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『ODD ZINE』の今後(2023年以降)のこと

 一年くらい前に【『ODD ZINE』の今後(2022年以降)のこと】と題した文章を書いた。

 この時に「こういったイメージや構想を一年に一度くらいは書き残しておくのも良いのではないか」と自ら提言したこともあり、今年も活動の振り返りや構想などをなんとなく残しておこうと思う。
 昨年の文章を読み返すと、『ODD ZINE vol.8』『ODD ZINE vol.9』の刊行には触れているものの、かもめブックスでの『ODD ZINE』展 PART2(2022/8月開催)の情報解禁前に書いていたようで、その展示についての具体的な内容には触れずに『ODD ZINE vol.10』の構想をつづっている。この『ODD ZINE vol.10』のイメージは自分の中で少し変化しているが、いずれ実現させたいと思ってはいる。
 その【『ODD ZINE』の今後(2022年以降)のこと】を公開した後の展示やイベント等をまとめると下記になる。

第8号 2022年5月より順次発売/枚数:45枚(第1弾)/25枚(第2弾)/25枚(第3弾)/30枚(第4弾)/25枚(第5弾)
●7月、赤坂「双子のライオン堂」にて、星葡萄さん、吉田アミさんとトーク『酒場のぷりンス』×『ODD ZINE』プレゼンツ!〜本屋へ行くと幸せになる!?ZINEの営業報告〜開催
●8月、神楽坂「かもめブックス」で『ODD ZINE』展 PART2を開催し、第8号の第2弾/第3弾/第4弾/第5弾を発売

第9号 2022年8月刊行予定/発行部数:55部
●神楽坂「かもめブックス」で『ODD ZINE』展 PART2開催するため、6月から原稿の公募告知
●8月、国立市「書肆 海と夕焼」にて<ひとりの作家の古本屋>企画展
●8月、『ODD ZINE』展 PART2にて、『ODD ZINE vol.9』(税込2000円)を販売
●9月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 22に「ブックマート川太郎」として出店(※雨のため中止)
●9月、渋谷のラジオ「渋谷で読書会」に金川晋吾さんとともに出演
●9月、赤坂「双子のライオン堂」にて、双子のライオン堂・店主の竹田信弥さんとトーク「めんどくさい本屋の寄り道PART9 ~予測不能な作家と本屋の饗宴〜」開催
●10月、赤坂「双子のライオン堂」にて、山陽堂書店・萬納嶺さん/双子のライオン堂・竹田信弥さん(司会:太田)「ODD ZINE」プレゼンツ<本屋ふたりの選書ナイト>開催
●10月、「ODD ZINE vol.7」刊行企画・高山羽根子の手書きメモ展 at 双子のライオン堂(赤坂)開催
●10月、「ODD ZINE vol.8」刊行企画・作家たちの着られるZINE/読めるTシャツ展 at 山陽堂書店3階/山陽堂珈琲(表参道)開催
●10月、赤坂「双子のライオン堂」にて、太田、伊藤健史さん、鴻池留衣さんとトーク「ODD ZINE」ほぼ無関連企画 <ODD ZINE vol.Fake ナマ編集会議>開催
●10月、第30回神保町ブックフェスティバルに合わせ、「週刊 読書人」のスペースの一角を借りて出店
11/1「本の日」× 『ODD ZINE』特別企画 『ののの』読書会開催
●11月、第三十五回文学フリマ東京にて「双子のライオン堂」さんのブースにて第8号の第6弾を委託販売
●11月、『ふたりのアフタースクール』刊行記念!!サイン本配信〜
●11月、渋谷のラジオ「渋谷で読書会」に友田とんさんとともに出演
●12月、作家/出版レーベル代表・友田とんさんと太田の共著『ふたりのアフタースクール 〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む〜』が双子のライオン堂出版部より刊行
●2023年1月、下北沢「BOOKSHOP TRAVELLER」にて、ODD ZINE×BOOKSHOP TRAVELLER共同企画 <新刊書店たちの古本屋>開催
●2月、大阪「toi books」にて、『ODD ZINE vol.8』全6種の予約販売に合わせ、町屋良平さんと鴻池留衣さん対談イベント(司会は太田)開催
●2月、国立市「Museumshop T」にて、ODD ZINE公開インタビュー! 小鳥書房店主・落合加依子編開催
●2月、下北沢「本屋 B&B」にて、友田とんさんと碇雪恵さんと竹田信弥さんと太田で『ふたりのアフタースクール』刊行記念トークイベント開催
●3月、国立市「小鳥書房」にて、詩人の田中さとみさんと一緒に私物の蔵書を販売する<小説家と詩人の古本屋>企画と、それに合わせトークイベントも開催
●3月、Presented by ODD ZINE【芥川賞作家】高山羽根子の手書きメモ展
at書肆 朝陽館(長野市)開催
●4月、トークイベント『どうする朝陽館』出演
●4月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 26に「ブックマート川太郎」として出店
●4月、第一回 鬼子母神通り みちくさ広場に、詩人の田中さとみさんと一緒に出店
●5月、『本の雑誌』2023年6月号の「版元パラダイス」(双子のライオン堂・竹田信弥さん担当コーナー)にて「ODD ZINE」の活動紹介
●5月、渋谷のラジオ「渋谷で読書会」に田畑書店の大槻慎二さんとともに出演
●5月、神保町ブックフリマ2021に「週刊 読書人」のスペースの一角を借りて出店
第9½ 2023年5月刊行/発行部数:415部
●5月、第三十六回文学フリマ東京にて「わかしょ文庫」さんのブースにて間借り販売
●6月、詩の朗読と本のフェス「POETRY BOOK JAM」にて出店
●6月、恵比寿「NADiff a/p/a/r/t」にてブックマート川太郎@NADiff a/p/a/r/t内ポップアップの展開と、金川晋吾さんとのトーク開催
●7月、神楽坂「かもめブックス」にてLet's Make A Zine!!『ふたりのアフタースクール〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』刊行企画フェア開催
●7月、祖師ヶ谷大蔵「BOOKSHOP TRAVELLER」にてODDZINE×小鳥書房 共同企画・犬の看板写真展開催
●8月、国立市「小鳥書房」にて、ブックマート川太郎として私物の蔵書を販売する企画
●9月、赤坂「双子のライオン堂」にて、植本一子さんとのトーク・「太田の部屋 つくるをかんがえる(第一回目)」開催
●10月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 32に「ブックマート川太郎」として出店
●10月、第九回文学フリマ福岡にて「小鳥書房」さんのブースにて間借り販売
●10月、第63回神田古本まつり2023に合わせて「週刊 読書人」のスペースの一角を借りて出店
●11月、赤坂「双子のライオン堂」にて、旗原理沙子さんとのトーク「太田の部屋 つくるをかんがえる(第二回目)」開催
●11月、第三十七回文学フリマ東京にて「田畑書店」さんのブースにて間借り販売

「『ODD ZINE』vol.1~vol.9½までの歴史/活動まとめ」より

 今年は全体のペースを落とすつもりもありつつ、こうやって改めて並べると、結果切れ目なく動いていることがわかる。自分が仕掛けた企画も多いのだが、今までの活動を知ってくださっている方々から声を掛けていただく機会も増え、予想以上に色々とチャレンジができた。ありがたい限りである。
 この中では友田とんさんとの共著『ふたりのアフタースクール』(双子のライオン堂出版部)の刊行(2022年12月)が一番のトピックではあるが、ZINEの活動としては、2023年1月に開催したODD ZINE×BOOKSHOP TRAVELLER共同企画 <新刊書店たちの古本屋>がひとつ大きかったという感慨がある。1か月半の間に約480点の商品が売れ、興行としても大成功だったといえるだろう。
 この企画は共同企画ということもあり、展示内容や事務手続き等含め、かなりの部分でBOOKSHOP TRAVELLERの和氣さんのお力を借りた。彼と一緒に企画を進められたことでいつもより余裕があったという点で他と異なっていた。
 展示における負担のひとつに、そのプロジェクト全体を把握している人間が自分ひとりしかいないという状況がある。展示開始時期までに物販やスリップや納品書等を過不足なく用意する必要があるし、搬入・搬出方法、展示や設営の仕方、もろもろの原稿やデザイン関係の依頼など、抜かりなくスケジュールを管理しなければならないうえ、在廊時の接客・販売や、売り切れ時の再納品に関してなど展示期間中も色々とやることがあり、展示終了後は棚卸や請求書の作成などの事務作業もある。
 また僕の場合はそういったプロジェクトが並行していくつも進行している場合もあるし、その合間にトークイベントや執筆活動もあって、日々それなりに緊張感がある。
 <新刊書店たちの古本屋>の経験から、誰かと手を組んで共同で企画を行うのも良いのではないかと考えるようになったのは、特段強いこだわりを持ってひとりでやっていたわけではなかったからだ。文章講座の講師を務めるなどのほかの肩書も出てきたため、ZINEの活動にだけ注力するのは時間的にも物理的に難しくなっていたという面もあるし、小鳥書房のサイトで連載している「犬の看板探訪記~関東編~」で担当編集のSくんと密にコンタクトをとって一緒に取材していることの影響もある。
 『ODD ZINE vol.10』に関しては、少なくとも今年中になにかをするということはないが、前回の記事で構想した企画とは別におもしろいことができそうで、そちらを徐々に進めようとしている最中である。形になるのははやくても来年(2024年)の後半になるだろう。これに関しても今までとは違い、誰かと組んで作業していく計画である。
 別途、赤坂の双子のライオン堂で<太田の部屋 つくるをかんがえる>と題した僕が司会のトークイベントも定期的に開催していく予定であり、今後もZINEを刊行することだけにこだわらないスタイルで、自分がおもしろいと思う活動を続けていく所存である。
 
 

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