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生産力はコミュニケーションで上がるか下がるか
生産性が上がるのは集中して作業をしているということだが、1つ問題なのはコミュニケーションを取る暇がないということだ。
即ち生産的な仕事がなされている時、その理想とはあくまで「生産」である。しかしコミュニケーションや組織というものは、あくまで生産のためにある手段だ。他者とのコミュニケーションは普通、生産の前か後に行われ、生産の準備とか疲労の回復(そして、次の生産への活力を取り戻す)に寄与するものとなる
だから、生産力は必ずしもコミュニケーション力を前提としていない。というよりもむしろ、コミュニケーションは生産の邪魔にすらなる。なぜなら集中できないからだ。他者との交流は拡散的な行為である。集中とは黙ることであり、考えることであり、喋ることや反応することではない。
生産とコミュニケーションは、そういう意味では反対のものである。時には生産のためにコミュニケーションは諦めねばならないこともある。その反対も。けれど、そのどちらも諦められないのが人間であり、往々にして私達は、生産とコミュニケーションは相性がいいとさえ思っている。
残念ながら、はっきりとそうではない。互いに役に立たないとまでは言わないが、常にそれらは二者択一状態にある。どちらも求めようというのは酷であるくらいには。
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