トークイベント<太田の部屋 つくるをかんがえる>とは
2023年9月より<太田の部屋 つくるをかんがえる>と題したトークイベントを定期的に開催している。
会場は東京・赤坂にある本屋・双子のライオン堂(オーナーは竹田信弥さん)で、友田とんさんとの共著本『ふたりのアフタースクール〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む」』(2022年12月刊行)の版元でもある。
このトークイベントは僕が司会の立ち位置でゲストに質問していく形式だ。全部で1時間30分を予定しており、そのうち1時間から1時間15分くらい話しをしたあと、会場観覧の方や配信でご覧いただいている方からの質問等々にも答えている。
第一回目のゲストは写真家の植本一子さんで、植本さんには<つくるをかんがえる>という企画タイトルの副題を付けていただいたうえに、今ブログのバナーのイラストまで描いていただいた。
今企画をはじめた経緯は、今までたくさんの企画や展示を開催する中に<創作についてのあれやこれや対談>というプロの小説家仲間の対談イベントがあり、毎回評判が良かったため、この枠を拡大するイメージでモノづくりをされている方々全般にお話をうかがいたいと考えたのがひとつある。
将来的には出版に関わる色々な方に広くお話を聞きたいと思っている。zineの活動をはじめたことで営業先の書店オーナーや書店員の方々に興味が湧き、彼や彼女らにインタビューする企画(雑談の延長)も行ってきたし、流通や取次のことも調べていく中、雑誌や書籍という商材の特殊性がわかってきて、ただ小説を書くという作業だけでは物足りなくなってきた面もある。
出版不況とか、本が売れないとか、本屋の廃業が増加しているとか、そういった言葉がニュースにあふれる昨今の状況と、現代小説家という職業は密接に関わりを持っているはずであり、出版業界を知ることは自分の立ち位置を自覚する目安にもなるだろう。
先々まで企画が決まっているわけではなく、その都度ゲストにお声がけして日程調整等を行っているため、未確定要素は多々あるものの、なるべく月一くらいのペースで開催していくつもりである。
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