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『ODD ZINE』の今後(2022年以降)のこと

 次の企画展示に向けて色々と準備を進めるなか、自分の過去の活動についても少し振り返ったりしていた。
 ちょうど一年くらい前に【『ODD ZINE』の今後(2021年以降)のこと】と題した文章を書いたのを改めて思い出し、こういったイメージや構想を一年に一度くらいは書き残しておくのも良いのではないかと思った。

 この上記の文章を書いたのは2021年5月で、この時期以降の活動を箇条書きにしてまとめると下記になる。

・2021年4月、写真家・金川晋吾さんと太田の共作『犬たちの状態』がフィルムアート社から刊行、関連企画展示を様々に行う
・6月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 9に「ブックマート川太郎」として出店
・7月、日本経済新聞「今こそイケてる!紙の本」の特集にて青木淳悟さんとともにインタビュー取材を受ける

第7号 2021年9月刊行/発行部数:520部+限定版50部(リソグラフ)
・2021年9月、大阪「toi book」で刊行直前企画として、「『クレーターのほとりで』(著・青木淳悟)ゲラ原稿展」を開催、青木さんと町屋良平さん、司会・太田のオンライン対談も行う
・9月、赤坂「双子のライオン堂」で友田さんとZINEを売り込みに行くことについての第三回トークイベント開催
・9月、西荻窪「BREWBOOKS」でも「『クレーターのほとりで』(著・青木淳悟)ゲラ原稿展を開催
・9月、荻窪「本屋 Title」で<作家たちの古本屋>企画展を開催し、ギャラリー内にて、渋谷「青山ブックセンター」書店員の青木さんと、二子玉川「蔦屋家電」の書店員の松本さんのインタビュー取材の原稿を掲示
・10月、時事通信社の配信にて「ZINEの妙味」と題した「ODD ZINE」についての全10回のコラム連載開始(掲載紙「島根日日新聞」「陸奥新報」「静岡新聞」「信濃毎日新聞」「神戸新聞」ほか)
・10月、神保町ブックフリマ2021に「週刊 読書人」のスペースの一角を借りて青木淳悟さんと一緒に出店
・11月、文学フリマ東京にて「わかしょ文庫」さんのブースにて委託販売
・12月、国立市「書肆 海と夕焼」にて<ふたりの作家の古本屋>企画展
・2022年1月、阿佐ヶ谷Loft Aにて「破滅ナイト Vol. 2」にゲスト出演
・1月、西荻窪「BREWBOOKS」にて<ふたりの作家の古本屋>企画展(巡回展)と、<よろず相談室>企画を2度開催
・1月、デイリーポータルZに「無数の掘り出し物が潜む魅惑のアウトレット 「バーゲンブック売場」に潜入した」の記事公開
・3月、赤坂「双子のライオン堂」にて、高山羽根子さんと町屋良平さん対談イベント(司会は太田)開催。
・3月、国立市「書肆 海と夕焼」にて<ひとりの作家の古本屋>企画展
・4月、赤坂「双子のライオン堂」にて、太田さん友田さんの問答対談!「本屋さんと本気で遊ぶ文芸活動 ~ZINE作りから始まった展示と出版の実践~」開催
・4月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 19に「ブックマート川太郎」として出店

第8号 2022年5月より随時発売/枚数:40枚(第1弾)/未定(第2弾)/未定(第3弾)/未定(第4弾)/未定(第5弾)
・2022年5月、BOOK LOVER’S HOLIDAY 20に「ブックマート川太郎」として出店し、第8号の第1弾発売を開始
・5月、第三十四回文学フリマ東京に出店
・6月、横浜・妙蓮寺「本屋・生活綴方 」にて『ODD ZINE vol.7』特別版をリソグラフで50部限定で作成、および「ののの」読書会開催
・8月、都内某所の企画展示にて、第8号の第2弾/第3弾/第4弾/第5弾を発売開始予定

★第9号 2022年8月刊行予定/発行部数:未定
・2022年8月、都内某所の企画展示にて、『ODD ZINE vol.9』販売予定。

「『ODD ZINE』vol.1~vol.8までの歴史/活動まとめ」より

 2021年5月の時点で、同年9月の本屋 Title(荻窪)で開催した<作家たちの古本屋>という企画展示が決まっていたため、それを視野に入れつつ、【『ODD ZINE』の今後(2021年以降)のこと】としたのだった。それ以外の企画展示に関しては、活動しながら考えたり、活動の中で新たに出会った人たちとの関係性から派生したものも多くあった。
 実感としては、自分でコントロールしている部分が7割で、想定外のことが3割。その後者の3割によって、自分のイメージに変化が生じるため、どう対応しようかと思考することで、未来が決まってくる感じがある。
 この想定外の出来事とは、そもそもポジティブなものか、もしくは、工夫次第でポジティブなものに転化できるものがほとんどだ。

 『ODD ZINE』第8号と第9号の企画は現在すでに決まっていて、あとは慎重に準備を進めるだけだ。企画展示も2022年8月に開催予定があり、そちらのイメージも徐々に固まりつつある。そうなると次は第10号ということになるが、何をするにしても、たぶん2023年以降になるとは思う。
 企画としてやってみたいのは、<サーキット型の本屋フェス>だ。いくつかの本屋さんと作家の方たちに協力していただき、たとえば中央線沿いの本屋さん10店舗の土日とかに作家がそれぞれ在店することで、お客さんに一日で複数の店舗を回ってもらえるのではないか。
 本屋さんの出店型のイベントはたくさん行われているし、盛況の場合も多いようだが、どうしても名刺代わりの活動にとどまるだろうし、やはり実店舗に足を運んでいただくのが一番良いのではないかと、勝手ながら思う。
 各作家のサインをスタンプラリー形式で集めることでなにかプレゼントがあるとか、各作家と交流できるとか、そういったアイデアをいろいろと持ち寄れば、本屋さんにもお客さんにも作家にもそれぞれ得るものがある状態を作り出せるはずだ。
 ただ、今までの企画展示の規模と比べてもかなり大掛かりなため、さらなる作業や工夫が絶対に必要にはなるだろう。
 構想を話してしまうと誰かに先んじられることもあるとは訊くし、SNSをほぼ告知やアーカイブとしてしか僕は使用していないので、わざわざここに書いてしまう理由もないかもしれないが、【『ODD ZINE』の今後(2022年以降)のこと】と題した文章を記す以上は、これくらいのことは公表しても良いのではないかと思った次第である。
 自ら付けたZINEのキャッチコピー「新しい思考の角度を模索し合う奇妙なコミュニケーション」とは何なのかを自問自答しながら、今後も動き続けていきたい。




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