翡翠

PhD (Postdoc at KU)

翡翠

PhD (Postdoc at KU)

    マガジン

    • ○○からmRNAワクチンが検出されたシリーズ

      「○○(臓器)からmRNAワクチンが検出された!」という論文を解説しています。第一回『母乳』。第二回『肝臓』。第三回『脳』...。随時更新予定です。

    • プラスミドゲート事件について

      プラスミドゲート事件についての記事のまとめです。

    • SARS-CoV-2=人工ウイルス説関連

      SARS-CoV-2=人工ウイルス説関連の記事です。SARS-CoV-2のスパイクタンパク質には、人工ウイルス説の根拠の一つになっている『Furin切断配列』が含まれます。ウイルス学的には、Furinは全身の臓器に存在するため、その切断配列を持つウイルスは全身に感染し、全身に重篤な症状を引き起こすという原則を忘れてはいけません。私は、こんなウイルスに罹りたくないと思っています。

    • 面白い論文紹介

      面白いと思った論文を紹介していこうと思いました。が、全く更新できていません。コロナが落ち着いたらボチボチ更新していきたいです。下書きには、巨大ウイルスや、ウイルスに寄生するウイルスなど、ウイルスの面白い話がたくさん眠っています。

    • 新型コロナワクチンとプリオン病のリスク

      新型コロナワクチン接種後のプリオン病のリスクについて解説しています。

      • ○○からmRNAワクチンが検出されたシリーズ

      • プラスミドゲート事件について

      • SARS-CoV-2=人工ウイルス説関連

      • 面白い論文紹介

      • 新型コロナワクチンとプリオン病のリスク

    最近の記事

    • 固定された記事

    それでも「新型コロナウイルスは存在しない」と言う人への最終通告

    先日、京都大学医生物学研究所の宮沢孝幸先生のYouTube動画が公開されました。未だに「新型コロナウイルスは存在しない!」と主張する人たちがいて、宮沢先生の講演会の貴重な時間が取られ、しかも10分くらい真摯に説明しても納得されないというのは…、心中お察しいたします。 今回、宮沢先生の動画で説明されていない部分を補う目的で、私が2年以上に渡ってそういう人たちを相手にしてきた経験を基に、記事にまとめました。よろしければ参考にしてください。 この記事では、『新型コロナウイルスは

      • mRNAワクチン接種者の皮膚(エクリン腺)からスパイクタンパク質が検出された件について

        ○○からmRNAワクチンが検出されたシリーズの第7回です。 私の記事は基本無料ですが、今回は、紹介する論文が有料であることから、私の記事も有料(500円)にさせていただきました。 今回紹介する論文は、高知大学医学部皮膚科学講座の佐野栄紀教授らの研究チームが、日本皮膚科学会の英文誌『The Journal of Dermatology』で発表した症例報告です。 論文のリンクを開いてもらったら分かるかと思いますが、この論文は、有料です。論文の48時間限定のオンラインアクセス

        有料
        500
        • カオス化する?学会会場

          私たち研究者が参加する学会、特に生命科学関連分野の学会が、今後どうなるのか、非常に心配です。 以下は、先週、横浜で開催された『第96回日本整形外科学会学術総会』の様子と、それに関連したツイートです。 学会ホームページのプログラムを見ると、尾身茂先生の講演は、13日に行われたようです。 「新型コロナウイルス感染症 これまでとこれから」という漠然としたタイトルから、その内容までは分かりませんが、ツイートの動画で、質問者が「先生、これなんで超過死亡には触れられないんでしょうか

          • プラスミドゲート事件について #4

            引き続き、『プラスミドゲート事件』についての記事を書いていきます。 Kevin McKernan氏の行った実験によって、「mRNAワクチンには多量のプラスミドが含まれている!」という衝撃の結果が示されたことが発端となり、その名が付けられた『プラスミドゲート事件』ですが、その後、少しずつ論点が変わってきました。 東京大学の新田剛先生は、正規のルートで入手したmRNAワクチンにプラスミドが含まれるかどうかを調べるための実験を行いました。 Twitter上では、その実験手法の正

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • ○○からmRNAワクチンが検出されたシリーズ
            翡翠
          • プラスミドゲート事件について
            翡翠
          • SARS-CoV-2=人工ウイルス説関連
            翡翠
          • 面白い論文紹介
            翡翠
          • 新型コロナワクチンとプリオン病のリスク
            翡翠

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            プラスミドゲート事件について #3

            先に、簡単な記事を書いてしまおうと思います。 前回の記事で紹介した通り、Kevin McKernan氏の行った実験では、mRNAワクチンには多量のプラスミドが含まれていることが明らかになりました。 一方で、東京大学の新田剛先生の行った実験では、mRNAワクチンに検出可能なプラスミドは含まれていないことが明らかになりました。 この2つの結果の違いについて、多少『分子生物学実験』に心得があると思われる反ワクチンたちが、新田先生は、Kevin McKernan氏と同じ実験(=再

            プラスミドゲート事件について #2

            前回の続きです。 前回の記事の最後に紹介したTwitterのアンケート結果から、DNAのことをよく知らずに『プラスミドゲート事件』について語る人が意外に多いということが分かりました。 私はよくこういう人たちのことを「中国語を学んで英語を話そうとする人」に例えるのですが、TwitterやYouTubeの動画で『中国語』を学んだところで、英語が話せるようになる訳ではありません。中国語を話す人と英語を話す人の会話が成立しないのは当然でしょう。 前回の記事では、mRNAワクチンに

            プラスミドゲート事件について #1

            今回、プラスミドゲート(Plasmidgate)事件について、これを重大な問題だとする『専門家』はもちろん、これを「否定する」・あるいは「問題ないレベルである」とする『専門家』も、結構おかしなことを言っているのを見かけたので、少しこれについて言及しておこうと思います。 まずは、基礎知識の確認から。 我々のヒトゲノムを構成するDNAからRNAが合成(転写)されるように、mRNAワクチンに含まれるRNAも、それを合成する基となるDNAを必要とします。 この「基」となるDNA、専

            ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 「なぜ、ウクライナ侵攻を巡る親ロシア的な主張と反ワクチンを拡散する層が重なるのか。」 https://mainichi.jp/articles/20220504/k00/00m/030/248000c

            福島名誉教授の論説について(続・mRNAワクチンのヒトゲノムへの組み込みについて)

            以前、福島雅典京都大学名誉教授の論説について軽く触れましたが、再び『臨床評価』に福島名誉教授の論説が掲載されましたので、読んでみました。 今回の論説では、タイトルにあるように、2回目のmRNAワクチン接種後に亡くなられた28歳男性の事例を紹介しています。 以下、mRNAワクチン接種から亡くなるまでの過程を論説より引用しました。 ご遺族のメモには、ワクチン接種後、亡くなるまでの5日間に渡って発熱が続いていたことが記されていました。 mRNAワクチン接種後の副反応について、

            泉大津市「ワクチン打たなきゃよかった」チラシ作成? ネット物議も虚偽だった...市担当課は困惑 「泉大津市健康づくり課は14日、J-CASTニュースの取材に「なぜそのようなものが出回っているのか...」と関与を否定した。」 https://www.j-cast.com/2023/02/14455965.html?p=all

            小さな誤解が命取り #1 〜ウイルスの変異〜

            シリーズで、短い記事をいくつか出そうと思います。 題して、『小さな誤解が命取り』シリーズ。このシリーズの目的は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する理解を深めるために、小さな誤解を正し、議論の前提を共有することです。 今回は、その第一回。『ウイルスの変異』について解説します。 中国・武漢で発生したウイルス性肺炎の原因が、新型のコロナウイルス(SARS-CoV-2)と判明してから、丸3年が経ちました。 このコロナ禍で、ウイルスは変異しやすいこと、特にRNAウ

            It Ain’t Over Till It’s Over…but It’s Never Over 「新興感染症は、決して終わることがありません。感染症の専門家として、私たちは常に準備を整え、永遠の課題に対応しなければなりません。」 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp2213814

            【記事紹介】抗体について知っておくべき10のこと(前編:1~5項目) https://www.amgen.co.jp/media/stories/20200909

            mRNAワクチン接種でエイズになるのか?

            「mRNAワクチン接種でエイズ(後天性免疫不全症候群)になるのか?」 解説記事を準備していたのですが、素晴らしい動画がありましたので、その動画を紹介して終わりにしてしまおうと思います。 リンパ球は、一度減っても戻ってきます! これは、刺激に対処できない古いリンパ球が入れ替わり、新しいリンパ球にバトンタッチする直前の現象だろうと考えられている、mRNAワクチン接種以外でも見られる一般的な現象です。 はい!以上!、で良いですよね?笑 もし「それは違う!」と言うならば、私ではな

            「新型コロナウイルスのオミクロン株流行後、感染して死亡した20歳未満の患者の6割近くに基礎疾患がなかったことが28日、国立感染症研究所の分析で分かった。ワクチンは対象者のうち約9割が未接種だった。」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122800630&g=soc

            反ワクチン記事の作り方講座 ~三段論法に基づく演繹的推論アプローチ~

            今回は、私が『反ワクチン』の立場から、反ワクチン必見(!?)の『反ワクチン記事』の作り方を紹介したいと思います。 では早速、実際に『反ワクチン記事』を作ってみましょう! 今回は、「mRNAワクチン接種による免疫抑制」に焦点を絞ります。 まずは教科書的なことから。 免疫系は、ウイルスや細菌など、生体にとって害となる病原体を適切に捕捉し排除する一方で、自己抗原や食物、共生細菌などに対しては過剰に反応しない『免疫寛容状態』を成立させています。 一般に、ウイルスなどの病原体に対