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バンコクからの旅日記 (50) ブータン|登山後の石焼き風呂が最高だった

2019年8月のブータン。


タクツァン僧院への登山を無事に終え、ほっとしてパロの町中のレストランで昼ご飯を食べている時、ガイド氏が言った。

「この後、当初の予定ではまた市内の見学ですが、登山で疲れているなら石焼風呂に行ってみますか?オプションですけど。」

ありがたい提案に飛びついたことは言うまでもない。「風呂」と聞いたら登山後でなくとも入ってみたい。

のどかな住宅街を抜けて車で走ること15分程で到着。

ブータンの石焼風呂ドツォは、焚火で赤く焼いた石を水桶に投入してお湯にして利用するユニークな入浴法。
石に含まれるミネラルが溶け出して疲労回復、美容効果もあるらしいです。
石焼風呂を体験したのはファームステイも営む農家。とても立派な木造の家です。軒下の装飾がきれいですね。

入浴の前にお茶で一服。
お茶受けのスナックがバケツのような大きな籠にどーんと出てきました。
トウモロコシとお米のポンポン菓子みたいなもので、素朴な味ですが何故か後を引く。
食べだすと止まらない。ボリボリ食べながらお風呂の入り方の説明を聞く。

石焼風呂は個室になっていて家族や友人で貸し切りできます。

個室の中には風呂桶が三つ

木桶の三分の一くらいが外側にあり、スタッフの方が外から焼石を投入してくれる。柵があるので石が体に触れることはありません。
まず、木桶に水を張ります。その後、柵の向こう側から焼け石を投入。

じゅわーっとすごい水蒸気。水はあっという間に適温のお湯となる。檜風呂のような木のいい香り。沁みるー! 思わずうなってしまいます。

いやー、いいお湯。発汗作用がすごい。体にミネラル分が浸み込むような気がします。浴室内はとても清潔でタオルもちゃんと用意されていました。

入浴後は農家の中を見学させてもらいました。今度来たらファームステイもいいなぁ。牛の世話や農産物の収穫、山菜採りなど色々な体験プログラムが用意されているそうです。

昭和っぽい居間ですすめられたのはお酒。日本酒のような暖かい米のお酒に卵が入っている、つまりたまご酒。お風呂上りでのぼせているところにこれかー? しかし、不思議に酔わない。ミネラル効果でしょうか。

農家は田んぼに囲まれています。家の形はちがいますが、日本の田舎にいるような風景。和みます。

この石焼風呂、確かに効きました。あんなきつい登山をやって翌日起きられるのか不安だったのですが、目覚めは爽やか筋肉痛もなし。びっくりです。
これでマッサージがあったら。。。なんてね。
それはバンコクに帰ってからでいいのです。
(2019年撮影)
#旅のフォトアルバム

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