐそこにあるのだと思います。

◆心の余裕ができるから、幸せな記憶として刻める

とにかく成長が早く、3日で顔やからだが変わる時期。
ふにゃふにゃ動く我が子を四六時中見ていられることって本来はとても幸せなことだと思うんです。
マンパワーが足りないと、一瞬にして寝不足になりメンタルが不安定になりいます。マンパワーがあれば、睡眠が取れ、心の余裕が生まれます。
これ、めちゃくちゃでかいんです。

里帰りの育児中、いろいろなシーンで「私の時って、どうしてた?」と私の実母に聞いてみていたのですが、決まって「忘れた。(ワンオペすぎて)育児の記憶が本当にない」と言われていました。めちゃくちゃ子煩悩で愛情深く、母親の手本のような母からは、てっきり具体的なエピソードを聞けると思っていたのに「覚えてない」と言うのです。
一生に一度しか経験できない子育ての中でも、いのちの誕生という喜ばしい奇跡そのものを実感できるはずの、新生児期。
寝不足でヘロヘロになって、気持ちがいっぱいいっぱいになっては楽しみきれないと思います。一瞬一瞬の尊い瞬間の幸せを、存分にかみしめながら過ごすことができるのは、しっかり睡眠を取れていてこそ。夫婦で、生まれたての我が子の一番小さな時を、しっかりと記憶に刻めます。

パパだいすきな娘。初めて笑い声を聞いたのも、パパでした。

◆パパとしての自信に満ち溢れる!

丸1ヶ月、子育てに深く関わると、「娘のことも、妻のことも、よくわかっている」状態になります。ママという育児の司令塔からの指示待ちではなく、自分から関わり方を考えることもしやすくなります。

私が思うに、男性もプライドのある生き物なので、この経験が自信になるステップはすっごく大切なんじゃないかなーと思うんです!パパ自身が、気後れすることなく、ポジティブに育児に関わっていけます。

◆パートナーとしての信頼が高まる

結婚してからもずっと、めちゃくちゃ夫婦仲は良いし、相手への信頼も手厚い、なかなかの強力タッグと自負する私たち夫婦。

それでいても、産後のホルモンの影響で、我が子を守ろうとする気持ちに火がつきまくりの私。夫のやろうとしたことが私の意に反していようものなら、「いやいや、違うって。母親のこの私が誰よりもわかっているのに」と腹の中が煮えくりかえりそうになります。(たとえば理由がわからず娘が泣いている時、泣き止ませようとしたやり方が自分と違ったりすると、「そーじゃないって!わかってないなぁ」と全力で夫を見下しそうになるのです。)
でも、育児を半々でやっていることをふと思い出すと、「あ、夫も、同じくらい経験値ある人だった。夫の考えも一理あるかも」と冷静に我にかえる。これを何度も経験しました笑。

よく、「母親になった途端、性格が変わった」「子が生まれてから、結婚したばかりの頃と、関係性が変わった」と耳にしますが、無理もない。だって、パパが育休を取れず、週末や夜だけといった部分的にしか育児に関われなかった場合、四六時中必死にお世話をしているママとは、育児の知見は雲泥の差が出ます。どんなにパパが育児に前向きで本気だったとしても、産後ホルモンのママからすると、心のどこかで「子育ての本当の大変さは、所詮夫はわかっていない」と感じざるを得なくなると思うのです。

仕事でも、やる気や気持ちばかり募っても、技術や経験が足りない人には120%の信頼は置けないはず。子育ても同じようなものです。夫婦で揃って、育児の技術や経験を積み、我が子の理解が同じレベルで深まると、夫へのリスペクトがきちんと維持できる。

もちろん、「俺は稼ぐぜ、お前は子どもを頼んだぜ!」という分業スタイルも悪くないと思いますが、こと子育てに限っていえば、同じプロジェクトに一緒に奔走した仲間ほどかけがえのないパートナーはいないわけです。

夫が先に育休から仕事復帰する場合でも、最初に一緒に四苦八苦経験したことで、3ヶ月後、半年後・・・に「子育てをどこまで夫に任せられるか」という信頼にも直結しそうに思います。
パパに信頼して預けられると、ママも安心して自分時間が取れるようになり、ママのご機嫌は◎になり・・・・夫婦円満!

最終的に、人生のパートナーとしての信頼も高まって、一生の信頼関係にもプラスに響いてくる。ちょっとオーバーかもしれないですけど、そのようにさえ思います。


以上、丸1ヶ月育休を取ると、こんなメリットがあります、というお話でした。産後1週間、2週間、という短い期間でも、もちろん取らないより取るほうが圧倒的に良いです。しかし、1〜3週間のパパ育休では本当にあっというまにすぎてしまうので、上に書いたようことが完全に成り立つ前に、パパが離脱・・となってしまう気がします。
個人的に、1ヶ月間のパパ育休取得率は、70%まで上がってほしい、そのくらい当たり前になってほしい、と強く思います。

これから育休を考えている方、部下や周りの男性が育休を検討している方など、ぜひ、男性の育休取得を前向きに応援してあげてください!*



思いのほか長くなってしまったので、デメリットについてや、丸2ヶ月以降の長期取得によるメリットのお話は、また次回書いていこうと思います。よければスキやフォローをお願いします☺️

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