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voice.03-哀しみは足音を立てずに、一番の理解者だという顔をしている。
ー過激な表現を含みますので自己責任で読むかどうか決めてくださいね。ー
ある日王子様が来て、迎えに来てくれる。
…
私にとっての王子様が、かつて冷たい死だったように。
いつも哀しみは足音も立てずに隣に居る。
じっと暗い眼で此方を見ては、ただ寡黙を貫いている。
その瞬間を待つように。
生きてるだけで本当に辛い人生だった。
息をしないように、息をした。
顔を見られないように、俯いて歩いた。
何も見ないように、聞こえないように過ごしていたら、とうとう頭が可笑しいと言われるんだ。
血を流していたら、唯一味方である親にも笑われるような日々を過ごした。
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1,332字
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