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可愛くないキャラはいない① 序文:「女体化→女性的→カワイイ」

「可愛い」というのはあらゆるキャラクターにあてはまる、究極の属性である。そのキャラクターがどんな姿かたち、設定を持っていようと関係ない。
可愛さを感じないキャラクターはいないし、裏を返せば、可愛いからこそキャラクターを名乗れるのである。

そして更に踏み込めば、この可愛いというのは女性的であるということだ。だからこうも言える。

キャラクターとは女体化である。

つまり、女体化されたある記号的な情報に、私たちは女性的な性質を見出し、それを可愛いと感じることによって好きになる。
これが、キャラクターを消費するということである。

だから、魅力的なキャラクターというのは、上記のプロセスを引き起こせるものを言うのだ。
例えば、ビジネス的にこれが上手く行っているとき、それは成功したキャラクター・コンテンツとなる。
また例えば、作者が納得の行くキャラクターを作れたと思うときも、これが上手く機能しているからだと言える。

なんにせよ、私たちが普段目にする「キャラクター」というものは、そこに可愛さがあって、それは女性的だからであり、つまるところ女体化されているからである。

しかしそうは言っても、そもそも女体化とはどういうことだろう? また、女性的と言ってもキャラの性別が男だったら・無性別だったら? そして女=可愛いというのはあまりにも短絡的・差別的すぎるのではないか?
……そういった疑問が出るくらい、この言はあまりに様々なものを説明していない。不十分だ。

そのため、ひとつずつ順を追って、これらの説明をしていく。
ただ、ともかくも結論としては、「キャラクターは可愛いから魅力的」だ。

私たちは普段、様々なキャラクターに囲まれて生活している。
そんなキャラクターたちに抱く感情、作り出される意味や仕組み、その未来などなど、考えてみなければわからないことは数多くある。
そしてその幾ばくかがわかることによって、私たちはより良い形でキャラクターというものと向き合い、この世の中をもって面白く、楽しいものとできるだろうと思っている。

※順次更新予定
主文:女体化 ≠ 「女体になること」
 前編: https://note.com/kawausowright/n/n5d09b9941c8d
 後編: https://note.com/kawausowright/n/n3ef8820ffb14

主文:女性的という言葉の呪縛
 前編: https://note.com/kawausowright/n/n5028e84dd2a6
 後編: https://note.com/kawausowright/n/n8ce34c000a50

主文:可愛いを分解する
https://note.com/kawausowright/n/nad1cf7f7da6d

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※関連noteはこちら


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