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イギリスのチャリティ〜私にできることを考える

チャリティ


年末だ。日本でもイギリスでも、募金をよびかける声が高まるとき。クリスマスやお正月を前にして、微力でもなにか人の役にたてたら・・・と思う。

イギリスだと、季節を問わずチャリティが盛んです。チャリティイベントも多い。街のメインストリートにはかならず「チャリティショップ」が何件もある。チャリティショップは不用品を集めて販売し、収益をチャリティに使うシステム。お店ごとにテーマがあって、子どもの教育のこと、病気の人のためのもの、癌の基金、ホスピスのサポート・・・などなど。要らないものを活用してくれる便利なシステムでもある。

このご時世だから必要とされるチャリティ

チャリティ団体の活動も活発。環境、アニマルフェア、病気、軍事、フォスターペアレント、子どもへ本を届ける、孤独な老人・・・など、いろいろある。最近のご時世で気になるのは、ホームレスや難民のサポート。

このご時世で経済が悪化して、路上で暮らすことになった人たちが増えた。夏の間はまだしも、これから寒い冬。零下の寒空で毛布にくるまっている人たちが目に付く。

ヨーロッパでは、難民の救済が深刻。イギリスも夏からアフガニスタンからの難民を受け入れ続けている。政府が住居を提供し、生活費を補助する。

アフガニスタンとちがい、爆弾が飛んでくることはないし、タリバンによる身の危険は回避された。とはいうものの、イギリスは住居不足。収容する住居が足りなくて、政府が住居を供給しきれない現状。代わりにホテルに収容されている難民も多い。とにかく逃げてはきたものの未来が見えず、自由もない。どれだけ心細いことだろう。危険を承知で国に帰りたいと言っている難民も多いと聞く。

難民のホスト

新聞に、難民をホストすることを呼びかける記事が載っていた。このクリスマスの時期は特に孤独がつらい。ホテルなどではなく、ホストファミリーの、あたたかい雰囲気のなかでホリデーをすごす。一緒にクリスマスを祝い、ご馳走を食べる。部屋が余っているひとはどうですか??・・・と呼びかける記事だった。

そういうサポートもあるんだ。いいなー。・・・と思う。

いいとは思っても、一歩を踏み出せない。おもてなしできる部屋が用意できないという現実もある。私はもともと社交的ではないので、せめて家だけは安心できる家族だけの空間を守りたい・・・というのも正直な気持ち。以前、ホストファミリーとして留学生2人をを3ヶ月ずつ受け入れたことがあったけれど、他人が家の中にいるということで精神的に疲れきってしまったという過去もあり、無理はしないでおこうと思う。

恵まれた留学生ではなく、辛い思いをしてきっと心にも多大な傷をうけている難民。だからこそ助けが必要な人たちなのだけど、そんな難民を受け入れるホスピタリティが私にあるか??・・・と言ったら、どうも自信がない・・・。

やっぱりホストになる以外のサポートを考えよう。

ホームレスのサポート

ホームレスのひとたちにはどうサポートできるだろう。道端にいるホームレスに現金を渡すことももちろんできる。でも、渡した現金がドラッグに変わってしまうことも多いのも現実なので、疑問に思いながらチャリーンとお金を置いたりする。それならば、モノを渡した方がいいのでは? でも友達はホームレスにパンを渡したら、「オーガニックじゃないならいらない」って文句言われたというし。(きっとこれは極端な例) ホームレスをサポートする団体に募金した方がいいのでは? でも、シェルターではいじめがあったりするから、シェルターに行かないホームレスも多い。そう言うホームレスには恩恵が行き渡らない。

・・・どうするのがいいんだろう?

こんなに寒いから、街にいるホームレスのひとたちに、湯たんぽでも配るのがいいんじゃないかと思ったり。日本だったら使い捨てカイロとかあって配るのも便利だよなーーとか。

クリスマスの日には何かしらプレゼントでも配ろうか、とか、寒いから温かいスープでも配ったら喜んでもらえるかな・・・とか。

考える。

・・・考えるだけで行動しない。

実行しないと仕方がないのに。悶々。


とりあえず、募金

私はいくつかの団体に毎月募金をしている。いろいろサポートしたい団体はあるけれど、たくさんありすぎて全てをサポートすることはできない。だから、何をサポートするのか? どうサポートするのか? いろいろ考えて、とりあえず微々たるものでも募金してお金で貢献する。

私に何ができるかわからなくても、信頼できる団体に募金すれば、何かしら役立ててくれるだろう。そういう活動をしている団体がいるから、お金を出すだけで何かしらの協力ができる。ありがたい。

お金を出すだけで、自分が行動しなくても少しでも援助できる。他の誰かが行動してくれる。お金って便利だ。


とりあえず、お金を出す・・・という小さな行動だけでもしておこう。こんな微力でごめんなさい。



暖かい家と、美味しい食べ物があり、幸せな家族がいることに、感謝してもしきれない。








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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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